親が精神障がいの子どもを支える動画です。私は親の立場で精神障がいの娘と日々向き合っていますが、なかなか大変な日々です。ただその大変さを相談できる相手がいるので、まだ救われるのですが、子どもの場合は、相談できる大人を見つけるのがすごく大変だろうと思います。そこを支えていこうという動画です。子どもの頃苦労したチアキさんの言葉が光っています。
子どもはまわりの大人が理解していないとなかなか心を開けません。
あの子は心を開かない的な発言に対し、
「心を開いて、それを受け止めるキャパあるんかい」
とぽろっと言うチアキさん。この言葉は、社会全体に対する問いかけでもあろうと思います。
いろんな家族があること、いろんな親がいること、何よりも、いろんな人がいること、いろんな人のいろんな生き方があること、そういうことを受け止めるキャパを社会はどれくらい持っているのだろう、という問いかけ。
そのキャパは、何か勉強して広がるものでもありません。やはりいろんな人とおつきあいすること、障がいのある人、とりわけ精神障がいの方とおつきあいすること、そのことで自分のキャパが少しずつ広がっていくのだろうと思います。キャパが広がることは、自分が豊かになることです。
親が精神障がいの子どもを支えることは、子どもにとってはもちろん、自分にとっても、すばらしくいいことだと思います。
チアキさんの書いたこの本がすごくいい
大人の脳を使って生き抜け10代を
君が「自分が自分であるために」
の言葉がいいですね。
オペラ『ロはロボットのロ』の主人公テトは、パンが作れなくなってしまう、つまり「ぼくがぼくでなくなっちゃう」危機の中で、「ぼくを取り戻す」冒険の旅に出かけます。弱いロボットのテトを応援する子どもたちもいっしょに、わくわくドキドキハラハラしながら冒険の旅に出かけます。
そうだ、ぼくもチアキさんの本を片手に、子どもたちといっしょに冒険の旅に出よう。
子どもたちを支える、といったって、精神障がいのこと、それほど知らないので、たいしたことはできません。できることは、子どもたちといっしょに冒険の旅に出ることだと思いました。
「自分が自分であるために」
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