ぷかぷか日記

「人間扱いは必要ないと思うようになった」とやまゆり園事件の被告

 昨日の毎日新聞、やまゆり園事件公判の記事。

 

《 園の職員になってからは、利用者の食事の様子などに驚いたといい、自身も「ご飯を食べないと鼻先を小突いてしつけをした」と話し、人間扱いは必要ないと思うようになったと説明した。》

《 利用者に命令口調になったり流動食を作業のように流し込んだりする他の職員の姿を見て「(利用者は)人間ではないと思った」と述べて、園で働く中で差別的な考えが膨らんだと話した。》

 

 「人間扱いは必要ないと思うようになった」とありますが、これが津久井やまゆり園の支援の現場の実態なのだろうと思います。そういう現場だからこそ、事件は起こったのではないか、と以前から書いていますが、まさにそれを裏付けるような被告の言葉です。

 相手を支援するといいながら、どうして相手を人として見ないような関係が生まれたのか。支援という上から目線の関係は、本質的に、そのいうものを含んでいるのではないか。そこの検証こそ、この裁判でやるべきことだと思います。

 

 相手と人としてつきあっていく。それをぷかぷかは大事にしてきました。いっしょに生きていく、という関係です。そしてその関係からはこんな舞台が生まれました。

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 障がいのある人たちと一緒に生きていくと、こんな風に社会を豊かにするものが生まれるのです。

 やまゆり園とは正反対のものです。どうしてこんなにちがうのか、何が問題なのか、支援という関係は何を創り出しているのか、それを考えることが、今、私たちは求められていると思います。何よりも、私たちはどういう社会を作ろうとしているのか、ということ。

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