ぷかぷか日記

字を見て、つい買ってしまった話。

先日「おひさまの台所」店頭にこんな表示ラベルがありました。

 こういう字を見ると、つい買ってしまいます。なんなんでしょうね、人をそんな気持ちにさせるチカラというのは。

 この字は、どこか人の心をゆるっとさせるものがあります。心がとげとげすることの多い社会にあって、こんな字に出会うとちょっと救われた気分になります。

 いっしょに生きててよかったな、としみじみ思うのです。

 

 この字を書いた方は、こんな絵も描いてくれます。

 

 ほっこりあたたかな気持ちになるような絵です。ギスギスした世の中にあって、なおも人間に希望の持てるような絵です。

 

 こういう字や絵は、彼らと「いっしょに生きる」という関係の中で出てきたものです。こういう表現が自由に出てくる関係、であり、その表現を素直に受け止められる関係です。ここが大事です。「支援」という上から目線の関係では、多分こういう自由な表現は出てきにくいし、それを受け止める側も素直に受け止めにくいのではないかと思います。下手すると、もっとこうした方がいい、とか指導を入れたりします。こういうのは最悪です。せっかく生まれた新しい価値が潰されてしまいます。

 

 自分を自由に表現できる環境、自分らしく生きられる環境があるかどうかです。「いっしょに生きる」という関係は、そういう環境を自然に作り出すのだとぷかぷかの実践の中で気がつきました。

 彼らといっしょに生きると、そこで生み出されるもので社会が少しずつ変わっていきます。ギスギス、とげとげした社会にあって、彼らとおつきあいすることで、私たちのとがった心が丸くなります。社会を変えるために色々頑張ったりするのではなく、ただ彼らといっしょに生きる、彼らと一緒に「いい一日だったね」ってお互い言えるような日々を積み重ねていく、ただそれだけで社会がゆっくり変わっていくのです。

 

 養護学校の教員をやっていた頃、障がいのある子どもたちに惚れ込んでしまい、こんな素敵な子どもたちを学校の閉じ込めておくのはもったいないと、外へ連れ出し、いろんな人達と楽しいことをいっぱいやりました。その時のことを『とがった心が丸くなる』という本にまとめています。「ともに生きる社会」だの「共生社会」だのといった言葉がまだ社会に定着していない頃、彼らと一緒に楽しいことをやっていくうちに、そういう社会を実際に作ってしまった話です。まさにいっしょに生きると社会が変わる話です。アマゾンで電子書籍販売中です。

     

www.amazon.co.jp

 

www.pukapuka.or.jp

最近の日記
カテゴリ
タグ
月別アーカイブ