ぷかぷか日記

ここからそれぞれが新しい物語を作るような上映会、やります。

8月3日(土)長津田駅前みどりアートパークホールで「相模原障害者殺傷事件」をテーマにした上映会をやります。といって、事件に関する重い話とか、優生思想云々の大きな話ではなく、明るい、希望のある話をしようと思っています。

 「相模原障害者殺傷事件」を明るく超えていく、というのも変ですが、犯人の言った「障害者はいない方がいい」「障害者は不幸しか生まない」といった言葉や、それに同調する社会の雰囲気を超えるには、そういったことを言葉で批判するだけに終わるのではなく、「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい」「その方が、人生、トク!」「障がいのある人たちは、まわりの人たちをほっこりあたたかい気持ちにさせる」「幸せな気持ちにさせる」という事実を丁寧に作っていくことだと思います。

 

 上映する映画は、ぷかぷかさんたちが地域を耕し、地域を豊かにしている事実を伝えてくれます。それはそのまま事件を超える社会を作っていくための具体的な手がかりです。

 上映する映画は『ぷかぷかさんカナダをゆく』(50分)、『Secret of Pukapuka』(27分)、『第5期演劇ワークショップの記録映画』(60分)、『すごろくワークショップ』(17分)、『ぷかぷかさんのいる町』(9分)。

 いっぺんに見ると疲れるので、午前と午後に分けます。午前は10時から『ぷかぷかさんカナダをゆく』『Secret of Pukapuka』、午後は1時半から『第5期演劇ワークショップの記録映画』『すごろくワークショップ』『ぷかぷかさんのいる町』です。

 

  『ぷかぷかさんカナダをゆく』は一昨年カナダのバンクーバーで開かれた世界自閉症フェスティバルに参加したとき記録映画。

 ドキドキわくわくハラハラと次々にいろんなことが起こるぷかぷかさんのカナダ珍道中。とどめは、ちょっと怪しい雰囲気の夜のダウンタウンで、なんとぷかぷかさんが行方不明!

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 カナダに行くことになったのは、4年前に作ったぷかぷかのプロモーションビデオが、フェスティバルの主催者レオノーラさんの目にとまり、ぜひ上映してほしいと依頼されたことがきっかけ。日本語の映像だったにもかかわらず、「一緒にいると心ぷかぷか」というメッセージが届いたのだと思います。

プロモーションビデオ「一緒にいると心ぷかぷか」

https://www.youtube.com/watch?time_continue=4&v=pbJd0aCpO-s

  「一緒にいると心ぷかぷか」というメッセージは、「障害者はいない方がいい」のではなく「一緒にいると心ぷかぷか」になる存在なんだというまさに事件を超えるメッセージです。それが言葉の違うカナダまで届いたことは、このメッセージの普遍性を意味します。

 実際カナダ上映に向けてプロモーションビデオを再編集した『Secret of Pukapuka』は、外国の人たちから「障がいのある人たちが地域を耕す」「地域を豊かにする」といった発想は、自分の中の今までの障がいのある人たちの概念をひっくり返した、という感想がいくつも寄せられました。

 

 午後はぷかぷかさんたちとワークショップを通していい出会いをした桜美林大学の学生さんに何人か舞台に上がっていただいて、ぷかぷかさんたちのことを若い目線で語ってもらおうと思っています。

 コーディネーターとして神奈川新聞の「時代の正体」で何度も相模原障害者殺傷事件を取り上げた成田記者に舞台に上がってもらいます。事件を超える社会をどんな風に作っていくのか、という視点で、学生さんたちの発言をうまくコーディネイトしてもらう予定です。

 

 相模原障害者殺傷事件を考える集まりのメインイベントはぷかぷかさんとの握手会。相模原障害者殺傷事件を考える集まりで、どうして握手会?という疑問が出ると思うのですが、たかが握手会、されど握手会なのです。そしてここから新しい物語をそれぞれが作っていくのです。

www.pukapuka.or.jp

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