ぷかぷか日記

第3回ぷかぷかパン教室

10月26日、第3回ぷかぷかパン教室。
近隣のみどり養護学校、麻生養護学校からの参加もあり、総勢20名のにぎやかなパン教室。食パン、あんパン、プチパン、肉まんの4種類を作った。
食パン、あんパンは前日に生地をこね、12時間ぐらい発酵させた。プチパン、肉まんは生地をこねるところから始めたが、みんな楽しそうにこねていた。
ハンディのある人たちも親御さんが心配する以上に参加できたと思う。

参加者の一人からこんなメールも来た。

見通しが立たないとなかなか動かないタイプなのですが、昨日は比較的すぐ場に慣れ所々意欲的に作業していたのでとても嬉しかったです。私自身充実した時間を過ごす事が出来ましたし、何より出来立てパンの美味しさに感激してしまいました。

お母さん自身が充実した時間を過ごしたというところがいいなと思う。

ガジュマルの木とキジムナーができるまで

 学習発表会の舞台が終わりほっととしたところ。「ガジュマルの木とキジムナー」の芝居つくりはほんまに面白かった。二つの詩をまず作り、そこから芝居を起こしていった。

   わしは ガジュマルの木 おじいさんの おじいさんの

   そのまたおじいさんが まだわかかったころから

   わしは ずっと ここに こうやって
  
   えだをひろげてたっている
    
   あめのひも かぜのひも もちろんはれのひも 
   
   ここにこうやって たっている そして
 
   えだのかげには きじむなー

 このガジュマルの木のイメージは、来年修学旅行で行く読谷村にある大きなガジュマルの木からヒントを得た。ガジュマルの木だけではお話が広がっていかない気がしたので、枝の陰にキジムナーを登場させた。そのキジムナーの詩
 
  
   おれは きじむなー 
     
   ふるい おおきな がじゅまるのきが おれの すみか

   あかるいうちは いちにちじゅう ひるね

   よるになると ひゅわ~んと どこかへ とんでゆく

   ひゅわ~ん ひゅわ~ん かぜにのって とんでゆく

   さあ こんやは どこへいこうか なぁ ひゅわ~~ん

 この二つの詩に曲をつけてもらった。ガジュマルの木は荘厳なイメージ、キジムナーは沖縄の音階を入れたはずむようなイメージ、という注文をだした。一ヵ月くらいして注文通りの曲が出来上がった。さっそくみんなで歌い、「キジムナーは、こんや、どこへ飛んで行くんだろう」という問題を各クラスで考えてもらった。7月にその発表会をやり、面白いものがあれば芝居に取り込むつもりでいたが、舞台に上げるにはちょっとという出来。

 ここからが勝負だった。キジムナーがどこかへ飛んで行き、そこでの出来事と、沖縄の歴史がどこかで重なるようなお話…。沖縄の歴史で一番大事なのはもちろん戦争。それとガジュマルの木とキジムナーをどう結び付けるか。なかなか難しい問題だが、ここでいろいろ悩むのが芝居つくりの楽しいところ。たまたま以前舞台に上げた『トントンミーとキジムナー』というお話に出てくるキジムナーのやさしい心は戦争を解決する大事な部分。やさしい心は花を咲かせる。ガジュマルの木の精はずっと昔から歴史を見続けてきた存在。恐ろしい兵隊、楽しそうに暮らす親子、そういったプロットがいくつか並ぶと台本は一気に書きあがった。

 大事なポイントに新しい歌を2曲入れた。大事なところはセリフよりも歌のほうがよく伝わる。何度も歌うことで、生徒たちにもその大事なところが入っていく。そして何よりも場が盛り上がる。

今回は歌に本当に助けられた。ガジュマルの木の歌もキジムナーの歌も、詩を作った時はなんということのない詩だったのだが、それが歌になり、何度も歌っているうちに言葉が詩を作った時のイメージをはるかに超えてむくむくと立ち上がり、生き始める気がした。歌の力をまざまざと感じた。すばらしい歌を作ってくれた西川先生に感謝!
 ★台本読んでみたい方はメールください。     

コーヒーカップ

「カフェベーカリーぷかぷか」で使うコーヒーカップの試作をしている。

なるべくメンバーさんが作ったコーヒーカップを使いたいと思っているが、お客さんの好みもあるので、普通のコーヒーカップも用意したいと思い、いろいろ試作をしている。
今まで文字を筆で書いて入れていたが、いまいちぱっとしないので、成形後、粘土がかなり堅くなったところで文字を彫り、そこに白い粘土を埋めつけた。
これで文字がかなりくっきり浮かび上がると思うのだが、今日は木の板に彫刻刀で文字を彫り、それを成形直後のやわらかい粘土に押し当て、文字を転写する方法をやってみようと思っている。
版画の味のある文字がコーヒーカップにそのまま転写できるので、おもしろい雰囲気のカップができ上がるのではないかと思っている。

いまのところ電動ロクロで作っているが、手回しロクロも味があるので、そっちも作ってみたいと思っている。そのうち写真のせますので、欲しい方は連絡ください。

不動産屋に行った

ぷかぷかパン教室で焼き立てパンを試食した市会議員が、パンをえらく気に入ってくれて、空き店舗を探すための不動産屋を紹介してくれた。
中山に古くからある不動産屋で、社長は83歳。
近くの入所更生施設の理事をやっていたこともあって、ハンディのある人たちにはとても理解があるようだった。

「おじさん、て同じように呼ばれても、ハンディのある人たちに呼ばれると、なんだか心があったかくなるんだよな」といった言葉がごく自然に出てきて、お店の趣旨もよく伝わったようだった。
カフェベーカリーぷかぷかはおいしいパンやコーヒーを売るだけではなく、来た人の心があったかくなるような、そんなお店にしたいと思っている。

2年後くらいに中山駅南口は再開発される予定なので、新しい建物に入ったほうが厨房設備やお店は作りやすいのではないかという話になった。
申し込みはいつ、どのような形でやるのか聞いたところ、それはうちでやるからいいよ、ともう俺に任せとけ、という雰囲気。
一坪1万円くらいで、お店、厨房合わせて家賃は月40万~50万円。障害者支援センターからの助成金(1200万円くらいで、二人分の人件費と家賃)が入れば、まあ何とかなる。

20坪くらいのお店のイメージ作りのために絵をデザイナーに描いてもらおうと思う。

詩を読んだ

 生徒たちと詩を読んだ。


 平和教育というほどではないが、学習発表会で舞台に上げる芝居の中に、沖縄戦のさなか、大砲が村を向き、夜が明けたら弾が発射されるという場面がある。弾が発射されたらどうなるか、と聞くと、たいていの生徒は村人たちが死んでしまう、という。それは全く正しいのだが、この「死んでしまう」という情景を、どれくらい私たちは想像しているだろうか、というところがずっと気になっていた。


 たとえば台本の中で、夜が明けたら弾が村に向かって飛んで行く事を知ったガジュマルの木の精たちが「まずいぞ」とか「ああ、困った」というのだが、生徒たちの口にする言葉はただ台本を追いかけてるだけで、思いが全く伝わってこない。村人たちが死ぬ事はわかっていても、そのことを具体的にイメージできないのだから、そこをいくら思いを込めて、とかいっても無理なのだ。


 そこで詩を読むことにした。内容的にはとても辛い詩だ。目をそむけたくなるような詩だ。それでもきっちりとこの詩を読んで欲しいと思った。読むことで人が死ぬってどういうことなのか、具体的にイメージして欲しかった。

『仮繃帯所にて』

あなたたち

泣いても涙のでどころのない

わめいても言葉になる唇のない

もがこうにもつかむ手指の皮膚のない

あなたたち

血とあぶら汗と淋巴液
とにまみれた四股

をばたつかせ

糸のように塞いだ眼をしろく光らせ

あおぶくれた腹にわずかに下着のゴム紐
だけをとどめ

恥しいところさえはじることをできなく
させられたあなたたちが

ああみんなさきほどまでは愛らしい
女学生だったことを

たれがほんとうと思えよう

焼け爛れたヒロシマの

うす暗くゆらめく焔のなかから

あなたでなくなったあなたたちが

つぎつぎととび出し
這い出し

この草地にたどりついて

ちりちりのラカン頭を
苦悶の埃に埋める

何故こんな目に遭わねばならぬのか

なぜこんなめにあわねばならぬのか

何の為に

なんのために

そして
あなたたちは

すでに自分がどんなすがたで

にんげんから遠いものにされはてて
しまっているかを知らない

ただ思っている

あなたたちはおもっている

今朝がたまでの父を母を弟を妹を

(いま逢ったってたれがあなたとしりえよう)

そして眠り起きごはんをたべた家のことを

(一瞬に垣根の花はちぎれいまは灰の跡さえわからない)
おもっている
おもっている

つぎつぎと動かなくなる同類のあいだに
はさまって
おもっている

かって娘だった
にんげんのむすめだった日を

                         (峠三吉

 教員がまず朗読した。みんなびっくりするくらい集中して聞いていた。授業中に彼らがこんなに集中したのはおそらく初めてだったといっていいくらい深い集中だった。そのあまりに深い集中にちょっと圧倒されて、次の言葉がなかなか出てこなかった。こっちも必死になって、次はみんなに朗読してもらうことを伝えた。


 言葉にていねいにふれて欲しかった。そのためには人の読むのを聞くだけではだめだと思う。自分で詩を声に出して読む、人前に立って読む、そうやってようやく言葉に少しふれることができるように思う。黙って目で追いかけるよりはるかに言葉にふれるということを実感できる。


 まず半分の生徒が前に出て、一人1行ずつ読んだ。模造紙に書かれた詩に目を向けながらも、気持ちは朗読を聞いてる人に向けるように言った。その人に向けて言葉を読む、言葉に含まれた気持ちを伝える。


 1回目はかなりぎくしゃくした読みだったが、2回目は言葉が書かれた情景が彼らの中に少しずつだがイメージできた読みだった。聞いてる生徒も2回目の方が断然よかったといっていた。読む方もイメージできた分、読みやすかったといっていた。


 グループを交代して、やはり2回繰り返して読んだ。次に二人で今度は長いセンテンスで読んだ。たまたまだが女性二人で読んだこともあって、詩の中の
 
   ああみんなさきほどまでは愛らしい

   女学生だったことを

   たれがほんとうと思えよう

   ……

   あなたでなくなったあなたたちが

   つぎつぎととび出し這い出し

   ……

   そしてあなたたちは

   すでに自分がどんなすがたで

   にんげんから遠いものにされはてて

   しまっているかを知らない

   ……

「あなた」という言葉がしみて、聞きながら涙が出そうになった。死んでいったのは多分同じ年ごろの女学生だった。そのこともあって彼らが読む時の「あなた」という言葉には力があった。自分と重なりあう「あなた」への思い。

 読み終わったあと、「毎日ごはんが食べられて自分は幸せだと思います」と言っていたのが印象的だった。(ふだんはちょっと頼りない人だが、こんな言葉がぽろっと出てくるなんてすごいじゃないか、と見直してしまった。)


 最後に一人で全部読んだ生徒がいた。この詩を人の前で全部読むのは相当なエネルギーがいる。それを手を上げ、自分で読みます、といったから本当に偉いと思う。この詩を読む辛さを全部一人で引き受けたのだ。しかも人前に立ち、声を出しながら…。僕なら途中で詰まってしまって、先へ進めなかったかもしれない。
言葉にならない感動があった。

 この生徒はガジュマルの木の精の役で一番最初に「まずいぞ」というセリフをいう。そのひとことを、どんなふうに言ってくれるか楽しみだ。
 
(この生徒は1学期、谷川俊太郎の「生きているということ」を読んだあと、宿泊で山に登った時、稜線の林の中を歩きながら、「あ、“木漏れ日がまぶしい”(詩の中の言葉)って、こういうことか」って言ったことがある。今度はどんなことを言ってくれるのかなぁ、と楽しみにしている。)
                           

第2回パン教室

 20名を超える参加者で、調理室はかなりごった返した。今日もいつものようにてんこ盛りメニューで食パン,カンパーニュ、グリッシーニ、プチパン、肉まん、アンチョビとズッキーニのピザ、ドライカレーを2時間半ぐらいで作った。夏休みのPTAのパン教室ではもう一品多かったので、今日は少し楽だったかな。お店が始まれば、もっと多くの種類を焼くので、それをこなすためのいいトレーニングになると思う。


 あこ酵母(ホシノ酵母を改良したもの)を使って一晩かけて発酵させた食パンは旨味がよくでていて、試食した参加者みんなが「すごくおいしい!」「皮のところが本当においしい」と言っていた。白神こだま酵母もおいしいが、こんな旨味は残念ながら出てこない。発酵にはやはり時間をかけた方がいいとつくづく思った。この食パンをお店のメインにしたいと思っている。

 カンパーニュは発酵時間が短かったが、それでもおいしさに変わりはなく、好評だった。塩しか入っていないこの素朴な味で勝負しようと思っている。やたら甘いパンが多い世の中にあって、この素朴な味はパンの味の再発見になる気がする。食パンと並べてお店のメインにしたいと思っている。


 肉まんはどこのパン教室でも一番人気だが、蒸したてを出す技術的な問題がクリアーできないとお店の販売は難しいなと思う。どなたか肉まんをいつも蒸した手錠体にする技術を知ってる方、教えて下さい。


 プチパンはドライカレーとよく合うので飲み物とセットでランチメニューにしようと思っている。サラダもつけて600円くらいかなぁと言ったら、600円じゃ安い!といわれてしまった。700円か800円で売れる、とみんな言ってました。


 ピザもさっぱりした味で、これでもか、といった感じのてんこ盛りピザが多い世の中にあって、ぷかぷかのピザは結構売れるのではないかと思う。

 横浜市のコミュニティビジネス振興課の方が参加され、パンの味とか雰囲気(ハンディのある人たちと一緒にやっている雰囲気)をとても気に入って下さった。中山商店街の会長さんにぷかぷかの事を紹介しておきますといって下さり、商店街にお店を持つ手がかりがつかめそうだ。


 


芝居の稽古が始まる

  10月12日にやる芝居の稽古が始まった。1年で一番楽しい時だ。朝からわくわくしてしまう。

「ガジュマルの木とキジムナー」の台本をみんなに配り、「ガジュマルの木の歌」と「おいらキジムナー」それに「やさしいこころ」の3曲を歌って雰囲気を盛り上げる。みんなのノリがいい。グループに分かれて稽古。おしゃべりできない人が三分の一くらいいるので、その人たちの出番を工夫する。

 30分くらい経って、みんな集まって通しをやる。兵隊の歩き方がなんともおかしい。どちらかといえば重い話なので、このおかしさには救われる。せりふも彼らがしゃべると、ずっこけそうになったところが何ヶ所もあって、最高に楽しい。こういうセンスはまねできないなぁとつくづく思う。

  彼らと一緒に芝居をやるしあわせをしみじみ感じる。

陶芸教室

 午後、月1回の陶芸教室。午前中、防災訓練で朝8時から動き回っていたので、やや疲れ気味だったが、メンバーさんの顔を見たり、粘土をさわったりすると、さっきまでの疲れがうそのように元気になった。みんなでコーヒーカップを作った。慣れた手つきで二つずつ作った。


 ヤマダくんは顔のついた花瓶を作った。何とも言えない楽しい顔だが、花屋に置いてもなかなか売れない。こういう雰囲気が好きな人が集まる作業所の運営する喫茶店ではすぐに売れたのだが、街の中の花屋ではまだまだという感じだ。それでも懲りもせず、毎週のように花屋に陶器を入れ替えに行っている。いつかきっと、と思い続けているからだ。買ってくれなくても、見てる人は結構いるみたいで、昨年の中山祭りで道端にお店を出していたら、いつも花屋さんで楽しみにしてますよ、といって声をかけてくれる人が何人もいた。こうやって彼らの作る作品の魅力が街の中に広がっていくといいなと思っている。

 その広がりの中でカフェベーカリーぷかぷかの開店がある。

 横浜市で商店街の空き店舗を利用した商店街活性化のアイデアを持つお店を募集していて、それに応募しようと思っているのだが、横浜市の担当者から連絡があり、今週会って話をしてこようと思っている。ちょうど中山商店街の担当者なので、ひょっとしたらかなり具体的な話が出るかもしれない。

 ホームページをつくるソフトを新しく買って、ホームページをリニューアルした。途中でレイアウトを変えたら、リンクがうまくつながってなくて変なことになり、ページのレイアウトを変えてみたのだが、今度はアップロードがうまくいかなくて、なかなか思うように行きません。
 それにしてもソフトのヘルプに書いてあることがよくわからない上に、困り果ててサポートセンターに質問を送ったのだが、サポートセンターから帰ってきたメールも何が書いてあるのかさっぱりわからなくて、全くこの業界というのは本当に困ったものだと思う。

また助成金のこと

助成金で雇える人は2人。でも2人ではカフェベーカリーぷかぷかはやっていけない。パン工房に3人、お店に2人、計5人は必要だ。
残り3人はパンの売り上げで雇う予定だが、助成金を出す障害者支援センターの担当者は、検討して返事をするからちょっと待ってくれという。
先日相談に行った時はそれでOKだと思ったのだが、若い担当者はそう受け止めてないようだった。

夕方、地域作業所を2ヶ所運営している知人のところへいって、支援センターとのやり取りを話したら、法的には問題ないはずだから、売り上げで雇えばいいんじゃないかという返事。
横浜には150ヶ所くらい作業所があるが、しっかりお金を稼いでいるところはほとんどないらしい。売り上げは全部ハンディのある人たちの工賃になるのだが、月に5000円も行けばいいほうだ。

収入が少ないから助成金だけで運営することになる。
人件費、家賃、水光熱費など運営していくのに必要な経費の中で一番多いのは人件費で全体の7割くらいになるという。
運営費はハンディのある人たちの人数に対して出るので、常勤のスタッフが経験を積んでも運営費は変わらないから給料は増えない。
ハンディのある人を増やして助成金を増やしたりしても、増やした人の面倒を見る人が必要になり、そのためにパートの人を雇ったりすると、結局給料は増えないことになる。

ほかの経費を節約したりするにしても限界がある。
若いうちなら何とかやっていけても、ある程度年齢が行き、結婚して子どもができたりすると作業所の給料ではやっていけない。
だから多くの人がやめていくし、求人募集出してもなかなか人が来ないという。

こういうことについて助成金を出す支援センターはどう考えているのだろうか。
ハンディのある人たちの働く場を支えている人の生活を何らかの形で保証していかないと、今の時代、作業所は成り立っていかないのではないか。
ぷかぷかはパンでしっかり稼ぐ予定だが、助成金のこういう問題点をその売り上げで補っていきたいと考えている。

どなたかこういうことに詳しい人、連絡いただけるとうれしいです。

助成金の話

朝、あこ酵母の生種を仕込む。
これはホシノ酵母と同じくオーバーナイトで発酵させるので、仕事やりながらの生活の中では、朝、1次発酵の終った生地の成型ができないので、結局発酵時間の短い白神こだま酵母を使っていたのだが、先日のあこ酵母を作っている人の話を聞き、ちょっと使ってみようという気になった。
普段の日は難しいが、土曜日か日曜日なら、朝、成型できるので、今度の土曜日あたりにやってみよう。

助成金を出すところをいろいろ調べているが、競輪と競馬をやっているところがかなりの助成金を出すようだ。
いずれもお店の改造費に500万円とか出すので、すごい気前のいいところだなと思った。知り合いのパン屋も300万円くらいするオーブンをここの助成金で買っている。
助成金をもらうためにはそれまでにNPOを立ち上げる必要があり、ぷかぷかパン教室をやりながらみんなと話を詰めていかねばと思う。
障害者支援センターの運営費の助成も法人が対象なので、申請の時期から考えると来年4月にはきちんと形を整える必要がある。

運営費の助成については障害者自立支援法によってかなり雰囲気が変わったようだ。以前は売り上げはすべてメンバーさんの工賃にしなければいけなかったり、初期設備の赤字分も売り上げで埋めることができず、寄付を集めるしかなかったりで、こういうお金ならいらないな、と思っていた。
ところが先日説明を聞きに行ったら、条件はハンディのある人たちが10人以上いること、仕事をする場所があること、の2点だけ。
初期設備の赤字は売り上げで埋めていってもいいし、運営費の助成金だけではパン屋をやるスタッフ(5名くらい必要だが、助成金は二人分。しかも毎年金額は変わらないので昇給はなし)は雇えないので、パンの売り上げで雇えばいい。売り上げはすべてメンバーさんの工賃として渡す必要もなく、どう使うかはみんなで決めればいい。
考えてみればごく当たり前のことだが、それができないところが福祉の世界であったのかもしれない。

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