みんなでワークショップ第4期の反省と、第5期の計画の話し合いをしました。
舞台がだんだん大がかりになり、ホールを三日間借り切っているのですが、その期間で完成させるのがすごく大変だったようです。舞台制作は舞台監督を入れた3人とワークショップ進行役の2人も加わって5人でやったそうですが、金曜日は夜10時までやっても終わらず、ほんとうに悪戦苦闘したようです。
お金があれば人を増やしてもう少し楽に仕事ができるのですが、どの程度の舞台を作るかの判断をどこでするかが曖昧になっているところが問題だと思いました。
今回で言えば『注文の多い料理店』の背景画を作ったのですが、最初は山猫の大きな顔を作る話がありました。でも、計画を詰めていくとベニヤが30枚くらい必要で、その費用、作ったあとの再利用など考えると、かなりむつかしいことがわかり、かしわの木を作ることになりました。これもどの程度のかしわの木にするのかは最終的には舞台監督に任せたのですが、舞台監督はとにかくいいものを作りたいの一心で、結果的には、現場の人たちに大変な負担がかかりました。
このかしわの木が完成したのは表現の市場当日の午前中。
舞台監督が暴走したわけではないのですが、舞台のアートディレクターをしっかり決め、その指示の元で現場に無理がかからないような舞台つくりにしよう、ということになりました。舞台のアートディレクターはアート屋わんどの新鋭コンドーですが、若いのでベテランの舞台監督を指示できるかどうかいささか不安。それで、わんどのアートディレクター金子さんにコンドーの後ろに立つご意見番をやってもらい、うまくすすめていこうということになりました。
楽しい舞台ですが、その裏ではいろいろ大変なことがあるのです。
さて8月から第5期みんなでワークショップがはじまります。毎月第三土曜日にワークショップをやって、来年1月27日に表現の市場で発表します。会場はすでに押さえました。
中身についてはこれから決めていくのですが、話題になったのは宮澤賢治の『ほらクマ学校を卒業した三人』です。マイナーな作品ですが、とても面白いです。
赤い手の長い蜘蛛と、銀いろのなめくぢと、顔を洗ったことのない狸が出てきて、「これから誰がいちばん大きくえらくなるか見てゐろ」と言うことがテーマで話が展開していきます。
「誰がいちばん大きくえらくなるか」なんて、ぷかぷかがやっていることと正反対な気がするのですが、だからこそぷかぷかさんたちがやったら、とんでもない展開になるような気がするのです。
やたら食われてしまうシーンが多いので、うんこの歌を歌おう、という意見が出ました。谷川俊太郎の詩『うんこ』にこんにゃく座の萩京子さんが曲をつけた歌です。
ごきぶりの うんこは ちいさい
ぞうの うんこは おおきい
うんこというものは
いろいろな かたちをしている
いしのような うんこ
わらのような うんこ
うんこというものは
いろいろな いろをしている
うんこというものは
くさや きを そだてる
うんこというものを
たべるむしも いる
どんなうつくしいひとの
うんこも くさい
どんなえらいひとも
うんこを する
うんこよ きょうも
げんきに でてこい
昔子どもが小さい頃、保育園で歌ったら、まぁ、いろいろ意見が出ましたね。でもね、
「うんこよ きょうも げんきに でてこい」
って、子ども達が毎日うんこに呼びかけるような日々来たら、みんな元気になるような気がするのです。
三月にまた話し合って最終案を出します。楽しみにしていて下さい。