ぷかぷか日記

対話内容よりも対話している状況そのものに意味があり、多くの学びがあった

 先日、立教大学から教授を含め7名の方が見え、ぷかぷかさん達と「哲学対話」をしました。「哲学」という言葉はむつかしいイメージがありますが、何でも自分たちの話したいことをテーマにして対話をしていこうということです。対話を通して相手のことをもっと知ろう、と。

 立教大学の人たちはいろんな場面で「哲学対話」をやり、いろんな発見をしているのですが、今回はぷかぷかさんと「哲学対話」をして、ぷかぷかさんのこと、障がいのある人たちのことをもっともっと知りたいと思ったようです。そういうフラットな気持ちがいいなと思います。彼らの表情を見ると、ぷかぷかさんへ向かう気持ちが伝わってきます。

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 「今日はどんなことについて話をしたいですか?」

の問いに「障がい」「おいしい食べ物」「仕事」「楽しいこと」などが上がりましたが、ナカタクさんの意見でまずは「障がい」について話し合うことになりました。

 ナカタクさんは小学校の頃、勉強になかなかついていけなくて、その頃に「障がい」のせいでついて行けないんだということに気がついたそうです。でも、障がいのある人たちの行っている支援級には行く気がしなかったと言います。ただ「劣等感」が自分の中にはずっとあって、大学生を見ると学力があるっていいな、と今でも思うそうです。

 ぷかぷかでは自分の絵が評価され、今、毎日をすごく楽しんでいるようです。毎月発行される「ぷかぷかしんぶん」には、ナカタクさんのギャグマンガコーナーが常設されています。

 ナカタクさんの話を聞きながら、「障がい」というのは、まわりとの関係性の中で生まれてくるものだとあらためて思いました。

 

 仕事で楽しいこと、仕事以外で楽しいこと、絵の話、鉄道の話、映画の話、ディズニーランドの話など、話題は多岐にわたりました。ぷかぷかさん達の意表を突く発言に大笑いしながら、学生さん達はどんどん心を開いていったようでした。

 途中寝っ転がってしまう人がいたり、何度もトイレに行く人がいて、そのたびに「トイレに行ってもいいですか?」とまじめに確認したり、わぁーわぁー声を出しながらウロウロする人がいたりで、いつものぷかぷかさん丸出しでした。

 

 対話のテーマよりも、対話すること自体に意味がある、と場の雰囲気の変わり様を見ながら思いました。フラットな対話は、人と人とのつながりを作ってくれます。自分でものを考えるきっかけを作ってくれます。学生さん達は、障がいのある人はどういう人なのかを対話を通して考えたと思います。障がいのある人たちへの「偏見」は自分で考えないところから生まれます。

 障がいのある人たちのグループホーム建設に反対する人たちへの説明会に参加したことがありますが、障がいのある人たちへの「偏見」(「障がいのある人たちは性犯罪を犯すんじゃないか」といった根拠のない偏見)が先行し、「対話」をしながら、本当のところはどうなんだろうとみんなで考えるような雰囲気は全くありませんでした。

 対話を通して自分の頭で考える、ということが大人達にはできなくなってる気がしました。「偏見」に根拠はなくても、障がいのある人たちのグループホーム建設をつぶしにかかるような「力」を持ちます。そこが怖いと思います。

 障がいのある人たちはなんとなくいや、怖い、近寄りたくない、社会のお荷物、社会の負担、といった「偏見」「思い込み」は彼らの生きにくさを生むだけでなく、社会を貧しくします。

 そんな中にあって今回の「哲学対話」は、今までにない新しい希望を見せてくれた気がしています。あとで送られた来た学生さん達の感想は、社会が見失っている新鮮な目線を感じました。

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参加した学生さん達の感想です。

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ぷかぷかさんとてつがくたいわする。

お話をいただいたときから、どんな話が出来るのだろうかとワクワクしながら、一方で上手く私の考えを伝えられるか不安な気持ちでいました。

でもそれは杞憂に終わりました。

気づいたらお互いに好きな電車の話やディズニーの話で盛り上がっていました。僕たちから話すのではなく、ぷかぷかさんからどんどん質問が来る。しかもその質問からは、心から聞きたいという想いが伝わってくるんです。

てつがくたいわをしていると、こういう聞き方をしたらもっと深まるかな、面白くなるかな、みたいな思惑がつい私は働いてしまいます。

そんなことよりも、もっと純粋に心から繋がろうよ、話そうよ、という姿勢をぷかぷかさんから学びました。

今回2時間も話しました。でももっと話したいことがたくさん出来ました。

特に天野さんともっと電車について語り合いたいです!

 

てつがくたいわは、社会が作り出している障がいのある人とない人という枠組みを壊し、その場にいる人たちが繋がることを可能にするマジックです。

そのマジックを通して、今回ぷかぷかさんと繋がりがもてたことはとっても嬉しいです。

近いうちにまた遊びに行きます!

ありがとうございました!

 

クリームパンとても美味しく、幼少期の味を思い出しました。

これもまた一つのマジックですね。

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この度は貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。ただでさえ突然知らない人たちが大勢で押しかけて、その上録音機材の設置やテレビ収録なども加わり、かなり非日常の空間になっていたことと思います。しかしそんな中で、哲学対話のもつ魅力が大いに発揮されたのではないでしょうか。私の考える哲学対話の魅力は大きく分けて二つあります。以下、おとといの対話のことを交えて、一つずつ述べてみようと思います。

第一に、場の空気が一つになって居心地よくなること。今回も対話が始まったとき→中盤→終盤と徐々に場があたたまって、「もっとお話ししていたい」と思える一つの共同体がつくられていったように感じました。特に、さいとうさんは対話の終盤でディズニーランドの話になった際、私たちに問いをたくさんかけてくれました。その問いに考えをめぐらせてから答え、また問われ、考え、答え…という行為を繰り返しているうちに、自然と一つになっていく感覚がありました。これぞ対話の醍醐味であり、私が哲学対話をやめられない理由でもあります。

第二に、新しい価値観が生み出されることです。今回は対話内容よりも対話している状況そのものに意味があり、多くの学びがあったと考えます。対話後も、私の中で価値観がぐるぐる揺らいでいます。例えば、障がいについて。ぷかぷかさんたちはみなユニークで楽しく、もっとお話ししてみたいと思わせる魅力をもっていました。いわゆる「障がい」と呼ばれているものがその人にあろうとなかろうと、自分だけの魅力は誰しももっています。私たちがやるべきことは、その魅力を最大限に発揮することではないでしょうか。そんなことを喚起させられる対話の時間だったように思います。

今回の哲学対話は、対話の魅力・人間の魅力を再確認し、新しい発見もあったという点で、貴重な経験となりました。このような機会を与えてくださり、感謝しきれません。ぜひまたご一緒に何かできればと思います。ありがとうございました。

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 ぷかぷかさんでの初めての哲学対話は、お仕事の好きなところ、趣味、苦手なこと、絵を描くことなどについて対話をしました。

 私は対話の間、皆さんの言葉や表情、仕草に注目せざるを得ませんでした。それは「障害者」との哲学対話だからではありません。ぷかぷかさんたちがとても素敵に見えたからです。素直で優しくて率直な発言の一つ一つがあたたかく、その人らしさに溢れていました。

 私は、最近、色々なことにとらわれて哲学対話でありのままに自分らしくあることがなかなかできずに悩んでいました。しかし、今回の哲学対話から、難しく考えずに目の前の相手に向き合うこと、自分の思いに素直であること、そして、のんびり楽しむことを学びました。

 哲学対話のいいところは、じっくり聴き、問い合うことでお互いをよく知り、仲良くなれるところだと思います。私はすっかりぷかぷかさんのファンになってしまったので、ぷかぷかさんたちともっともっと哲学対話をしたいです。今後ともよろしくお願いいたします。今回は本当にありがとうございました。

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 私もぷかぷかさんの皆さんと同じで今日が初めての哲学対話でした。知的障害のある方が多くいらっしゃると聞いていたので、どのような感じになるのか全くわからず、楽しみである一方少し不安に思っていました。しかし、実際に哲学対話をしてみると、普段ゼミ生同士で対話している時よりも自分の考えを素直に伝えてくださる方が多く、上手く対話できるのか?という心配は一瞬で消え去りました。

   踏み込んで障害の話をしていいのかどうかわからず、初めは手探りでしたが、皆さんがご自身から障害についての考えをお話しして下さり、触れてはいけないと思っているのは自分の誤解であることに気づかされました。

  ぷかぷかの皆さんは、こちらがハッとするような意見を多く出してくださり、改めて自分の生き方や仕事に対する考え方を振り返ることができました。

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 哲学対話の中で、「辛いことや大変だなと思うことはありますか」という質問に対して、「ない」とおっしゃっていたのを聞いて、私が普段「辛い辛い」と思う時というのは逆に何がそう思わせてるのかなと、新しい問いをいただきました。

とても楽しい時間をありがとうございました。お弁当もごちそうさまでした。とても美味しかったです!

 

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電車好きのアマノさんの絵。湘南ヴィヴィットアート展に出品しました。50cm×80cmの大作です。

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カメラが3台も。NHKとぷかぷかが依頼したロゴスフィルムの人たち。

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取材に来たマスコミの方は

きのうは、なにもテーマを決めずどんなふうに議論がつながっていくのだろうと、はじめはすこしハラハラとしながら見ていたのですが、口火をきったのがぷかぷかさんで、最初は少し緊張していたのかぎこちなかった学生さんの雰囲気が、どんどんときほぐされて和やかになっていったのがとても印象的でした。

また、単にぷかぷかさんから話をきく、ということにとどまらず、電車やディズニーなど、本当にふだんの友達や家族との会話のような自然な会話もいつのまにかうまれ、次のワークショップのアイディアまででてきて、高崎さんのおっしゃっていた「フラットな関係」の一端が垣間見えた、とてもいい映像になったのではないかなあと感謝しております。

 

★たくさんの写真は取材に来た毎日新聞の方に撮っていただきました。1時間ちょっとの時間で198枚も撮ってくれました。いい写真がたくさんありました。今回はその一部を使わせていただきました。

★ロゴスフィルムの人たちに撮っていただいた映像は編集し、「ぷかぷかさんと哲学対話」(仮題)という作品に仕上げます。障がいのある人たちとの関係を作る上での新しい切り口みたいなものが見えてくると思います。DVDにして、あちこちで上映したいと思います。できあがりましたらまたお知らせします。

会いたかった~!

ぷかぷかで販売している柑橘類は、天草のみかん山から届けられています。

大津農園の甘夏、パール柑、晩柑(ばんかん)等々。

高崎理事長が26年ほど昔からずーっと親交を温めてきた、川野さんが作り続けてきているみかんたち。

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無農薬で栽培し、花の時期に訪花虫の防除剤などは使用していないため種が多いのですが、自然のままに育ったみかんはこんなに美味しいのか!とハッとさせられます。まさに体の中に「活」が入ります。

一般的には、収穫したみかんは防腐剤などが使われて貯蔵熟成しているものが多いのですが、川野さんのみかんは、全てが樹上完熟をさせたもの。

「花の時期、蜂の足跡がみかんの皮に付くの。その足跡がね、みかんが大きくなるにつれてのびていくんだよ。黒い点みたいに見えとるねけどね。農薬も使ってない、安心して皮も食べられるんよ。」と笑顔で話してくれた川野さん。f:id:pukapuka-pan:20180521202331j:plain

川野さんのみかんに出会ってから、ずっとずっとお会いしたくて…。

今回、念願かなって天草のみかん山に突撃訪問をさせていただきました。

車で山をグングン、グングンと登りに上ったところに川野さんのみかん山がありました。

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樹上完熟のみかんはずっしりと重くて、太陽の恵みを一杯に浴びているからこその新鮮さが感じられます。

枝には、重たそうに大きな晩柑が実っていて

「こうやって、みんなから注文が来るのを待っとるのよ」と話す川野さんの言葉には、樹上完熟にこだわる作り手の真剣さを感じました。

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次の担い手の息子さん家族ともお会いできて、可愛らしいそうくんとはなちゃんとも楽しい時間を過ごすことが出来ました。

(はなちゃんのちょっとしたいたずらにも、優しいお兄ちゃんのそうくんは、ぐっとこらえてくれるんですって。)

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ご自宅にお邪魔した時には、ぷかぷかの甘夏パンや焼き菓子を食べてもらって

「お!美味しいねぇ~」なんて言葉をもらえて、また嬉しくなって…

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こんな作り手の顔が見える関係こそ、ぷかぷかが大切にしていきたいこと。

美味しい…ってことだけではなく、作り手の想いもお届けしたいと思います。

高崎理事長からつながったこのご縁を大切にしていきたい!と改めて感じた旅でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

桜美林大学で授業

 桜美林大学グローバルコミュニケーション学群というむつかしそうなところから授業を頼まれました。そこの先生とは神奈川県主催のNPOと企業、大学を結ぶ集まりで知り合いました。私のいう「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がトク!」の「トク!」の言葉に衝撃を受けたそうです。どうしてそんなことが言えるのか、それを確かめにお店に何度も来たり、演劇ワークショップに参加したりして、「トク!」の意味を実感し、今はぷかぷかの大ファンになっています。

 今度授業の中で障害者問題を取り上げるので、「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がトク!」と言い続けているぷかぷかさんにぜひ来て欲しいという依頼でした。「トク!」を少しでも実感してもらうために、ぷかぷかさんを連れてきて欲しいということでした。プロモーションビデオカナダ版を上映したあと、ぷかぷかさんも交えたトークセッションをやろうかなと思っています。

 もうすぐ相模原障害者殺傷事件から2年がたちますが、こういった試みをあちこちでやることで、犯人の言う「障害者はいない方がいい」のではなく、「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい」「その方がトク!」とみんなが自然に思えるような関係が広がっていくといいなと思っています。

 「トク!」を実感できる授業の出前します。お問い合わせ下さい。045−453−8511  

 pukapuka@ked.biglobe.ne.jp 

 

www.obirin.ac.jp

愛おしくなる女性達の絵

  先日ヴィヴィットアート展に行ったとき、アリサさんに初めてお会いしました。絵は以前から金子さんを通して知っていたのですが、ご本人に会ったのは初めてです。

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 福祉事業所で働く傍ら、こんなすてきな絵をたくさん描いています。お父さん、お母さんが絵はがきを作ったりしていますが、それほど売れているとは思えませんでした。ヴィヴィットアート展に来る人なんて、本当に少数です。すごくもったいない気がしました。

 アリサさんの描く女性は、とても表情が豊かです。

 ちょっとすました女性は何を思っているんだろう、こちらをひたと見つめる女性は何を見つめているんだろう、ちょっとおしゃれした女性はこれからどこへ出かけるんだろう…って考えながら見ていくと、絵に描かれた女性達が生き生きと生き始めます。

 女性一人ひとりの人生が一枚の絵から見えてくるのです。ひとりの人生が見えてくるほどの絵なのです。アリサさんはその人生を想像しながら描いたのでしょうか?人生を想像しないと、多分、この絵は描けません。

  ちょっと悩んでいるような人、思い詰めているような人…楽しそうに笑っている絵は一枚もなくて、どこか愁いを帯びたような女性達。

 だからなんだか愛おしくなってしまいます。人間に対する愛おしさ。

 

 

 アリサさんはいわゆる「障害者」といわれている人です。でも、こんなすばらしい絵を描きます。「健常者」といわれている私たちが逆立ちしても描けないような絵です。

 この絵の前に立つと「障害者」とか「健常者」という区分けは一体何なんだ、ということになります。そういう区分けは社会を貧しくするだけです。

 そんな区分けはやめて、やっぱりみんなで一緒に生きていった方が、社会は豊かになる気がします。

 

 

  

 このすてきな女性達の絵。この人は何を思っているんだろう、この人は何を言おうとしているんだろう、って想像しながら絵を見ていくと、すごく楽しいです。いろいろ想像しているうちに、絵の女性が愛おしくなります。これを描いたアリサさんが愛おしくなります。

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★企業活動の中でこの絵を使ってみたいところがありましたら連絡ください。045−453−8511   pukapuka@ked.biglobe.ne.jp

 

また新しい物語がはじまる

 大分から研修に来ていた中川さんのぷかぷか訪問記です。

ameblo.jp

 

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  人が出会う、ということはこういうことなんだとあらためて思いました。こうやってまた新しい物語がはじまります。だから人生はおもしろい!

 こうやって素敵な出会いを作ってくれたのはhanaちゃんであり、ぷかぷかさんたちです。彼らに感謝!です。彼らがいたから、こうやって中身の濃い出会いができた気がします。彼らがいなくても、人の出会いはあります。でも、彼らがいることで、その出会いの幅、深さみたいなものが、全くちがったものになります。

 中川さんは障がいのある子ども達とのパン教室の企画でビジネスコンテストの最優秀賞を受賞したそうです。障がいのある人たちへの思いが審査員に届いたのだと思います。そしてそのときの賞金で今回ぷかぷかに来たそうです。

 賞金は10万円だったそうですが、今回のぷかぷかの訪問は、10万円の何倍もの新しい価値を生み出した気がします。ここからどんな物語が生まれるのか、すごく楽しみです。

それは違うと自分の中で言い切るために…

 ぷかぷかのドキュメンタリーを撮りたいと言っている石井さんのブログ

meronpannn.hatenablog.com

《「障害者は不幸を生むことしかできない」という犯人の供述に…、 それは違うと自分の中で言い切るために… 》ぷかぷかに来ることにしたという石井さん。

 「それは違うと自分の中で言い切るために… 」というきっぱりとしたいい方がいいですね。「決して忘れない」よりもはるかに前向きで、建設的です。言い切るために、映画を作る。なんてクリエイティブなんだと思います。相模原障害者殺傷事件以降の社会にあって、若い人がそんなふうに言ってくれることに未来への希望を感じます。本当にうれしいです。

 ぷかぷかのドキュメンタリーの中で、そのことをどんな風に表現するんだろうと、できあがりがすごく楽しみです。今までとちがう目で見たぷかぷかが見えてくるのではないかと思っています。

 8月4日(土)にみどりアートパークで相模原障害者殺傷事件を超える社会をどうやって作っていくかをテーマにぷかぷかの映画を何本か上映するのですが、その中で石井さんの映画も上映したいと思っています。石井さんにもお話ししてもらおうと思っています。

 

希望を作り出す「コツ」をお話しします。

  7月21日(土)北九州の筑豊にある「虫の家」で相模原障害者殺傷事件2周年・追悼の集いのチラシができました。下記サイトのダウンロードボタンを押して下さい。

pukapuka-pan.xsrv.jp

 

 筑豊で活動されている2名の方と対談の形で、相模原障害者殺傷事件について語っていきたいと思っています。

 事件から2年がたち、事件について語られることも、本当に少なくなりました。事件直後は多くの人が「決して忘れない」なんていってたのに、そのときの決意はどこへ行ってしまったのでしょうか?忘れたわけではないにしても、事件以降、一向に変わらない障がいのある人たちを取り巻く社会の中で、何をするのか、といったあたりが曖昧な感じがします。「決して忘れない」を口にしたとき、じゃあ、この社会の中で自分は何をしようとしたのか、それをどこまでやったのか、やり続けているのか、そして社会はどう変わったのか、そこのところをちゃんと見ていかないと、「決して忘れない」の言葉は意味を持たなくなります。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

 そんな中で、相変わらずのらりくらりのぷかぷかですが、それでもなぜかぷかぷかさんのファンが増え続け、ささやかな希望を作り出しています。そのあたりの「コツ」をお話できたら、と思っています。優生思想云々のむつかしい、大きな話ではなく、誰にでもできる希望を作り出す「コツ」です。

 

pukapuka-pan.hatenablog.com

ココロにヨロコビが貯まりました♪

5月12日土曜日、月に1度開催されるアート屋わんどのワークショップday。

今回のワークショップはシャボン玉アート。

シャボン玉って子供の遊びだよね…

シャボン玉でアートなんて面白くないじゃないの…

なんてちらっとでも思ったあなた!残念!それだけで人生をちょびっと損をしてしまいます。

まあ、自分の人生を面白くするかそうかは自由ですし、面白くしなくてももちろん良いのですけれども、どうもがいても人生は1度きり。(多分。輪廻転生は詳しくないのでわかりません。)やはり面白い方が良いですよね。

シャボン玉アート。お越しくださった皆さんは、こんな小さな事をするだけで、帰りはとても笑顔で帰られました。

今回のシャボン玉アートは石鹸液に絵の具を混ぜ、それに3本のストローを一つにまとめたものを用意しました。ストローを3本まとめてそれぞれのストローから出た色付きシャボン玉が一つになる事できちんと色付くようです。

そのシャボン液を紙に向かって吹き付けていくのですが、これが不思議、一人一人吹く力が違うのでしょうか。それぞれ個性が出てくるのです。

かるーくフワッと吹き付ける人、

力強く叩きつけるように吹く人、

同じ調子で泡を出し続ける人。

皆さんいろいろで、それによって紙にのる色づき方も表情豊か。

個人制作、グループ制作両方ともに味のある出来栄え。

思うように簡単にいかないところも帰って醍醐味となったようです。

出来上がった作品は本当に美しいものでした。

描く…という事が得意な人もそうでない人もみんなが楽めるシャボン玉アート。

楽しもう!って思うコトって大事です。

またみんなでやりたいですね。

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「指導」とか「支援」することでだめにしているものがたくさんあるんじゃないか

 

 アート屋わんどに見学に来た方が

 「やっぱりいろいろ指導して描かせているんですか?」

という質問をしました。

 最近おもしろい作品がどんどんできあがっているので、そう思う人がいるかも知れませんが、たとえばミヨッシーのねこの絵。左の写真をモデルに右の絵を描きました。

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 こんな絵は私たちに指導なんかできません。いや、指導しないからこんな絵が描ける、と言った方がいいでしょう。

 障がいのある人たちを前にすると、「指導」とか「支援」をしないといけないと考える人が多いです。いやほとんどの人はそう考えると言っていいでしょう。彼らとはほとんどの場合、そういう上から目線の関係だからです。

 でも、そうすることでだめにしているものがたくさんあるんじゃないかと、ミヨッシーの絵は教えてくれます。「新しい文化」と言っていいほどのものを、「指導」したり「支援」したりすることで私たちがつぶしてしまっているのかも知れないのです。

 下の写真はミヨッシーの絵を元にして作ったバッグです。私たちが「指導」して絵を描かせていたら、こんなすてきなバッグは絶対できないのです。こういうバッグがあるから社会が豊かになります。彼らはやっぱり社会を豊かにしているのです。だから「彼らとは一緒に生きていった方がいい!」ってずっと言い続けているのです。

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ぷかぷかのドキュメンタリーを撮りたい

 上智大学新聞学科でジャーナリズムを勉強している石井里歩さんがぷかぷかのドキュメンタリーを撮りたいと言ってやってきました。

 新聞の記事でぷかぷかのことを知り、先週パン屋に来たそうです。会計の時にもらったありがとうカードにほっこりした気持ちになったり、コンノさんの機関銃のような質問攻めにあったり、踊ってる人がいたり、昼寝してる人がいたり、その自由な雰囲気にすごく魅力を感じ、その日の夜に「ぷかぷかのドキュメンタリーを作りたい」とメールがありました。いつでもどうぞ、大歓迎です、とメールを送って、今日あらためてぷかぷかにやってきた、というわけです。

 来るなりテラちゃんとすぐのFacebook友達になってこんな笑顔。

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 障害のある人たちとかかわるきっかけを探していたようで、たまたま新聞にぷかぷかのことが載っていて、ホームページを調べ、ここならおもしろい関わりが持てそうだとやってきたようでした。

 福祉の匂いが全くない方で、純粋におもしろい!って思ってくれたようでした。6月末締め切りのドキュメンタリー映画祭のようなものがあって、それを目標に15分くらいの映像作品を作りたいということでした。二、三人にターゲットを絞って取材するつもりだったようですが、今日半日くらいで魅力ある人にたくさん出会ってしまい、とても15分では収まりきらないと、うれしそうに悩んでいるようでした。

 若い新鮮な感覚でまとめると、どんなぷかぷかが見えてくるんだろうと、今からわくわく楽しみです。6月にまとめておしまい、ではちょっともったいないですよ、というと、本当にそうですね、とその後もカメラ持って通って来るみたいです。

 8月から始まる演劇ワークショップも誘いました。そこでは映像を撮るだけでなく、実際にワークショップに参加し、そこで見えてきたことを大切にしながら映像をまとめると、ただ外から撮っただけの作品よりも、もっと深い内容のものができるのではないかというアドバイスをしました。すぐにその気になったようなので、ひょっとしたら来年1月の舞台に立っているかも知れません。

 

 わんどにはちょうど画伯がいて似顔絵を描いてもらいました。

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 石井さんは赤十字国際委員会主催の第二回ヤングリポーター・コンペティションで日本赤十字社賞を受賞しています。受賞作品の内容がすばらしいです。

jp.icrc.org

 

 また新しい楽しみが増えました。8月4日(土)みどりアートパークでの上映会では、石井さんの作品も上映したいと思いました。楽しみにしていて下さい。

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