絵や刺繍が得意なヒカリさんは、今年4月からアート系だけの作業をしていました。でも、今日から遂に週一回午前中のみ工房で作業することになり、いよいよ初日を迎えました。さぁ、ラスクペースト塗り(シナモンシュガー)に初挑戦!手先が器用な方なのでとっても綺麗に仕上がりました♪( ´▽`) でもヒカリさんはとっても疲れたそうです٩( ᐛ )و
とてもお疲れモードの中、ピースをしてくれたヒカリさん。
大丈夫、気楽に気楽に!
絵や刺繍が得意なヒカリさんは、今年4月からアート系だけの作業をしていました。でも、今日から遂に週一回午前中のみ工房で作業することになり、いよいよ初日を迎えました。さぁ、ラスクペースト塗り(シナモンシュガー)に初挑戦!手先が器用な方なのでとっても綺麗に仕上がりました♪( ´▽`) でもヒカリさんはとっても疲れたそうです٩( ᐛ )و
とてもお疲れモードの中、ピースをしてくれたヒカリさん。
大丈夫、気楽に気楽に!
先日、障がいのある子どものお母さんたちが見学に来ました。カフェで話をしていたのですが、ツジさんのおかあさんからのメールにあった「見当違いの努力」の話をしているとき、一人のお母さんが涙をぽろぽろとこぼしました。
「見当違いの努力」というのは、ツジさんのお母さんがパン教室に参加した方の感想を読んだことがきっかけで、ぷかぷかでのツジさんの働きぶりをなぞり返して出てきた言葉です。
《 …私に関していえば恥ずかしながら何十年もカツヒロのできないことをできるようにしよう、何とか社会に迷惑をかけないようにしよう、と見当違いの努力をしてきました。率直にいって、それが学校や作業所から求められてきたことだからです。…》
障がいのある人の家族は小さい頃から「できないことをできるようにしよう」「社会に迷惑をかけないようにしよう」の目標を掲げ、一生懸命がんばっています。何十年もがんばってきた目標が、ここへ来て「見当違いの努力」であったと気づいたというわけです。
「なんだ、そのままでいいじゃん!」という気づきです。無理に「できないことをできるようにしよう」「社会に迷惑をかけないようにしよう」と努力しなくても、「そのままで生きていけるじゃん!」という気づきです。
ぷかぷかはツジさんのおしゃべりをやめさせるのではなく、おしゃべりのまま働いてもらっています。おしゃべりを問題にするのではなく、むしろ商売の武器(?)にしています。
ツジさんはとにかくおしゃべりです。仕事中も、世界中の都市の名前、クラシックの作曲家の名前、紅白歌合戦に出た歌手の名前、車の名前、野球選手の名前など、途切れることがありません。先日ぷかぷかの旅行に行き、同じ部屋で寝たのですが、朝6時に目を覚まし、目を開けると同時にアンタナナリボ、リオデジャネイロ…と世界の都市の名前がずらずらっと出てきました。ツジさんにとってのおしゃべりは、呼吸とおんなじだと思いました。
外販先で、たまたま訓練会の先生がいて、外販中もずっとおしゃべりしていたツジさんに
「仕事中おしゃべりしちゃだめでしょ!」
と注意されたことがあります。(そばにいた私も!)
正しい指摘だったとは思うのですが、外販のパンの売上げはツジさんのおしゃべりが支えている割合がものすごく多いのです。外販でパンがよく売れるのは、まずパンのおいしさがあるのですが、それに加えて「ぷかぷかさん」たちの魅力があります。ふたことみこと他愛ない話をするだけですが、それでもパンと一緒に心あたたまるお土産がもらえます。そのため、区役所で販売するときなどはずらっと行列ができるのです。
「ぷかぷかさん」たちの魅力の中心に位置づけられるのが、ツジさんのおしゃべりです。いっけんうるさそうに聞こえるおしゃべりも、よ〜く聞くと、辻さんの博学ぶりがよく伝わってきて、すごく楽しいのです
「仕事中おしゃべりしちゃだめでしょ」は正しい指摘だとは思います。でも、ぷかぷかの外販はツジさんのおしゃべりが支えていることは誰もが認めることであり、どこへ行っても辻さんは大人気です。パン屋のぷかぷからしさを作り出しているのもツジさんのおしゃべりです。ぷかぷかにとって、ツジさんのおしゃべりは、ほかのどこにもない貴重な「宝」のような存在なのです。そしてその「宝」は、障がいのある人たちと社会との関係を根本からひっくり返すほどの問題提起をしているのです。
区役所にはたくさんの福祉事業所が販売に来ています。その中でぷかぷかはいちばんお客さんを集めていると区役所の方から聞きました。障害支援課の係長さんとそのことについて話をしたことがあります。
パンがおいしいことと並んで、利用者さんたちが楽しそうに働いている、ということが大きいのではないか、とその係長さんはおっしゃっていました。「ぷかぷかさん」たちは、みんな楽しそうにおしゃべりし、中にはお客さんと「やぁ!」と楽しそうにハイタッチする人もいます。この自由で楽しい雰囲気がお客さんを呼び込んでいるのではないか、というわけです。
「ぷかぷかさん」たちは、無理に社会に合わせず、ありのままの自分を出して働いています。だからこそ、日々笑顔で働くことができ、その笑顔がお客さんを呼び込みます。
そんな「ぷかぷかさん」たちの活躍のおかげで、ぷかぷかは彼らのありのままで商売ができることを教えてもらいました。無理して社会に合わせなくても、そのままでいいんだよ、ということです。
障がいのある子ども達は、あれがだめ、これが問題、ここが遅れている等々、だめなところばかり指摘され、大人になるまで様々な指導、訓練を受け、その子らしさをどんどんすり減らしていきます。社会の中で生きるには、社会に合わせなきゃだめだといわれながら…
でも、そのままでもいいとなれば、180度、話が違ってきます。気分的にものすごく楽になります。追い詰められていたものから解放されます。人生って、楽しい!って思えるようになります。
「なんだ、そのままでいいじゃん!」という気づきは、生き方を大きく変えます。障がいのある子どもをどう育てていくかで格闘(?)し、悩んでいるたくさんのお父さん、お母さんを、ひょっとしたらちょっとだけ救うかも知れません。障がいのある子どもを育てることが楽しくなります。そこから豊かなものが生まれるようになります。
話を聞きながら涙を流したお母さんも、障がいのあるお子さんを育てながら、ほんとうに苦しい思いをしていたのだろうと思いました。
ゆりりん、ピアノレッスンがある日には帰りの会が始まるまで、譜面を開いてイメージトレーニングをしています。
そっと佇んでいる姿から静かで綺麗なメロディが聞こえてきそうですね。
豚の角煮、鰆の幽庵焼き、春巻、ホイル焼き
などを作りました。
給食では週に1度は魚の入ったメニューにしています。
春巻はメンバーの皆さんに大人気のメニューです。給食のメンバーさん、1人10本ずつ手巻きをしていただいています。それぞれ個性があってとても味わいのあるものが出来上がります。
日本フィルハーモニーのチェロ奏者江原さんがダイちゃんの太鼓とコラボしたいとやってきました。近くの公園で蚊に刺されながらのコラボです。
八木節
上を向いて歩こう
愉快な馬車屋(『セロ弾きのゴーシュ』でタヌキが登場するシーンで
出てくる架空の曲を江原さんが作曲したもの)
すばらしいコラボで、10月22日(土)ぷかぷか秋のマルシェでお披露目できたらいいなと思い、都合を聞いてみました。その日はサントリーホールで2時から日本フィルハーモニーのコンサートがあると聞き、あ、こりゃ無理だと思いました。ところが、11時にコラボをスタートして三曲演奏して車で駅まで送ってくれれば間に合う、と江原さんが言い出し、じゃ、やりましょう!となりました。本当にいい方です。
11時からわんどの前でやります。これはもう、絶対に見なきゃ損!です。日本フィルハーモニーのチェロの演奏をぜひ聴きに来てください。もちろん無料です。
この演奏のあと、「秋コレ・ぷかぷかファッションショー&ハロウィン仮装パレード」がスタートします。こちらはまだ参加者大募集中です。
爆笑問題の太田が相模原障害者殺傷事件の容疑者の言う「意思疎通できぬ人刺した」に反論しています。
容疑者が津久井やまゆり園で働いているときに障がいのある人たちといい出会いをしていれば、今回の事件はなかったと思います。そしてそれが彼自身の感受性の問題だけだったのかどうか。
私に障がいのある人たちの魅力を最初に教えてくれたのは、言葉をしゃべらず、いつもゲハハ、ガハハと豪快に笑う子どもでした。そんな子ども達を街に連れ出したとき、街の子ども達がとてもいいおつきあいをしてくれました。子ども達はみんな感受性が優れていたのでしょうか?
やっぱりね、感受性と合わせて、子ども達みんなの雰囲気だった気がします。子ども達みんなでけんちゃんにかかわろうとしたこと、そのことがとても大事だった気がします。それがこんなにすばらしい出会いを生み出したのだと思います。
容疑者がこんな出会いをしていたら、と思います。
ぷかぷかのホームページの左側のメニュー欄に【メンバーさんのページ】という項目があるのをご存知ですが?
ここではぷかぷかのメンバーさんがそれぞれに今日の仕事の内容や、今夢中になっている事、そしてご自分の心の内など、メンバーさんが一文字一文字に心を込めて打っています。
給食でも食べ終わったメンバーさんが「今日は書きます!」と言ってお昼休みを使いながらパソコンとにらめっこしたりしています。
メンバーさんの日記は今のところ文字だけの日記です。
皆さん、メンバーさんの日記をのぞき見して頭の中で絵日記に作り替えてみませんか?
『相模原障害者殺傷事件を超えるために』というタイトルの日記
に、ある報道関係者から
《 「問い直すのをやめたとき、黙ってしまったとき、社会は後戻りし、またあの忌まわしい事件が起こるような気がする」という言葉に心から共感します。私たちも、記事の大小に関わらず伝え続けなければと思います。 》
というメールが来ました。そうやって受け止めてくれる人がいたことを、とてもうれしく思いました。
相模原障害者殺傷事件はとても重い事件で、そのことについて何か語ることは、ものすごく勇気のいることであり、とても気の重いことです。
でも、犠牲になった方の苦しみを思うと、私たちが感じる「気が重い」とか「勇気がいる」なんてことは、語るも恥ずかしいくらいです。ですから、どんなに気が重くとも、どんなに勇気がいることであっても、この事件について語り続けようと思うのです。
事件直後、様々な団体が声明を出しました。でも、大概は一回きりです。一回きりの声明では事件を生み出した社会は変わりません。「あなたたちを守ります」といった声明がありましたが、社会というものを相手にしたとき、そんな言葉では守り切れません。
ではどうすればいいのか。日々《それはちがう》《障害者は生きている意味がある》ということを言い続けていく、事実を作り続けていくことだと思います。自分のまわりの地域社会を、ほんの少しでいい、変えていくことだと思います。
むつかしい話ではなく、《今日、カナちゃんとこんな楽しいことやったよ》とか《けんちゃんとこんな一日を過ごしてとてもよかったよ》といった障がいのある人たちと過ごすかけがえのない日々の出来事を語っていくことです。
《障がいのある人たちと過ごすかけがえのない日々の出来事》を語ることは、そのまま《障がいのある人たちは生きている意味がある》ことを語ることになります。
彼らと一緒に過ごすいい一日、語るに値する一日を創り出すこと。それが今私たちに求められているように思います。
ぷかぷかでは帰りの会でみなさんに「いい一日でしたか?」という質問をします。いい一日を創ることが、いい人生をおくる出発点だと考えるからです。私も「彼らといい一日を過ごしましたか?」と毎日自分に問うていきたいと思っています。彼らと一緒にいい人生をおくる出発点になるからです。《障がいのある人たちは生きている意味がある》のは、まさにこの、彼らと一緒におくる人生があるからです。
木曜日の朝、庭の隅に新しく貼った蜘蛛の巣を見つけました。巣の真ん中でじっとしている蜘蛛を見ながらいろいろ思うところがあって「ぷかぷかしんぶん」の冒頭の原稿を書きました。
朝、庭の隅に蜘蛛が巣を張っていました。蜘蛛は巣の真ん中でじぃっと何かを待っています。宮澤賢治の『洞熊学校を卒業した三人』に登場する赤い手の長い蜘蛛は下を通りかかった女の蜘蛛に糸を投げ、その糸を登ってきた女の蜘蛛と夫婦になります。子どもがたくさんでき、蜘蛛の巣は大変にぎやかになりました。
朝、庭で見つけた蜘蛛も下を通りかかる女の蜘蛛をじぃっと待っているのかも…。そう思うと、小さな蜘蛛が無性にいとおしくなりました。
で、金曜日の朝、蜘蛛にあいさつに行きました。なんと女の蜘蛛がそばにいるではありませんか。
上にいるのが女の蜘蛛です。
木曜から金曜日にかけて、下を通りかかった女の蜘蛛に糸を投げ、女の蜘蛛はその糸を伝って登ってきたのだろうと思いました。小さな蜘蛛のくせになかなかやるなぁ、と感心しました。子どもができたら蜘蛛の巣がにぎやかになるだろうなと、ちょっと楽しみにしていました。
で、今日、土曜日の朝、どうしてるかな、と蜘蛛の巣を見に行って撮った写真がこれです。
女の蜘蛛がいなくなっていました。わずか一日で別れてしまったのでしょうか。ケンカをしたのかどうかわかりませんが、蜘蛛の世界にもそういうことがあるのか、と妙に安心(?)したりしました。
夏を過ぎた辺りから人参ケーキ、小松菜ケーキ、カボチャケーキ、さつま芋の小倉ケーキ…様々なお野菜を使ったケーキを作ってきました。
お店で買って食べて下さった方も多いのでは?
そのケーキを作っているが、惣菜のメンバーさんのもも&あやさんの二人です。
料理本を見たり、ネットで検索したり、スーパーのレシピチラシを集めてみたり。
二人の勤勉ぶりのすごいこと!!
それも店頭に出して、それが売れていく喜びを知っているから…
そしてみなさんの「美味しかったよ~」の言葉がいただけているから…
二人で話し合って、レシピも決めて、販売戦略も立てていきます!
「もうちょっと甘い方がいいわ~」とか
「このお野菜でケーキを作ってみたら
どう?」とか
ぜひ、アドバイスをください。
皆さんの声で二人はもっともっと成長していけると思います。
今日もただいま大人気の「人参ケーキ」を店頭にて販売中。
ぜひ召し上がってくださいね。
障がいがある人と一緒に暮らす社会について掘り下げて考えるためのトピックス集です。