ぷかぷか日記

精神的に要介護

 セノーさんと腕を組んで、下の写真のような感じで歩いていると

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「これって、セノーさんがタカサキを介助してるんじゃないの」

「タカサキは精神的に要介護じゃないの」

という声がしきりで、全くその通りです。

 毎日セノーさんにこうやって介護される日々こそ、幸せいっぱいの気持ちになれます。

 先日階段で転んだとき、真っ先に

「タカサキさん、大丈夫?」

と声をかけてくれたのはセノーさんでした。ですから、セノーさんは、ああ見えて、結構私のこと心配してくれてるのです。

 毎日腕をセノーさんが巻き付けてくるのも、なんだかんだとどうでもいいことをいいながら、タカサキのことを密かに心配しているのかも知れません。

 毎日の目の検査も、セノーさんが養護学校高等部2年の時からやっているので、もう9年にもなります。あの頃もすごく太っていて、ある日隣り合わせで給食食べながらふと思い立って目をのぞき込み「セノーさん、目が赤いよ、これ糖尿病だよ、マックに行き過ぎだよ。もう末期的症状だから、体のあちこちが腐って、そのうち朝、おしっこしたはずみに大事なところがぼろっと落ちるんだよ」といったのが始まりで、あれから9年。いまだに毎日「あ、目、白いよ、どうしてですか?」「マック行ってないからですよ。え?セノーさんは今日も目が赤いけど、マック行ってるの?」「いってますよ、昨日はテキサスバーガーでした」「え〜!この赤さは、もう、末期的症状だよ、ヤバいよ、朝、ぼろっと落ちなかった」「今日は落ちませんでした」「明日あたりヤバいかも」という会話が盛り上がります。糖尿病の「末期的症状」が9年も続いていることになります。最近はセノーさんの方から「朝、ぼろっと落ちるとスカートはいて東洋英和ですね」なんてうれしそうにいったりするので、年季が入っているというか、この道の達人の域です。

 こんなに楽しい朝のひとときを過ごすことができるのもセノーさんのおかげです。これがないと一日が始まらないくらいです。ほんとうに精神的に要介護なのです。

 「障がい者と共に生きよう」なんて生っちょろい世界を、すでに突き抜けている感じです。

Arts&Crafts Garden in 都筑民家園

11月最初の土日はぽかぽか陽気でしたね。

ぷかぷかのみんなはみなとみらいの原鉄道博物館へ行ってきました。

みなさんはどこかへお出かけしましたか?

 

わたしは柿生のVege&Fork Marketへ出かけて

ゆる~りオーガニックな雰囲気に包まれた公園でピクニックを楽しんできました。

ブログをご覧の方でお出かけした方もいるかもしれませんね。

 

秋は毎週のようにあちらこちらでイベントが開催されていますが

わんども10月に素敵な古民家の手しごと市に出店してきました。

毎年体育の日の恒例になっている『Arts&Crafts Garden in 都筑民家園』です。

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春の『Arts&Crafts Garden in アーツ千代田』はもの作りに携わる福祉施設が集まるマーケットですが、こちらは福祉の枠のないマーケットです。

手しごとの温かみのある商品をつくる作家さんや職人さんたちが出店しました。

 

 

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アートグッズパン屋の天然酵母のルバンと焼き菓子おひさまの台所のお漬物

机いっぱいに並べました。

お店番はヒカリハヤチャンテラチャンです。

イベント外販用のルバンはハーフサイズなので、少量ずつ試してみたい方はチャンスです!

(店頭でもハーフサイズのカットいたしますので、お気軽に言ってくださいね)

お漬物も好評で、お昼で食べた後お土産用にまた買いに来てくださった方もいました。

 

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折り鶴のイヤリングの色を時間をかけて選んでいた女の子。

さっそく耳につけて見せに来てくださいました。

藍染に桃色と白も入った色合いがかわいさと大人っぽさがあってとっても美人さんな女の子にお似合いでした♡

 

 

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大好きな常連さん&会場でナンパしたカプカプのスタッフさんに囲まれてしあわせいっぱいのテラチャン♡

 

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なかよしのこっちゃんにも会えて大興奮!むぎゅっと抱きあう二人♡

 

おかげさまで売れゆきも上々。

お客様や隣のブースの自然派ワインのスタッフさんやカプカプさんともお話ができて外販に慣れていない3人でしたが、充実した楽しい一日を過ごせたようです(*^_^*)

その証拠に、帰り支度を始めたとたん「来年も行きたいです!!」と猛烈アピールを繰り出す3人なのでした。

 

次回のブログはマルシェのことをお話しようかな。

今日も読んでくださりありがとうございました♪

(ゆっこ)

しんごっちのメッセージ

 原鉄道博物館に行った際、電車が大好きだったしんごっちのことを思い出し、そのことを日記に書いたら、お母さんが読んでくれていて、こんなコメントが寄せられました。

 

「今日行くでしょ?」と40度の腫瘍熱で意識が朦朧とする中、原鉄道博物館へ行く約束を忘れずにいた あの日を思い出しながらブログを読ませていただきました。
余命一週間…奇跡の復活。
寄り添ってくださった皆様の想いが届きました♡
忘れずにいてくださること、とても嬉しいです。

 

 40度も熱があって、意識ももうろうとする中で原鉄道博物館に行ったんですね。あらためてしんごっちの前向きに生きるエネルギーを思いました。

 ぷかぷかでは毎日帰りの会で

「今日は、いい一日でしたか?」

という質問をします。いい一日を過ごすこと、いい一日を創り出すことが、いい人生の出発点だと考えるからです。

  しんごっちはその「いい一日を過ごすこと」と「いい一日を創り出すこと」の名人でした。

 給料が出たら、横浜ー川崎間の一区間だけのグリーン車の切符を買って、8分間の豪華な旅をするなんて、そういうことを思いつくこと自体が、本当にすばらしいと思います。まさに「いい一日を創り出すこと」の名人だったのです。

pukapuka-pan.hatenablog.com

   街の模型を思いをこめて作り、更にそれを思いをこめて写真に撮っていました。しんごっちのわくわくしている様子が手に取るようにわかる写真です。「いい一日、いい瞬間を創り出すこと」の名人だったのです。

pukapuka-pan.hatenablog.com

  入院中、自分のベッドで動画も撮っていました。どんなときでも前向きの気持ちで生きたしんごっちの生きる姿勢が鮮明に見える出来事でした。

pukapuka-pan.hatenablog.com 

  しんごっちは、いつも前向きの人生を生きていました。銀河鉄道の絵は遙か遠くを見据えて生きようとする思いがあふれていたように思います。しんごっちの人生の壮大さ、スケールの大きさを思います。

 下から見上げた銀河鉄道の絵を描いた時のしんごっちは、なんかもう私たちの手の届かないところにいたように思います。あの銀河鉄道ははどこへ向かっていたのでしょう。

pukapuka-pan.hatenablog.com

  しんごっちは日々楽しいことを見つけていたので、子どもたちにもその楽しさをプレゼントしたかったようです。

pukapuka-pan.hatenablog.com

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  ぷかぷかはしんごっちをしっかり支えていました。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 しんごっち展をやりました。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

 相模原障害者殺傷事件の容疑者は「障害者は不幸しか生まない」といっていました。かつてのナチスはそのために何万人という障がいのある人たちを殺してしまいました。その優生思想から私たちはまだまだ抜け出せていません。

 今の社会でも「障がいのある人たちは不幸だ」と多くの人たちが思っています。「障がいのある人たちはかわいそうな人たちだ」と。そんな社会の中で、しんごっちはすばらしく豊かな人生を築きあげ、その中を生ききったように思うのです。

 そんな彼の生き様から私たちは何を学ぶのか、ということです。しんごっちが残したものを、今こそ私たちは掘り起こさなければ、また第二、第三の相模原障害者殺傷事件が起こるような気がしてならないのです。

 原鉄道博物館でしんごっちのことをふと思い出させてくれ、それにお母さんがコメントを寄せ、あらためてしんごっちのことをいろいろ思い出したのも、今の時代の中でくれたしんごっちのメッセ−ジなのかも知れないな、と思うのです。

 

原鉄道博物館に行きました。

 ぷかぷかの余暇支援で「原鉄道博物館」に行きました。といってもすんなり行けたわけではなく、セノーさんが駅のトイレにこもってしまい、やっと出てきたかと思ったら

「カバンがない〜!」

と大騒ぎ。トイレになかったので電車に忘れたんじゃないかと駅員に聞き、折り返して戻ってきた電車の中を駅員とセノーさんと私で探しましたが見つかりません。またしても

「かばんがない〜!」

と大騒ぎ。駅員はあちこち連絡取って探してくれましたが、なかなか見つかりません。

今度は

「あ、き、は、ば、ら!」

とか言い出したので、あわててお母さんに電話。「あ、き、は、ば、ら!」といいだしたときは調子が悪くなった証拠なのです。お母さんと直接話をして、セノーさんをなだめてもらいました。少し落ち着いたので、とりあえずカバンの捜索は駅の人に任せて出発。その間、ざっと30分。みんな(23人)辛抱強く待っててくれましたね。

www.hara-mrm.com

 鉄道ファンにはたまらないところです。なんといっても街の模型のなかを走り回る電車は見ているだけでわくわくします。 

 照明がゆっくり変わり、ちょうど夜。

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今回の企画は鉄道マニアのコンノさんのしつこいリクエストで決まりました。コンノさんはしゃがみ込んで動きません。

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 動く電車を水平の角度から見るのが好きです。水平に見ると、こんなに迫力。もううっとりしてしまって、なかなか動けません。本物の電車よりも、もっと胸がときめく気がします。なんなんでしょうね、これは。

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 一昨年亡くなったしんごっちは大の鉄道ファンで、給料をもらうと横浜ー川崎間の一駅だけのグリーン車の切符を買い、8分間の豪華な旅をしていました。その旅をするために一ヶ月働いていました。

 亡くなる一週間ほど前、付き添いの人といっしょにこの鉄道博物館に来ました。どんな思いで見てたのかなぁ、と、今日電車見ながら思いました。いつもひたすら楽しいことを追いかけていたしんごっちなので、もうこれが最後の見納め、なんて感じではなく、ただただ、

「わ〜、かっこいい!」

「すごいよ、これ」

って、わくわくしていたんじゃないかと思います。

www.youtube.com

 

精密な模型がずらり。

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蒸気機関車もすごい迫力。

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夜の街並みがきれい

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www.youtube.com

 

電車の運転席のシュミレーション。モニター画面を見ながら運転します。

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 今回は鉄道マニアしか来ないのではないかと思っていたのですが、メンバーさんの半分来たので、ちょっとホッとしました。みんな動き回る電車に目が釘付けでしたね。

 本当にすばらしい模型博物館でした。またみんなの世界が少し広がった気がします。

 

 帰りがけ、駅に寄ったらカバンが見つかり、お母さんに取りに行ってもらいました。

 みんなはみなとみらい駅そばのフードコートで食事。

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いい一日でしたね。お疲れ様でした。

今朝、テレビの画面の中で彼らは堂々と歩いていました。

NHKおはよう日本で「ぷかぷか」が紹介されました。笑顔で登場する「ぷかぷかさん」たち、あらためて街の「宝」だと思いました。

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 この人たち、街の「宝」として、本当に大事にしたいと思うのです。

 

 昔、私がまだ学生の頃、胎児性水俣病の子どもを抱きながら、『この子は宝子ばい』と言っていたお母さんがいました(下の写真)。でも、その『宝子』の意味がどうしてもわかりませんでした。重い障がいをもった子が、どうして『宝子』なのか、よくわからなかったのです。

(慈しむように子どもを見つめるお母さんの顔が素敵です)

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 でも、障がいのある人たちと付き合ってきた今、『宝子』という言葉に込めたお母さんの思いが痛いほどわかります。ぎすぎすした息苦しい今の世の中にあって、ただそこにいるだけで心安らぐような雰囲気を作ってくれる彼らの存在は、やはり『宝』といっていい存在だと思うのです。彼らがそばにいるおかげで、私たちは人としてそこに立つことができるのだと思います。

 かつてあったおおらかさがなくなり、どんどん息苦しくなっていく今の社会には、そういう『宝』こそが必要なんじゃないか、私はそんな風に思います。 

 街の人たちに、そんな『宝』のような存在に出会ってほしい。そう思って「ぷかぷか」を立ち上げました。

 そして今日、テレビの画面の中で彼らは堂々と歩いていました。本当に堂々と。なんかね、ちょっとうるっとしました。

 

 相模原障害者殺傷事件で犠牲になった人たちが私に朝日新聞の投書を書かせました。それを読んだNHKの方が連絡を取ってきました。そんなつながりが今日の映像になりました。そしてたくさんの人たちが街の「宝」に気がついたことと思います。無念の思いで死んでいった人たちの思いが今日のテレビの画面にはあったと思います。それをしっかりと受け止めたいと思うのです。

 

 

 

NHKラジオ深夜便「明日へのことば」の収録に行ってきました。

 NHKラジオ深夜便「明日へのことば」の収録に行ってきました。この奥の部屋でディレクターとお話ししました。

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 話のタイトルが「“障がい者の力” ビジネスに」になっていて、すごくいいと思いました。障がいのある人たちの魅力は社会を変えるチカラがある、という「ぷかぷか」の主張がディレクターに伝わったんだと思いました。

 先日ディレクターがぷかぷかに取材に来られたときは、ぷかぷかでソーシャルビジネスがうまくいっていることについて話を聞きたいということでした。障がいのある人たちとソーシャルビジネスをやっていくのは、やはりいろいろ大変だったと思いますが、そのあたりのことを聞かせてください、といわれました。確かに経営的には大変でしたが、それはあくまで私が素人感覚で商売をはじめたことが原因で、彼らのことで苦労したことはほとんどありませんでした。

 ぷかぷかでは接客マニュアルを使わず、彼らのそのままの姿で仕事をしています。彼らがそのままでいることの魅力にたくさんのお客さんが気づき、ぷかぷかのファンが増えていったことが、私の中に新しい気づきを生みました。そのままの彼らには人を惹きつける魅力があり、それは社会をも変えるチカラがある、という気づきです。

 地域社会を豊かにするチカラと、利益を生むチカラです。区役所でのパン販売には行列ができます。これはパンがおいしいことがまずあるのですが、それと並んで、彼らの魅力が大きな要因になっています。スタッフだけで売りに行けば、おもしろくもなんともないただのパン屋になり、多分行列ができるほど人は集まりません。

 ぷかぷかでソーシャルビジネスビジネスがうまくいっているいちばんの理由は、彼らの魅力をそのまま出していること、その魅力にはビジネスをうまく進めるチカラがあることなどの話をディレクターにしました。その話がちゃんと届いて、ラジオ深夜便のタイトルになったようでした。

 

 文章を書くときは推敲する時間がありますが、話をするときはその時間がありません。ですから話をするのはとても苦手です。今日も次々に飛んでくる質問に「う〜〜」と考え込みながらことばを絞り出しました。回り道をしながら話をしているうちに、なんの話をしているのかわからなくなったときもありました。ディレクターは、編集するので大丈夫ですといってくれましたが、どういう風にまとまるのか、かなり不安です。

 それでも50分近く話をし、それなりにぷかぷかの話はできたかなと思っています。養護学校に勤めて、障がいのある子ども達と出会った頃の話は、最初に受け持ったけんちゃんなんかを思い出し、話ながら楽しかったですね。

 12月16日(金)午前4時5分からラジオ第1放送、FM放送「明日へのことば」で40分、つたないおしゃべりをします。「らじるらじる」というサイトをつかえば、朝4時に起きなくても聞くことができるみたいです。

 

 

 ラジオ深夜便の収録のあと、おなじNHKの報道局の方とご飯食べながら少し話をしてきました。先日マルシェを取材に来た方です。

 「障がいのある人たちの施設はなんとなく暗いイメージがあったのですが、ぷかぷかはなんかすごく明るくてびっくりしました。」

「誰が障がいのある人なのかよくわからなくなって、困りました」

とおっしゃっていました。ちょっと時間が空いたときに、テラちゃんが手を握っていろいろお話ししたみたいで、

「なんかね、すごく癒やされたんです。あんな時間が持てたことが本当によかったです。」

 と、とても楽しそうにお話しされていました。その気持ちをぜひ映像で表現してください、とお願いしました。

 相模原障害者殺傷事件について私が朝日新聞に投書し、それを見て連絡を取ってきたのがおつきあいの始まりです。マルシェの取材も「レクイエム」の演奏を撮ること、相模原障害者殺傷事件に関して私がブログを何本もあげている理由を聞き出すこと、pvプロボノとの打ち合わせの取材、が大きな目的でしたが、ぷかぷかに来てみたら、来る前にイメージしていたものよりも、もっと大きな、もっと大切ななにかを見つけたようでした。ダイちゃん、テラちゃんはじめ、たくさんのメンバーさんたちとの出会い、何よりもぷかぷかという場との出会い…

 とりあえず、11月3日(木)NHKおはよう日本の7時台に5分ほどの相模原障害者殺傷事件に関係するニュースとして流すそうです。「レクイエム」の演奏も流れます。ニュースなので平板な感じですが、ぷかぷかさんの楽しさも入れました、とおっしゃっていました。早起きして見ようと思っています。

 

 

 

 

 

輝いています!

スノーボールクッキー作りでは、真ん丸に成型する作業に対して苦手意識を持っていて、消極的なぷりんさん

ですが‥    

なんと!今日は2鉄板分(約135個)を全て綺麗に丸めたのです!

達成感に溢れているのにもかかわらず、落ち着いています。キラキラ輝いています!

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ママボノの人たちが6人が、全員赤ちゃん抱っこして来ました。

 ママボノの人たち6人が、全員赤ちゃんを抱っこして見学、ヒアリングに来ました。スキルボランティアの人たちです。

www.servicegrant.or.jp

 ぷかぷかのホームページには膨大な情報が詰まっていて、はじめて訪れた人は、とても読みにくいので、もう少し読みやすくなるよう改善をお願いしました。

 どういう人をターゲットに、何を伝えたいのか、というあたりをいろいろ聞かれました。ホームページにはぷかぷかの理念的なものと商品の紹介があるのですが、その両方を伝えたいと思っています。商品の紹介が弱いので、そこは改善した上で、行ってみたくなるような魅力あるホームページにしたいと思っています。主に伝えたい人は商品については子どもを育てているお母さんたち、理念的なものは障がいのある子どもを育てている人、街の人たち、福祉関係者たちですが、そこはあまり分けないようにしたいと思っています。

 商品について知りたいと思って調べていくうちに、障がいのある人のことにもふれたり、理念的なものを調べていくうちに、商品のことにふれたり、といった具合に、うまく交差する部分があるといいなと思いました。構造的な工夫が求められるところです。

 福祉事業所が命のことまで考えた商品を作って販売している、お客さんは商品の魅力だけでなく、障がいのある人の魅力でも集まってきている、お店に来るとなぜかホッとする、あたたかい気持ちになれる、地域社会を豊かにしている、といったことが全体を通して見えてくるといいですね。福祉事業所の、新しいあり方が見えてくるというか…。どういう構造にすればそういったことが実現できるのか、提案してもらえるとうれしいです。

 ママボノの人たちがぷかぷかのどこに惹かれたのか聞きました。1歳前後の子ども達を育てているので、パンフレットの「私たちは/おいしい/安心・安全を/大事にします。 お客様に/安心して召し上がって/いただきたいからです。 健康な命を/未来に引き継いで/いきたいからです。/子どもたちの命を/そしてみんなの命を/大事にしたいからです。」の後半部分にいちばん惹かれたということでした。

 健康な命を未来に引き継いでいきたい…

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 ぷかぷかはその言葉を具現化するところだと思っています。健康な命を未来に引き継ぐようなパンを作りたいということです。そういうメッセージが伝わるようなホームページです。

 入り口はできるだけシンプルに、ひと目見て、「あ、ちょっとのぞいてみようかな」と思えるようなページがトップに来ます。今のように下の方までスクロールしないと見られないようなページの作りでは、途中でいやになって、それ以上、先を見てくれません。

 たとえばこんな絵をトップに載せます。これ以外のものは一切載せないくらいシンプルなトップページです。シンプルだけど、なんかもっと見て見たいような雰囲気。それをどうやって出すか、腕の見せ所です。ここからぷかぷかが始まる、といういわば壮大な物語の入り口です。

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 ここから少しずつ下の層へ降りていきます。途中で気持ちが途切れないように引っぱっていく力が必要です。次々に興味が湧いてくるような、人を惹きつけるだけの内容が求められますね。

 お客さんの多くはスマホで見ています。ですからスマホで見やすい画面も必要です。今日、ママボノさんがスマホの画面を設定してくれましたので、少しだけ見やすくなりました。でも、中身がまだ変わっていないので、スクロールが必要です。スクロールしなくても見られるようなページ作りが求められます。少ない文字数でメッセージを伝える工夫です。

 みなさん赤ちゃん連れで、途中泣き出したり、はいはいしたり、何か食べさせたりで、なかなか大変でしたが、話の中身は真剣で、随所でプロ意識を感じました。

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 12月半ばくらいにはリニューアルしたホームページになっていると思います。楽しみにしていてください。

 

 

マッキー、本当にありがとう!

 昨日、デフパペットシアターひとみのマッキーがガンのため亡くなりました(ちょうどみどりアートパークの舞台で「はこ」をやっているときでした)。いちばんパワーのある役者でした。マッキーのパワーあふれるパフォ−マンスに心惹かれた「ぷかぷかさん」がいました。まーさんです。

 まーさんは鬱病を持った方です。いつも暗い顔して「人生、楽しいことなんかない」「死にたい」「死にたい」と毎日のように言っていました。それでもある日

 「デフパペのマッキーのパフォーマンスがかっこよかった」

と、ぽろっと言ったことがありました。ぷかぷかの4周年のイベントでデフパペットシアターひとみの人にきてもらってパフォーマンスをやってもらったことがあって、それがかっこよかったというのです。はじめてと言っていいくらいの前向きの言葉でした。そのあこがれのマッキーがワークショップに来るので、まーさんを誘いました。

 まーさんはマッキーと一緒に人形を作りました。

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 作りながらいろいろお話をし、稽古場に来ていいよ、といわれました。

 7月17日、汗だくになりながら電車、バスを乗り継いでデフパペットシアターの稽古場まで行きました。生きてて楽しいことなんかない、というまーさんにとっては、汗だくになってでも出かけたいところがあった、というのは大変な出来事でした。

 『森と夜と世界の果てへの旅』の稽古をやっていました。すぐそばで見るとすごい迫力でした。まーさんも初めて見る舞台稽古の迫力にびっくりしたようでした。

  8月に長野県の飯田でデフパペットシアターの舞台に立つワークショップの企画がありました。ワークショップの一週間後、デフパペの舞台に一緒に立つというすごい企画です。

 「まーさん、飯田に行こう!」

と、大きな声で誘いました。まーさんはにたにた笑っているだけでした。でも、まーさんのこれからの人生がかかっている気がして、なんとしてもまーさんを飯田まで連れて行きたいと思いました。

 1時間ほど見て、そろそろ引き上げようかなと思っていると、マッキーがまーさんを舞台に呼び、本番で使う人形を持たせてくれました。ジュジュマンという物語の主人公の人形です。マッキーはどうやったら人形が生きてくるのか、丁寧にアドバイスしていました。マッキーに手伝ってもらって実際に人形も動かしました。

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 これが効いたのかどうか、1週間後、

「飯田まで行くのにいくらぐらいかかりますか?」

と聞いてきました。

 新幹線とローカル線を乗り継いで飯田まで片道4時間、交通費は往復で18,000円くらいかかります。まーさんにとっては大変な額です。それでも「いいです、それで行きます」と言ったのです。

 いつも暗い話ばかりで、毎週のように「もう仕事やめます」「なんの希望もないので、もう死にます」と言っていたまーさんが、18,000円も払って、4時間もかけて長野の飯田まで行くと言い出したのです。

 飯田でのワークショップはひたすら歩く練習でした。「森と夜と世界の果てへの旅」のラストシーンで、倒れ込んだ主人公ジュジュマンと一緒に再生に向けてアフリカの太鼓のリズムで歩くのです。

 舞台の後ろで横たわっているところから始まって、ジュジュマンと一緒に歩き、お客さんにあいさつして終わるまで、時間にしてわずか1分20秒です。その1分20秒のシーンを作るために3時間のワークショップがあったのですが、その1分20秒の舞台に立つために、まーさんは次の週、本番に向けて、また長野まで出かけたのでした。

 今まで何度も、

「もうなんの希望もありません、生きててもつまらないので、もう死にます」

と言っていたまーさんが、まさかここまで来るとは思ってもみませんでした。ワークショップの持つ力というのは本当にすごいと思いました。それとまーさんが動き出すきっかけを作ったマッキーのパワーあふれるパフォーマンス。それがなければ、そもそもこの物語は始まりませんでした。

 そして1週間後の本番の舞台。前日は緊張のあまりほとんど眠れなかったといってましたが、振り付け師によるリハーサルのあと、いよいよ本番。

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 緊張した舞台もあっという間に終わり、最後にあこがれのマッキーと写真を撮りました。

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 舞台のあとの心のほてりがそのまま出ているような写真です。この1枚の写真を撮るために飯田まで行ったんだなと思います。

 

 

 マッキーのパワーあふれるパフォーマンスが、この素敵な物語を作りました。感謝と、そして合掌。マッキー、本当にありがとう!

 

10月メニューのご紹介。

あ〜〜っっと言う間になんと、明日から11月。NOVEMBERです。

10月もメンバーの皆さん、ニコニコ笑顔で

美味しい!と言ってお昼を食べて下さいました。 

10月のメニューを振りかえってみましょう♪

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