ぷかぷか日記

ぷかぷかの本の表紙にはメンバーさんの絵がいい

  ぷかぷかの本を出版する雷鳥社の社長さんと編集者が打ち合わせに来ました。

www.raichosha.co.jp

写真スタジオを経営し、ビジュアルな本を出しているだけに、ぷかぷかのメンバーさんの描いた絵にはとても興味を持ったようでした。わんどではヨッシーの絵を始め、みんなのファイルを一枚一枚見て、1時間以上も汗だくになって写真を撮っていました。社長さんはプロのカメラマンです。

  おしゃべりな野菜たちの絵も写真に撮り、「これはうまくすればいい絵本になる」とおっしゃっていました。

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 本の表紙は、メンバーさんたちの絵を使おう、タイトルは私の考えた「障がいのある人たちのチカラによる静かなソーシャルイノベーション」は、長すぎるし、ソーシャルイノベーションはわかりにくいので、ただの「ぷかぷか」がいいとかいってました。本の表紙にはそれにふさわしい絵を使うのがいい、ひと目見て、「あ、おもしろそう」って思えるようなそんな本がいい、と頭の中で着々とイメージを固めているようでした。サブタイトルに「福祉が街を豊かにする」と入れると中身をイメージできるということでした。

 原稿の締め切り目標は9月末。予定通り書き上げれば年内発行も可能かもという話でした。ぷかぷかを立ち上げ、メンバーさんにとって、ありのままの自分でいられる場所になっているところまでは書いたのですが、そこから先がまだ書けていません。ここからが結構大事なところなので、それが9月末までに書けるかどうか、なんとも不安なところですが、今日熱血社長に会ってまた少し元気をもらったので、楽しく書けそうな気もしています。

 ヨッシーに似顔絵を描いてもらい、名刺に使うそうです。

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診断を受けた妊婦さんとダウン症児のお母さんが直接話せる機会があれば

 今朝の朝日新聞「声」の欄に出生前診断についての意見が載っていました。

 

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 「新型出生前診断3万人受診」(17日朝刊)を読みました。出生前診断で染色体異常が確定した妊婦のうち94%が、人工妊娠中絶を選択したという記述がありました。

 我が家には生後8カ月のダウン症の娘がいます。生まれたときは驚きも不安もありましたが、ダウン症の子を持つ様々な親御さんと出会い、娘の成長が少しずつ想像できるようになりました。

 考えていたよりも多くのことができるようで、成人後は福祉の支援を受けながら、ある程度自立した生活ができることもわかりました。

 私が出会ったダウン症の子や家族はみんな明るく、幸せそうです。私自身も、ゆっくりと成長していく娘との生活が楽しみです。

 染色体異常の診断を行う病院で、診断を受けた妊婦さんとダウン症児のお母さんが直接話せる機会を設けてはどうでしょうか。ダウン症の子の生活や将来をイメージできるようになると思います。

 一人でも多くのお母さんが、染色体異常の診断を受けた子を安心して出産できるようにと願っています。

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 「出生前診断で染色体異常が確定した妊婦のうち94%が、人工妊娠中絶を選択した」のは、なんともやりきれない話です。障がいのある子ども達のことを知らない、ということがこういう結果を生み出しているのだと思います。これは社会の大きな損失だと思います。

 障がいのある子ども達は社会の宝だと私は思っています。そんな思いに至ったのは障がいのある子ども達と出会ったおかげです。いろいろ大変なことはあります。それでも尚、それらを超える魅力を彼らは持っています。社会の宝といえるほどの魅力です。

 人工中絶を選択する前に、一回でも彼らと出会う機会があれば、そういう選択をしなかったのではないかと思います。あるいはこの投書にあるように、診断を受けた妊婦さんとダウン症児のお母さんが直接話せる機会があれば、気持ちが変わるかも知れません。

 ぷかぷかが街にあること、そこで街の人たちが障がいのある人たちに出会うこと、それはこの社会の損失を少しでも減らすことにつながっていると思います。

 

 お互いこんな顔して出会って欲しい。

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ぷかぷか夏のマルシェがありました

 ぷかぷか夏のマルシェがありました。

 オープニングイベントではメンバーさん三組がダンス、太鼓、バンド演奏をしました。みんなの前で自分を表現することが楽しい!っていう思いがよく伝わってくるパフォーマンスでした。表現活動は自分を磨きます。もっともっと自分を磨いて欲しいと思います。

 マイクが使えなかったのですが、司会をやったリエさんのよく通る声はしっかりお客さんに届いているようでした。

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エアロビをやっている人たちのパフォーマンス

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太鼓のダイちゃん。いつもよりずいぶんおとなしいパフォーマンスでした。

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カフェで働く人たちのパフォーマンス。いちばんにぎやかでした。

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 このあと理事会があったりして、ほとんど写真が撮れませんでした。みなさん、いい時間を過ごしてくれたようです。

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そうそう、今日理事の一人が、金曜日にFacebookページにアップした絵はがきの写真がすごくよくて、「あれ、絵本にしたら絶対売れる!」と言っていました。前向きに検討したいと思います。

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言われてみると、確かに楽しい物語が生まれそうな絵です。

「いい絵だね」「楽しい絵だね」っていうところにとどまっているのではなく、「これ、絵本にしたらおもしろいんじゃない」という風に、一歩前に踏み出すように発想を広げていくと、またわくわくするような新しいことが始まります。

涼しい!

普段は調理のため熱でとても暑くなるぷかぷか給食ルームですが久しぶりにエアコンだけでなく扇風機さえ稼働の必要がない1日でした。

雨がシトシト降っていましたが、水不足は解消されたのでしょうか?
今日の給食メニューは
✩鶏肉のオイスターソース炒め
✩ごぼうサラダ
✩青菜のの胡麻和え
でした。
鶏肉は蓮根と合わせたかったのですが、とてもお値段が高いため、ぷかぷか直売所から購入したおナスや人参、ピーマンなどと炒め合わせました。
明日は皆さんお楽しみのマルシェですね。
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何かとんでもない提案をしてくれるといいな

 ぷかぷかの本を出版してくれる雷鳥社の社長からのメール。
 
土日も仕事、移動中の電車、クルマの中でも原稿に目を通す
寝るとき以外、ずっと仕事状態なのですが、なかなか思うように仕事が片付いてくれません。
 
 「寝るとき以外、ずっと仕事状態」も「なかなか思うように仕事が片付いてくれません。」もタカサキとおんなじだと思いました。
 ま、仕事ってそんなもんだし、思うように行かないところが仕事なり人生の面白さ。思うように行かないときこそ、私はくそ〜!とか思いながら、一方でこういうときこそ勝負所と、わくわく元気になります。
 
 その社長
「なにか面白い方向に進めるような提案ができたらいいですね。」
 とメールにあったので、何かとんでもない提案をしてくれるといいなと来週の本についての打ち合わせをとても楽しみにしています。
 
 先日ネット上にアップした企画書は、私がかんがえた月並みな企画書でした。こんな感じです。
 
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◆企画意図
上記の活動を行うNPO法人ぷかぷかは、障がいのある人たちの社会的生き
にくさを少しでも解消することを目的として設立しました。ところが実際に
お店を運営していると、彼らは街の人たちの心を癒やし、元気にしているこ
とに気がつきました。街を耕し、豊かにしているのです。

これは大変な発見でした。彼らはもう何かをやってあげるとか、保護すると
か、支援するとかの対象ではなく、ぷかぷかで働きながらお店を支え、街を
豊かにするという「役割」をしっかり担っていたのです。そんなふうにして
社会に貢献していたのです。そのことが彼らの日々を支え、彼らの笑顔を生
んでいました。

「いつ来ても、ぷかぷかは明るいですね」「ほかの福祉事業所とは空気感が
ちがいますね」と見学者の多くが語っています。それにはこういう理由があ
ったのです。

福祉は昔から「施し」を受けるようなイメージがありますが、彼らを見てい
ると、「施し」を受けるどころか、社会を変えるソーシャルイノベーターと
して活躍しているのです。

区役所でパンの販売をするときはお客さんの行列ができます。世間から「な
んとなく嫌だな」と思われている障がいのある人たちのお店に行列ができる
なんて信じがたいことです。スタッフががんばって行列のできるお店にした
のではなく、彼ら自身がその行列を作ったのです。

ここにはですから「希望」があります。社会を救う「希望」です。この本に
はその「希望」の道筋があります。

 
 
ぷかぷかは「障がいのある人たちのチカラ(魅力)で社会を変える、社会を
豊かにする」という今までにない新しい発想、カタチでの社会変革をやって
います。接客マニュアルを使わず、障がいのある人たちの魅力をそのまま差
し出すことで、「ぷかぷかが好き!」とか「ぷかぷかのファンです」という
お客さんをたくさん作り出しました。そういう人を増やすことで、地域社会
を豊かにしてきました。いろんな人がいるっていいね、という豊かさを地域
の中で作ってきたということです。
これが成功すれば、障がいのある人たちを取り巻く世界だけでなく、社会全
体が大きく変わります。これはまさに、障がいのある人たちによるソーシャ
ルイノベーションです。
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といったことを書いて、三つの出版社が手を上げてくれたのですが、所詮は素人の考えた企画書。百戦錬磨の社長から、あっと驚くような提案が出てきたらおもしろいなと思っています。
 というか、ぷかぷかのことを本にまとめるので、今まで書いたブログなど読み返しているのですが、どう考えても、先日書いた企画書の中に収まりそうになく、どうしたものかと悩んでいるのです。
 
 
 
  こんな感じでまだまだいっぱいあって、もう収拾がつかないといった感じです。企画書に書いたぷかぷかは、この膨大な量の活動のほんの一部だなと思うのです。
 というわけで、経験豊富、百戦錬磨の社長からのとんでもない提案をわくわくしながら待っている、というわけです。
 

みんなでひとつ

今日の給食は早い時間から外販の仕事に出られた方もおり、手が少なめでした。ですが週の後半に入り少し疲れが出てきたメンバーさん達。

お疲れモードできたゆりりんに年長者のユキちゃんは“仕方ないわよね。髪の毛整えますよ”と口ではあえて言いませんが優しく髪を結んであげていました。お天気のせいもあり少し乱れていたゆりりんの髪もすっきり整いました。
みんなで協力しあうぷかぷかです。f:id:pukapuka-pan:20160721162618j:image
そしてお昼休みにはおひさまの台所で働くももちゃん『お花を折って欲しいな〜』とワガママを言うと素早い早さでピンクの花を咲かせてくれました。思わず拍手がでそうになりました。
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そして今日のメニューは火曜日に出来なかった鯖の味噌煮を作りました。
✩セロリのきんぴら
✩青菜の磯香和え
と共に。
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今週はメニューがグルグルとまわっています。
スイマセン!

一緒に居たいから、なんか好きだから

 ワークショップの参加者募集で、参加を希望する理由を書いていただいたところ、こんな熱い理由が書かれていました。

 

 

すごく短く言うと「一緒に居たいから、なんか好きだから」です。
こ、こんな言葉、レンアイみたいですね(爆)コッパズカシイ言葉で、言ったことがないですよ。
でも、これが自分の素直な直球です。
 
 

 昔から障がいのある人たちとどうやって一緒に生きていくかというところで
「共に生きていこう」とか、「共に生きねばならない」とか、「ノーマライゼイション」とか「インテグレーション」とか、理屈っぽいことをいろいろ言われてきましたが、
 
「一緒に居たいから、なんか好きだから」
 
は、いちばん素直で、気持ちにリアリティがあって、ストンと自分の中に落ちます。
 
 ぷかぷかが街の中にできて、何がいちばんよかったか、と聞かれれば、こういう言葉を素直に口にする人を作りだしたことではないかと思います。ぷかぷかは毎日パン屋やカフェやお惣菜屋をやりながら、そして時々ワークショップやパン教室をやりながら、こういう関係を街の中でこつこつ作ってきたのだと思います。
 
 障がいのある人たちと一緒に生きていく、というのは、まさに「一緒に居たいから、なんか好きだから」って思うことだと、ワークショップ参加理由のメール見ながら思いました。

  ★ワークショップ参加者、まだ募集中です。参加希望の方、ぜひ熱い理由を書いてください。

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ハヤシライス

f:id:pukapuka-pan:20160720160846j:image今日もメニューの変更です!

昨日ぷかぷかみどりの直売所より購入しました美味しそうなトマト。このトマトを見てピン!ときました。このトマトはハヤシライスになりたがっていると。
その声に従いハヤシライスにさせていただきました。
大きなマッシュルームも入れてコクのある味わいになりました。
ハヤシライスにあわせてセロリやピーマン、ズッキーニなど他にもたくさんの野菜を入れた椎茸で出汁をとったスープもつくりました。
その他に
✩野菜サラダ
✩切り干し大根のナムル
さっぱりと食べれて、だけれど野菜は盛りだくさん。そんなメニューになりました。
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注意するよりも、思わずにんまりして、うれしくなって

私は職場の中の、こういう風景が好きです。

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 ポスターを描きながら途中で寝込んでしまったタカノブさんです。こういうこともアリだからこそ、ぷかぷかはゆったりしていられるのだと思います。

 私が居眠りしている姿を見つけて

「キミぃ、だめだよ!」

なんて言っていたら、多分今のぷかぷかの雰囲気はありません。

 私はこういう風景を見つけたら、注意するよりも、思わずにんまりして、うれしくなって、つい写真を撮ってしまいます。そして自分で撮った写真にホッとしたりします。職場の中にこういう風景があることに、たまらなくホッとするのです。タカノブさん、よくぞこの風景を作ってくれた、と感謝したいくらいです。

 Facebookページにアップするのは、見た人に、このホッとする雰囲気を感じて欲しいからです。何かにつけ息苦しい世の中で、こんな写真を見たら、心が癒やされます。人を癒やすポーズ、タカノブさんの頭を傾けたこのポーズは誰にもできるわけではありません。大柄で、丸刈りで、どこかホッとするこのポーズ。ですからタカノブさんは居眠りしながら人を癒やすという、ほかの誰にもできない仕事をやっていることになります。決して仕事をさぼっているわけではないのです。

時折

「いやぁ、この寝っぷりがいいよな」

などとわけのわからないことを私は言ったりするのですが、そういう感じしませんか?

 何かぴしっとした方針があってやっているわけではありません。どこまでもタカサキのいい加減な、行き当たりばったりの、思いつきの発想でやっているだけなのです。多分頭の中が手がつけられないくらいゆるゆるなんだと思います。それがこのゆるゆるのぷかぷかを作り、それでいて、なぜかそれなりに収益を上げ、今日はみなさんに給料を払いました。もちろん堂々と居眠りしていたタカノブさんにも。

 そんなぷかぷかが、まわりに「ゆるゆる」をまき散らしながら生き延びているこの世界。おもしろいなと思うのです。

 

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