しんごっちはカフェで働いていました。はじめの頃は厨房で、野菜を切ったり、スープを作ったりしていましたが、いつの頃からか、時間を見つけては絵を描いて、あちこち貼り付けていました。
カフェのドアです。

左の柱に貼った「はやぶさ」は子どもたちに大人気です。

なぜか魚が泳いでいます。

明るい気持ちになります。

大好きな蒸気機関車。相当のめり込んでいないと描けない絵です。小さな子どもが見るのにちょうどいい高さに貼ってあるので、帰りがけ、子どもたちはみんなこの絵を見て帰ることになります。

しんごっちはカフェで働いていました。はじめの頃は厨房で、野菜を切ったり、スープを作ったりしていましたが、いつの頃からか、時間を見つけては絵を描いて、あちこち貼り付けていました。
カフェのドアです。

左の柱に貼った「はやぶさ」は子どもたちに大人気です。

なぜか魚が泳いでいます。

明るい気持ちになります。

大好きな蒸気機関車。相当のめり込んでいないと描けない絵です。小さな子どもが見るのにちょうどいい高さに貼ってあるので、帰りがけ、子どもたちはみんなこの絵を見て帰ることになります。

落ち込んでいるばかりでは何も始まりません。gottiに残された時間をどれくらい有意義に使えるか、それを考えようと思いました。
もし、病院の1階のフロアまでおりられるなら、何人かで会いに行こう。絵が描けるなら、1枚でもいい、描いてもらおう。
もし、家まで帰ることができるなら、お見舞いに行こう。びっしり並んだNゲージのレールと一緒に写真を撮ろう。「ツンさん」に頼んで、ビデオを撮ってもらい、あとで映画に編集してもらおう。
「ツンさん」は、gottiと鉄道ジオラマの話で盛り上がっていたことがあります。gottiと鉄道ジオラマを組み合わせた映画をぜひ作ってほしいと思っています。
もし、電車に乗ることができるなら、横浜駅まで連れて行き、川崎駅までのグリーン車に乗せてあげよう。利用者さん、スタッフみんなで同じ車両に乗ってもいいのですが、gottiはいつも一人でグリーン車の旅をしていたので、やっぱり一人で乗せてあげよう。
もし、ぷかぷかまで来られるなら、ちょっとだけ、一緒に仕事をしよう。カフェの看板を書くのが好きだったので、その仕事をお願いしよう。gottiの接客が好き、というお客さんが何人もいるので、gottiのファンのお客さんを呼んで、ぜひ接客をやってもらおう。歩くのが大変なら車いすで接客してもいい。とにかく、gottiがカフェにいる、ということが大事。
もし、絵が描けるなら、いろんな絵をたくさん描いてもらおう。絵を描いて描いて、思う存分いい時間を過ごして欲しい。
何ができるか、みんなでもっともっと考えてみたいと思います。
《gotti》の絵のファンで、以前、ビーチの向こうで物思いにふけっている(?)人を描いた絵が気に入って、買ってくれた方がいました。値段をつけていなかったので、お母さんに電話しました。
「いくらで売ったらいいでしょうか?」
「私にもわかりません」
「gottiの好きな、横浜、川崎間の一駅だけのグリーン車の旅の切符代に相当する額、というのはどうですか?」
「それで結構です」
という返事をいただき、800円で売りました。
その方は絵を飾るラックを自分で作り、毎日絵を眺めている、といいます。

向こう向きに座った人が(浮き輪に乗っている?それともボートかなにか?)沖合を進む船を眺めながら何を思っているのでしょう?なにか素敵な物語が生まれそうですね。
この絵を買ったお客さんが、gottiの病気の痛みが少しでも和らぎますように、と祈りながら作ったお守りの画像を送ってきてくれました。インディアンのお守りで「ドリームキャッチャー」というのだそうです。

gottiは明日手術です。手術がうまくいって、元気になって、またたくさん絵を描いてくれるといいな、という私たちの「夢」がかないますように。
ぷかぷかのホームページは
ARTS & Crafts Garden in 都筑民家園にアート商品とラスクの販売で参加。利用者さんの絵をボタン、ピアス、ブローチなどに加工し、販売しました。アートスタッフにとっては自分たちの加工したアート商品をお客さんを前に初めて販売するのでどきどきものでした。

プラバンに描いた絵をオーブントースターで焼いて縮小し、裏にアクリル絵の具を塗って表に樹脂を塗ると、元の絵がぐっと引き締まった商品になります。
「かわいい!」の声しきりで、14,000円ほどの売り上げ。まずまずの結果でした。苦労して商品化したスタッフにとっても、すばらしい経験になったと思います。今後のアート商品の開発が楽しみです。
アート商品はこちらをご覧下さい。
http://pukapuka-pan.xsrv.jp/index.php?アート商品
みどり福祉ホームまつりに、わが「ぷかぷかバンド」が招待され、オープニングで演奏。「ぷかぷか3周年記念イベント」で演奏していたのをみどり福祉ホームの所長が聞いて、「すばらしい!」と招待してくれたのでした。
サックス、トランペット、クラリネット、キーボード、ギターの6人編成。仕事が終わってから地区センターで何回か練習していました。
音程がずれたりしていましたが、そんなのお構いなく元気に演奏できたことがよかったと思います。とにかく人前で緊張感の中で演奏することが大事です。ベースギターはまるで音があっていませんでしたが、全く気にすることなく、堂々と演奏しきったところがえらいと思いました。
ギャラは300円の豚丼とジュースでした。

すぐ近くで500円で似顔絵を描くという人がいて、お願いして描いてもらったら、全く似ていない、マイペースとしかいいようがない似顔絵で、それでも全く気にしないで堂々と描くあたり、ベースギターの奏者とおんなじだと思いました。

君の《好き》を《仕事》にしよう!と、来年4月から立ち上げるアート部門の利用者さん募集のチラシをお金をかけて作ったのですが、反応はさっぱりで、少々めげています。
自分の好きなことが仕事になるのですから、これほどいいことはありません。障害者手帳お持ちの方で、絵や造形の好きな方がいらっしゃいましたらご紹介下さい。

実習生の反省会がありました。自閉の方で、会話があまり成り立たない方でした。こちらからいろいろ聞いても、時々反応はありますが、ほとんど言葉が素通りしている感じでした。要するに自閉の方によくある、人と人との関係が成立しないのです。
彼とずっとつきあってきた先生の話だと、英語が好きだそうで、耳で覚えたのか発音が、とてもきれいでした。「痛い!」時は「ache!」と英語で叫ぶんだそうです。
ある日うさぎにえさやりながら「May I help you?」と聞いたそうで、笑ってしまいました。どういうつもりでうさぎに「お手伝いしましょうか?」なんて聞いたのかわかりませんが、それを英語で言ったところがミソというか、実に楽しい話です。生きてて幸せを感じるような話ですね。
「May I help you?」は、明らかに相手を意識しての言葉です。でも実習中、いくら話しかけても、こちらを向いてきちんと言葉が返ってきたことはありませんでした。にもかかわらず、うさぎが相手なら、こんなにも明確に相手に向かって言葉を発するというのですから、この世界はわからないですね。うさぎもきっとどぎまぎしてしまったんではないかと思いました。
10月6日(日)、第3回ぷかぷか運動会がありました。地域の方たちが20名くらい参加し、総勢55名が、地区センター体育館を借り切って、思いっきりエキサイトしました。
圧巻はなんといってもリレー。赤ちゃんを背中に背負い、3才くらいの子どもの手を引っ張って全力疾走するお母さんのパワーには、本当にびっくりしました。子どもを抱っこして走るお母さんも何人かいました。
けんけん競争では子どもを抱っこしながらけんけんするお母さんもいて、すごい迫力でした。
障がいのある人と楽しそうにお話しする地域の方たち。いい出会いがあったんだろうなと思います。

利用者さん描いた絵をピアスに加工し、カフェで売り出したところ、それを買ったお客さんが「娘のピアスにしました」と写真を送ってくれました。
アートの商品はまだ作り出したばかりで、試行錯誤の段階ですが、お客さんのこんな反応があると本当に嬉しいです。
アートを通して社会とつながっていきたいと思っていましたが、こんなにも早くつながりができるとは思っていませんでした。
お客さんが嬉しい思いをし、その思いを伝えたくなるような「ぷかぷか」なんだと思いました。

ホームページに新しいアート商品アップしています。「ぷかぷかパン」で検索して下さい。
区役所からイベント用になんと5万円分のラスクの注文が入りました。5万円分のラスクというとかなりの量で、消費期限を考えると、わずか2週間くらいで、その量を作ることになります。ふだん作っている量の倍くらいです。利用者さんに相当がんばってもらうことになります。
ただがんばって作りましょう、ではつまらないので、予定量を達成できた暁には、全員に「大入り袋」を進呈!ということにしました。中身はパンチケット500円分です。毎月の皆勤賞がパンチケット1,000円分ですから、かなり割のいい「大入り袋」になります。
福祉事業所で短期間決戦の仕事をがんばれば「大入り袋」がでるなんて聞いたことがないですね。このあたりが「ぷかぷか」の楽しいところだと思います。
「ぷかぷか」を立ち上げる前に「福祉起業家経営塾」というセミナーを受けました。その時に一番印象に残ったのは「福祉起業家」の概念でした。
福祉起業家とは、とにかくやりたいからやるのであって、一つの自己実現であり、それは「福祉」とは全く発想が違う、といいます。やってあげるとか、お世話するとか、まして指導するといったことではなく、
・とにかく一緒にやる、一緒に働くということ。
・そのことが好きで好きでしようがないこと。
・ボランティア活動ではなく、経済活動であること。
・そこで働く障がいのある人たちはもちろん、自分自身も幸せになるということ。
まさに「ぷかぷか」がやっていることだと思いました。「大入り袋」の思いつきも、福祉起業家ならではの発想ですね。
障がいがある人と一緒に暮らす社会について掘り下げて考えるためのトピックス集です。