『塩クマ』とは?
塩麹の入ったマドレーヌです。塩麹の『塩』、形が『クマ』ということで『塩クマ』とエミさんが命名してくれました。プレーンときな粉味の2種類です!1個150円(税抜)。
“おひさまの台所”店頭で販売いたします。お楽しみに!
今日もメニューの変更です!
私は職場の中の、こういう風景が好きです。
ポスターを描きながら途中で寝込んでしまったタカノブさんです。こういうこともアリだからこそ、ぷかぷかはゆったりしていられるのだと思います。
私が居眠りしている姿を見つけて
「キミぃ、だめだよ!」
なんて言っていたら、多分今のぷかぷかの雰囲気はありません。
私はこういう風景を見つけたら、注意するよりも、思わずにんまりして、うれしくなって、つい写真を撮ってしまいます。そして自分で撮った写真にホッとしたりします。職場の中にこういう風景があることに、たまらなくホッとするのです。タカノブさん、よくぞこの風景を作ってくれた、と感謝したいくらいです。
Facebookページにアップするのは、見た人に、このホッとする雰囲気を感じて欲しいからです。何かにつけ息苦しい世の中で、こんな写真を見たら、心が癒やされます。人を癒やすポーズ、タカノブさんの頭を傾けたこのポーズは誰にもできるわけではありません。大柄で、丸刈りで、どこかホッとするこのポーズ。ですからタカノブさんは居眠りしながら人を癒やすという、ほかの誰にもできない仕事をやっていることになります。決して仕事をさぼっているわけではないのです。
時折
「いやぁ、この寝っぷりがいいよな」
などとわけのわからないことを私は言ったりするのですが、そういう感じしませんか?
何かぴしっとした方針があってやっているわけではありません。どこまでもタカサキのいい加減な、行き当たりばったりの、思いつきの発想でやっているだけなのです。多分頭の中が手がつけられないくらいゆるゆるなんだと思います。それがこのゆるゆるのぷかぷかを作り、それでいて、なぜかそれなりに収益を上げ、今日はみなさんに給料を払いました。もちろん堂々と居眠りしていたタカノブさんにも。
そんなぷかぷかが、まわりに「ゆるゆる」をまき散らしながら生き延びているこの世界。おもしろいなと思うのです。
弘法山に行ってきました。秦野の駅から歩いて20分くらいのところに登山口。いきなりこんな急な登り道。
ちょっとヘタって、両手をついてしまいました。
ちょっと休憩
また登り
頂上近く、植生が変わります。
景色もよく、とてもいい気持ちで登りました。
またヘタってしまいました。
それでも最後の力を振り絞って頂上まで登りました。
1時間半くらいの登りでしたが、みなさん、よく頑張りました。時々はこうやってみんなで汗かくのもいいですね。何よりも気持ちいいです。こんな気分は仕事場では味わえません。
山登りなんてしんどいからいやだ、と今回はパン教室の半分くらいしか参加しなかったのですが、山登りはしんどいけど、楽しい!っていう体験をどこかでして欲しいと思っています。人生の幅がグンと広がります。
しんどいこととか、面倒くさいことはどうしても敬遠しがちな世の中ですが、ほんとうにおもしろいこととか、あたらしい発見とかは、大概このしんどいことや面倒くさいことのあとにあります。軽いノリで、あるいは面白がりながら、しんどいこと、面倒くさいことに挑戦したいものです。
8月から第三期「みんなでワークショップ」が始まります。今期は宮澤賢治の『セロ弾きのゴーシュ』をたたき台に、ぷかぷからしい『セロ弾きのゴーシュ』を創る予定です。
ゴーシュは街の活動写真館でセロをひく係です。けれどもあんまり上手でないので、いつも楽長にしかられています。
「セロが遅れた!」「セロ!糸が合わない」「ほかの楽器と合わない」「君には困るんだがな、表情というものがまるでできてない」
「遅い!」「みんなと合わない」などというのは、ぷかぷかのみんなが社会の中で言われ続けてきた言葉だなと思います。
そこをひっくり返すような作品が作れないものかと思っています。
遅いからみんなと合わせられるように一生懸命練習するとかではなく、「遅くてもいいじゃん」「遅い人がいた方がいい」という、そういう社会のあり方の提案です。
ぷかぷかは、彼らのそのままのペースで仕事をやっています。彼らを社会に合わせるのではなく、彼らに社会を合わせる方がいい、という私たちの生き方の提案です。
彼らがそのままの自分でいられる場所としてぷかぷかは街の中にあります。そしてそのままの彼らの魅力に出会ったお客さんがぷかぷかのファンになり、そのファンが今、どんどん増えています。彼らのファンが増えるということは、街が豊かになる、ということです。
「遅い!」「みんなと合わない」といわれ続けてきた彼らが、街を豊かにしている、ということ。
そういうメッセージが今回の『セロ弾きのゴーシュ』にこめられたらいいな、と今日、ワークショップの進行役、ピアニストと打ち合わせしながら思いました。
ワークショップでは実際にやってみないと、どんな風に話が展開するのか、全くわかりません。多分、私が考えているイメージよりも、もっとダイナミックなひっくり返し方を彼らはやるのではないかと思います。
ワークショップ参加者を募集します。
参加者は会場のスペースから約30名。おおざっぱにはぷかぷかのメンバーさんが約20名、街の人たちが約10名です。
日程は8月20日(土)、9月17日(土)、10月15日(土)、11月19日(土)、12月17日(土)、2017年1月21日(土)、1月28日(土)、1月29日(日) 時間は9時15分〜16時。1月のワークショップは17時頃まで。
最終日1月29日(日)は表現の市場として発表会をやります。プロの舞台監督の創った本物の舞台に立ちます。
会場はみどりアートパークリハーサル室。発表会はみどりアートパークホールです。
参加希望者が多いので、希望の理由を聞いてから参加がOKかどうかを決めさせていただきます。メールに参加希望の理由を書いてぷかぷか宛に送ってください。
pukapuka@ked.biglobe.ne.jp 担当:高崎
突然降り出してくる雨、お昼時、給食を食べに来られるメンバーさん、濡れてしまった方、濡れずに済んだ方、降っていなくても傘を持ち歩くしっかりさん、と色々でした。
ぷかぷかのプロモーションビデオを作ったプロデューサーから「サービスグラント」の話を聞き、昨日説明会に行ってきました。サービスグラントとはプロボノプログラムを通じてNPOなどの団体を支援するNPOです。プロボノとはラテン語でPro Bono Publico 、英語では For Good Publicです。よりよい社会のために活動する、という意味です。昨日の説明会では「仕事で培った経験、スキルを生かした社会貢献活動のこと」とありました。具体的な内容としては「情報発信(ウェブサイト、印刷物)」「ファンドレイジング(営業資料、寄付管理)」「業務改善(業務フロー設計、税務・経理相談)」「事業戦略(事業計画立案、マーケティング基礎調査)」などに関する社会貢献活動です。プロモーションビデオは映像のスキルを持った方たちの社会貢献活動で作ってもらいました。
これがプロボノ活動で作ってもらった作品です。
サービスグラントの目指す社会ビジョンは「社会参加先進国へ」とありました。社会課題を前に、互いの立場や違いを尊重しながら、当たり前のように協働できる社会。サービスグラントは、日本を、世界を、社会参加先進国にすることを目指して、プロボノの可能性に挑戦しています。とあって、その志がすごいと思いました。
ただ支援先の募集は春に終わっているので、今回は「ママボノ」の説明会に行ってきました。ママボノとは仕事の復帰を目指すママたちが、これまでの仕事の経験やスキルを生かし、グループでNPO支援活動をおこなうそうです。
ぷかぷかは女性客が多いので、ママたちの視線で、ホームページ改善、商品開発、お店の雰囲気作り、マーケティング調査などをやってもらうと、もっといいぷかぷかになるだろうと思い、説明を聞いてきました。
8月7日、エントリーシート締め切り。8月下旬1次審査発表。それに通れば2次審査で面接。ここもパスしてようやく10月下旬から12月中旬にかけてプロボノ活動があります。6人程度のプロボノチームで活動するそうで、すごく楽しみにしています。
ま、審査に通ればの話ですが…
ぷかぷかの本の企画書に出版社三社が手を上げたので、今日、企画書の後押しをしてくれた出版プロデューサーと一緒にその三社を回りました。
最初に訪問したのは、手を上げた三社の中ではいちばん小さな出版社でしたが、社長は思いがものすごく熱い方でした。撮る・書く・作る・演じる人のための出版社で福祉関係の本はまだありません。でも、ぷかぷかの企画書を見て、ああ、もうこれは本にしたい、本にしなきゃだめだ、と思ったそうです。
福祉起業家が興した事業所が街を元気にした、というところがすばらしい。こういう社会貢献の事業所はたいていお金がうまく回っていないのだが、ここはちゃんとお金を回している。これからこういう社会貢献を目的とする事業所を興す人にとってはものすごく勇気づけられる本。こういう本は世の中に出さなきゃだめなんだよ…。
今まで全く手を出さなかった分野の企画にどうして手を上げたんですか?という質問に、分野の問題ではなく、出版を生業とする自分の信念の問題だ、ということのようでした。「こういう本は世の中に出さなきゃだめなんだよ…。」という思いをこめた熱い言葉は胸にずんと響きました。
今まで見本原稿を読んでGOをかけたにもかかわらず、原稿の執筆が途中で止まってしまって、苦い思いで断念したことが何度かあったので、本の企画に対しては慎重に対応しているという話でしたが、ぷかぷかの本の企画に対しては、見本原稿(原稿用紙20枚ほどのボリューム)を読んで、ああ、これは絶対にやりたい、と思ったそうです。
私のつたない原稿を読んで、この道40年の大ベテランの、こういう熱い反応はほんとうにうれしいですね。
写真やメンバーさんの絵をたくさん使いたいというお話でした。写真集をかなり出している出版社なので、ビジュアルなデザインのセンスはすばらしいように思いました。
その次に訪問した出版社は、編集者が職人のような感覚で原稿で伝える世界についてとても丁寧に説明してくれました。きれいな言葉よりも、がさがさした感触が伝わる言葉がいいとか、写真で安易に伝えるよりも、それがイメージできる言葉を丁寧に探した方がいい、とか、もう執筆に伴走しているようなお話でした。この人についていけばまちがいなくいい本ができそうな気がしました。
三つ目に訪問したところは、今までとは桁違いに大きな出版社で、ちゃんとした会議室で打ち合わせしました。かなりベテランの編集者で、この方も安心して任せられる感じがしました。大きな会社なので、社内で企画を通すのに三つくらい会議を通すので、結論が出るまで2週間くらいはかかるということでしたが、大きな会社だけに営業面はいちばんしっかりしている感じでした。
で、三社を回った後、プロデューサーと打ち合わせしました。三社目がいちばん安定している感じがしましたが、いわゆる本を出す「面白み」に欠ける気がしました。二社目の編集者のアドバイスはとても面白いと思いました。本の原稿を書くコツがわかる気がして、この編集者のアドバイスを受けながら原稿書くのは楽しいだろうなという気がしました。
で、一社目と二社目でちょっと迷いました。一社目の社長の熱い思いには、私自身ぷかぷかを熱い思いでやってきたので、ほんとうに「共振」する感じで、社長の言葉を聞いていました。二社目の編集者に任せれば、間違いなくいい本ができると思います。でも、どちらがわくわくするかといえば、間違いなく熱い思いの社長のところです。あの熱い思いに任せると、どんな本になるんだろう、というわくわくするような期待。
間違いなくいい本を作ってくれるところよりも、どんな本にしてくれるんだろう、とわくわくしながら期待できるところの方が、自分の性に合っていると思いました。
プロデューサーは
「一晩考えますか?」
といってくれたのですが、
「いや、こういうことは時間をかけて検討するよりも、ぱっと思ったときの直感で決めた方がおもしろい結果を生むことが多いので、あの熱い社長にお願いします」
といいました。
明日プロデューサーから熱い社長に連絡を入れてもらい、正式に決まります。本のできあがりは、原稿のできあがりにもよるのですが、早ければ年明け、遅くても来年3月くらいにはできあがると思います。楽しみにしていてください。四六判220ページくらい、価格は1,500〜1,600円だそうです。
障がいがある人と一緒に暮らす社会について掘り下げて考えるためのトピックス集です。