ぷかぷか日記

ゆうたくんと三人で素敵な人生を歩んでいるんだなと思いました。

 先日ぷかぷかの見学に来られた埼玉県戸田市の川島庸さんが映画『ぷかぷか』上映会のお知らせをFacebookでシェアしてくれました。こんなうれしいコメントがついていました。お二人が見たのは第3期演劇ワークショップの記録映画の試写版です。
 
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妻と二人で試作版を少しばかり拝見させて頂きましたが、それだけで涙が溢れて止まらないんです。
つまり感謝に他なりませんでした。
このような場を作ってくれて、ひととしての存在価値の証明をしてくれていて、本当にありがとう。
本当に愉しくて愉快なのです。
たくさんの方々にこの愉快な世界に関心をもってもらいたいのです。
彼らの突き抜けた表現は、はちゃめちゃで、時に私たちを果てしない宇宙へと連れていってくれるファンタジーになり得ます。
そのファンタジーを楽しむ心をみんなにおすそ分けしてくれるために、彼ら彼女らはこの地球に現れてくれたのかも知れない。
そしてそれを本当に楽しんでくれる大人たちが、本当に愉しい芝居を作られた。そしてそれをまたたくさんの方々に楽しんでもらい今また映像化されより、さらにたくさんの方々に今度は映画での観る体験をする機会をつくられた。
その事実に僕は嬉しくて涙が止まりません。観ないと、そしてこの愉しさを知らないと 人生損です。
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見学に来られたときの話をブログにアップされています。

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 お母さんのブログはこちら

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  お二人ともいいセンスですね。

 見学に来られたとき、息子さんのゆうたくんといっしょに食事されていましたが、ゆうたくん、ちっともじっとしていなくて、なかなかの大物でした。それでもお父さんとお母さん、ゆうたくんといいおつきあいをしながら、しっかり私と話をしました。ゆうたくんがそばにいて大変という話はひとこともありませんでした。

 ゆうたくんと三人で素敵な人生を歩んでいるんだなと思いました。ゆうたくん、なかなかの大物で、多分いろいろ大変なことがあるのだと思いますが、お二人の雰囲気はその大変さをちっとも感じさせなくて、ゆうたくんとの日々が楽しくてしょうがないといった感じでした。ゆうたくんとの人生、楽しいよ、っていっぱい発信して欲しいですね。マイナスイメージの多い障がいのある子どもと、こんな楽しい人生を送ってるっていうメッセージは、みんなに希望をもたらします。

 

 そういえば昔『うまれる』という映画の中で、重度の障がいを持ったお母さんが「おお、よく来たよく来たって、受け止めましたね」って子どもが生まれたときのことを話していて、トラちゃんを中心にした三人の人生は輝いていました。 

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 目の前の子どもが好き! 障がいがあっても好き!という気持ちが大事なんだと思います。それが人生が素敵なものになるかどうかを決めるんだ、とゆうたくん一家やトラちゃん一家を見ていて思います。私も障がいのある子どもに惚れ込んだばっかりに人生が100倍くらい楽しくなったと思っています。

 障がいのある人たちのことが好きになると、人生が素敵になる。いい話だと思いませんか?

踊るパン教室なんて初めてです

3月18日、パン教室がありました。スタッフの永瀬からの報告です。(高崎はヨコハマアートサイトの報告会のため欠席しました)

今日のメニューは菜種ロール、フーガス、あんまん、ハウスパーカーサンド、スープ
苺ジャム

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まずはテーブル分けして生地をこねます。ユキちゃんはプロの手つき

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ナオコさんも頑張ります

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さぁ!のってきましたよ~

 

で、踊ります。
はい!えびかにビクス!

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続いてケンタウルス体操も踊り、近藤真彦、松田聖子、郷ひろみメドレー、ゲスの極み乙女…など、ツジさんコンサートが終わる頃にこね上がりました(^^;)
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スープの具材を切ります。
舞茸、レンコン、人参、じゃが芋、セロリなど、野菜たっぷりのカレースープでした。

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苺ジャムをつくります。
春ですね~

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ナオコさん。何を考えているのかな~?

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ハウスパーカーサンドには、鶏肉の香草焼きを挟みます。

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ディルやローレルなど、ハーブを使ってお肉に下味を付け、パン粉をまぶして揚げ焼きにします。

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焼きはカフェの2人が担当

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いつもパン屋に来てくださるお客様が初参加でした。
すっかりメンバーさんとお友達

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フーガスから成形します
みんな自由な形づくり

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ハートあり

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なめこあり

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つぎはハウスパーカーサンドの成形です。
楕円に伸ばした生地にハケで油を塗り二つ折りにします。
焼き上げてから手で開くと油を塗ったところでキレイにはがれます。
菜種ロールの成形
60回もパン教室をやっていると(それくらいやってますよね?)、丸め作業もあっと言う間にこの仕上がり。
美しい…

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フーガスの焼き上がり

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苺ジャムもできました。
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ホカホカあんまんです

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できあがり!

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いただきまーすと食べ始めたのが12時過ぎ。
食べ終わったのは1時前。
回を重ねるごとに早くなります。

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仲良くお片づけ。
参加された方から「踊るパン教室なんて初めてです」と感想をいただきました。
確かに(^^;)
これぞぷかぷか
楽しいパン教室でした。



 

映画の中の彼らは、もう、「あれができない、これができない、役に立たない人たち」ではありません。

 映画『ぷかぷか』を上映します。第一期と第三期みんなでワークショップの記録映画です。日時は6月17日(土) 10時は第一期みんなでワークショップの記録映画、13時半は第三期の記録映画と、新しいプロモーションビデオ。場所はみどりアートパークホールです。

 どうしてこの映画を今上映するのかというと、相模原障害者殺傷事件を超える社会をどうやって作っていくかの手がかりをつかみたいからです。事件の容疑者は「障害者はいない方がいい」とか「生きている意味がない」などと言いました。「それはちがう」「間違ってる」と言葉で反論するだけでは、容疑者のような人間を生み出した社会は変わりません。社会を変えないと、また同じような事件が起きます。横浜市瀬谷区で障がいのある人たちのグループホームの建設計画が住民の反対でつぶされた事件がありましたが、「障害者はここに来るな」「ここに住むな」という主張は容疑者の言っていることと本質的には変わりません。障害者はなんとなくいや、理解力が低い、生産性が低い、社会の負担、と考える人は多いと思います。

 そんな中で、社会をいい方向へ変えるにはどうしたらいいのか、ということです。

 それはやはり「障がいのある人たちはこの社会にいた方がいい」「障がいのある人たちは生きてて意味がある」という言葉に共感する人を増やすことだろうと思います。そのためには「この社会にいた方がいい」「生きてて意味がある」と誰もが思えるような事実を作り出すことだと思います。

 ぷかぷかは街の中に障がいのある人たちの働くお店を作り、「ぷかぷかが好き!」「ぷかぷかのファンです」という人たちをたくさん作り出してきました。それはお店で彼らと出会い「彼らはこの社会にいた方がいい」「彼らは生きてて意味がある」と思った人たちです。そういう人たちを増やすことで、ぷかぷかのまわりの地域社会を少しずつ変えてきました。

 映画『ぷかぷか』は障がいのある人たちと地域の人たちがいっしょに芝居作り=演劇ワークショップをやった記録です。あれができない、これができないといわれている人たちと、いっしょに新しい芝居を作ったのです。彼らを「支援」するとか、「やってあげる」関係ではなく、どこまでもフェアに向き合い、いっしょに作りました。

 彼らといっしょにやる芝居作りはほんとうに楽しいです。楽しいだけでなく、作り出す芝居の幅が彼らがいることでグ〜ンと広がり、彼らは本当になくてはならない存在です。

 「障がいのある人たちは社会にいた方がいい」そのことがよく見える映画です。新しいものを創り出す活動の中で「障がいのある人たちがいた方がいい」と思えることは、障がいのある人たちとの関係に新しい希望、新しい可能性をもたらしたと思います。彼らといっしょにやった演劇ワークショップは、そういった新しい希望と可能性を生み出したと言っていいと思います。

 映画の中の彼らは、もう、「あれができない、これができない、役に立たない人たち」ではありません。彼らがいなければ、芝居作りが成り立たないほどの存在なのです。

 

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こういう人を大事にする「文化」が、ここで育ちつつあるのだと思います

 セノー流、おつきあいの作り方。

 人徳なのかどうか、とにかくこういう感じで柔らかなおつきあいを作っていくセノーさんて、やっぱり街の宝です。そして、こういう人を大事にする「文化」が、ここで育ちつつあるのだと思います。

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『寄付』は、お金をまわすこと

 友達の花岡さんが「金運アップの方法」というタイトルで、オペラ『ロはロボットのロ』を子ども達にプレゼントする企画を紹介してくれました。

 『寄付』は、お金をまわすことであり、お金をまわすとみんなが豊かになるというお話です。ぜひ読んでみてください。

 中に引用されている

「神社ミッション」→諭吉さんをお賽銭に入れる
「自動販売機ミッション」→自販機にお釣りを残して立ち去る
の話は目から鱗です。
 子ども達にオペラをプレゼントすることは、お金をそういう形でまわすことです。そうやってみんなが豊かになっていく、ということが見えてきます。

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「子ども達にオペラをゆめ基金」への寄付はこちらへお願いします。

  郵便振替口座は 口座記号 00260-4  口座番号 97844

       加入者名 NPO法人ぷかぷか

寄付箱はパン屋、カフェに置いてあります。

 

 チケット、まだ残っています。お求めはぷかぷかアート屋わんど045-923-0282(近藤)、みどりアートパーク045-986-2441(遠藤)

あんちゃんと二人で  いい顔

 モーリーがいい顔してると

 こっちも幸せ

 モーリーが不機嫌な顔をしてると

 こっちも辛い

 いっしょに生きるって

 そういうこと

 だから今日

 あんちゃんと二人で

 いい顔してると

 こっちも幸せ気分

 三人でいい時間過ごしました。

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オペラ『ロはロボットのロ』の韓国公演の時の動画

 オペラ『ロはロボットのロ』の韓国公演の時の動画を見つけました。言葉を超えて伝わるものがあったようです。

www.youtube.com

 

 3月25日(土)みどりアートパークへぜひおいで下さい。

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 チケット、まだ残っています。お求めはぷかぷかアート屋わんど045-923-0282(近藤)、みどりアートパーク045-986-2441(遠藤)

 

「子ども達にオペラをゆめ基金」への寄付はこちらへお願いします。

  郵便振替口座は 口座記号 00260-4  口座番号 97844

       加入者名 NPO法人ぷかぷか

寄付箱はパン屋、カフェに置いてあります。

迷惑をかけながら、地域を耕し、地域を豊かにしてきた

 先日相模原障害者殺傷事件のことについて書いたブログ(3月10日)にこんな感想が寄せられました。

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社会はひとがつくりあげるものですよね。
そこに生きるひとのために社会はあるのであって、
社会がひとをつくるのではない、とするなら、
「社会に合わせる」ことは本末転倒なことなのだと思うのです。

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 その通りだと思います。にもかかわらず、障がいのある人たちは社会に合わせることを求められます。人に迷惑をかけるな、ということです。でも、迷惑をかけることもおつきあいのひとつです。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 ぷかぷかができた当初、声がうるさい!と苦情の電話がかかってきました。同じところを行ったり来たりする人がいて、ご飯がまずくなるといわれたこともあります。迷惑をかけまくっていたのです。迷惑をかけながらも、少しずついい関係を広げ、たくさんのファンを作ってきました。つい先日は「いつもあなたたちの姿に癒やされてますよ、ありがとう」と1000円札をメンバーさんに手渡してくれた年配の方がいました。(このお金はオペラの寄付箱に入れさせてもらいました)

 ぷかぷかは地域に迷惑をかけながらも、地域を耕し、地域を豊かにしてきたのだと思います。迷惑をかけることも、人と人との出会いです。その出会いをどういう方向に私たちは発展させていけるのでしょう。ナオちゃんの葬儀で大泣きした近くのスーパーの女性店員の気持ちにこそ希望があるように思うのです。

 

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種を蒔くことは必要なのです

 「子ども達にオペラをプレゼントします」というと、みんなびっくりします(プレゼントするのはオペラシアターこんにゃく座の子ども向けのオペラ『ロはロボットのロ』です)。おもちゃや、お菓子ならともかく、オペラをプレゼントするなんて聞いたことがない、と。

 オペラは「ひとときの夢の世界」です。その「ひとときの夢の世界」を子ども達にプレゼントするなんて、素敵じゃないですか。ゲームなんかをプレゼントするよりも、何十倍、いや、何百倍もいいと思います。

 そもそもの始まりは「ぷかぷか」を立ち上げる3年ほど前(ぷかぷかは今年7年目を迎えるので10年ほど前)、パン屋にもうけが出たら、地域の子ども達にオペラ『ロはロボットのロ』をプレゼントしたいと、ふと思ったのが始まりです。パン作りの得意なロボットが主人公の、わくわくするような冒険物語です。

 オペラなんて、たいていの子どもは見たことがありません。オペラというと頭のてっぺんから声を出して、なんだかよくわからない外国語が行き交うようなイメージがあります。こんにゃく座のオペラは日本語を丁寧に歌い上げるオペラで、言葉がとてもわかりやすいです(うちのつれあいが昔こんにゃく座の研修生だったことがおつきあいのきっかけで、以来30年近くこんにゃく座の追っかけをやっています)。

 オペラって、ほんとうに楽しいです。ふつうの会話が歌になると、その場のやりとりがすばらしく楽しく、豊かなものになります。夢のような世界です。

 今まで何度か紹介していますが、ふつうに会話が歌になるとどうなるかがとてもわかりやすい動画です。2015年にやった「歌のワークショップ」です。

www.youtube.com

 こんな楽しい世界を子ども達にプレゼントしたい、と思ったのです。オペラという「ひとときの夢の世界」を思いっきり遊んでほしいと思ったのです。

 問題はパン屋がそれほど儲かっていないということです。オペラの公演にはお金がかかります。『ロはロボットのロ』は1ステージ80万円です。決して安くはない金額です。これが1000万円なら、最初からあきらめます。でも「80万円」というのは、がんばれば「実現可能な夢」だと思いました。

 子ども達にわくわくするような時間をプレゼントしたい、と思っている大人はきっといる、と思ったのです。子ども達のために一肌脱ごうと思う大人はきっといると思ったのです。そんな大人たちがたくさん集まれば、80万円という金額は実現可能な夢になると思ったのです。

 未来を担う子ども達のために何かをする大人がいる社会は、とても健康だと思います。自分の子どもだけでなく、地域の子どものために汗を流す大人がいる社会は健康だと思います。自分のまわりだけでなく、社会に目が向く大人、未来に目が向く大人がいる社会は健康だと思います。

 先日、「お金をまわすことでみんながどれだけ幸せになれるのか」をテーマにしたセミナーに参加しました。自由に使える10万円のお金があったらどうしますか、という問題が出されました。私は「歌役者を呼んでみんなで歌のワークショップをやりたい」という話をしました。みんなが楽しい、幸せな気持ちになれるからです。セミナーではそういうわくわくするような提案がどんどん出てくるものと思っていたのですが、出てきたのは、旅行に行きたいとか温泉に行きたいとか有名レストランを食べ歩きしたい、といった個人的な話ばかりで、みんながわくわくするような話はひとつもなくて、ガッカリしました。

 自分のことしか考えない社会は、やせこけていきます。寂しい社会だと思います。

 子ども達のことを考えることは、社会の未来を考えることです。子ども達にお金をかけることは、社会の未来に投資することです。社会の未来をどんなふうにしていくのか、夢見ることです。

 夢見ることは未来を想像することです。未来は想像することで形ができ、中身ができてきます。わくわくするような夢は、わくわくするような未来を作ります。

 オペラは子ども達の心を豊かにします。心豊かな子ども達は、未来を豊かにします。今回の「子ども達にオペラをプレゼントする」という企画は、小さいけれども、未来を豊かにするための具体的な提案です。

 すぐに結果が見えるものではありません。でも、種を蒔くことは必要なのです。種はいつか必ず実を結びます。種を蒔かなければ、実も結びません。

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 この写真はオペラが終わったあとの歌役者さんたちとの握手会の様子です。オペラを見たあとの、子ども達のほてった心がそのまま出ているような写真です。

 

 お金はね、こういうことにこそ使いたいと思うのです。

 

「子ども達にオペラをゆめ基金」への寄付はこちらへお願いします。

  郵便振替口座は 口座記号 00260-4  口座番号 97844

       加入者名 NPO法人ぷかぷか

寄付箱はパン屋、カフェに置いてあります。

 

 チケット購入はぷかぷかアート屋わんど045-923-0282(近藤)、みどりアートパーク045-986-2441(遠藤)へお電話下さい。

 

 公演会場のみどりアートパークは横浜線長津田駅北口徒歩4分です。

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きちきちなところよりも、適当で、ゆるゆるなところの方が…

 相模原障害者殺傷事件について書いた日記にコメントがつきましたので紹介します。

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実は私は福祉関係者にはなりたくない人なんです。なぜかというと、
①大変さがわかる。②障がい者と普通に接していきたい。からなんです。私は自分が支援者という立場になると教師のようになってしまうと分かっているからです。
なので高崎さんは凄いな、と思います。
正直兄に関してどうしても大変だぁという気持ちが拭えません。

さてもう一つです。
ぷかぷかの皆さんはぷかぷかに来て、「受ける事より与える事の幸福」を知ったのだと思いました。今まで世話をされていた自分がのびのび出来る環境でチャンスを与えられ自分を認めてくれる職員さん達の中で自分を発揮し「こうしたらお客さんが笑ってくれた」「声をかけたら喜んでくれた」「笑顔でいたらありがとうって言われた」「美味しいって喜んでくれた」などなどを実際に日々味わい知っておられるのだと思います。これは実の所最上級の社会性を学び身に着けておられるのではないでしょうか?、
統合失調症の方も1歳の子供に自分の愛情を与えられたのだと思います。親には愛されてたかもしれない、でもその方は自分が愛する対処が欲しかったのかもしれません。愛されるより愛する幸福を味わっておられ、結果周囲の皆さんも幸せになれる、ぷかぷかさんにはそんな幸せのサイクルが出来てるような気がします。
精神の事業所は障がい者をどちらかというと人から遠ざけ制限しようとします。
それを考えるとぷかぷかさんがこのような環境を提供出来る事は素晴らしいと思いますし勇気と度胸が必要だとも思います。

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「自分が支援者という立場になると教師のようになってしまうと分かっているから」という直感がすごいと思いました。私は支援しようという気持ちが全くないだけで、だから彼らと楽しくやれるのです。「凄いな」なんて言われるほどのことはやってなくて、ただただ毎日へらへらと楽しんでるだけです。

 先日特別支援学校での演劇教育の話をぷかぷかの演劇ワークショップの進行役をやっている花崎さんがやるというので聞きに行きました。道を間違えて遅れていったので、半分しか話が聞けなかったのですが、いわゆる教育的観点からの話が多く、いまいちな感じでした。たまたま昔の友人が来ていて、「教育的な観点を捨てれば、みんなもっと楽しめるんじゃないですか」と発言し、全くその通りだと思いました。

 私が学校で芝居作りを楽しめたのは、その教育的な観点といったものを全く考えないで、ひたすらみんなが楽しいと思うことをやり続けたからだと思います。三ツ境養護学校にいた時は全校生200人くらいといっしょに一年かけて芝居作りをしましたが、ただただどうやったらみんなが楽しめるかだけを考えて芝居作りをすすめたことが、うまくいった一番の要因だったと思います。だから10年もそんな芝居作りを続けることができたのだと思います。

 教育的観点を考えてなかったので、教員としては失格だったのかも知れません。でも芝居作りにおいてはみんなが楽しむことが一番大事で、教育的観点などというものは、せっかくの楽しい時間を台無しにします。

 コメントを書いた方が「教師のようになってしまう」と書いたのは、ものすごく深い読みだと思いました。

 「支援者」も、支援の観点を捨てれば、相手との関係がもっともっと楽しくなると思います。ぷかぷかがやっている演劇ワークショップが楽しいのは「支援」する気持ちが全くないからです。

 「指導」とか「支援」といった上から目線では、人と人との関係はできないし、お互いが楽しめる時間は作り出せないのです。

 

 「愛されるより愛する幸福を味わっておられ」という指摘も鋭いですね。あんちゃんはぷかぷかさんたちにその「愛する幸福」をプレゼントしている気がします。

 「勇気と度胸が必要だとも思います」とありますが、私にはそんな「勇気」とか「度胸」といったものは全然なくて、ふつうに、適当にやってるだけですよ。すべてが適当で、ゆるゆるです。だからうまくいってるのだと思います。

 統合失調症の方に相談機関に行きたくないのはどうして?って聞いたとき、「きちきちなのがいやなんだよ」っていってました。よく見てるな、と感心しました。そこには人としてのおつきあいがないのだと思います。「支援」される側こそ、「支援」の本質を見抜いている気がします。きちきちなところよりも、適当で、ゆるゆるなところの方が居心地がいいと、ぷかぷかを選んでいるようです。 

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