ぷかぷか日記

目の検査

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ケンちゃんはマックのテリヤキバーガーが大好きです。そのせいかかなり太りすぎです。ある日まぶたをめくって
「ああ!これは赤い!これは糖尿病だよ」
「糖尿病って?」
「ハンバーガーを食べ過ぎるとなる病気だよ。体のあちこちが腐ってぼろっと落ちるんだよ」
「ぼろっと落ちるの?」
「そう、たとえば、朝、おしっこしたはずみに大事なところがぼろっと落ちるんだよ」
「じゃあ、女の子になるの?」
「そう」
「スカートはくんですか?」
「そうです」
「東洋英和に行くんですか?」
「そうです」
「チャペルでウエディングドレスですね」
次の日「ウエディングドレスってこれですか?」と自分のスマホにダウンロードしたウエディングドレスの写真を見せてくれた。
これを着るんですね、と実に嬉しそう。

 サンリオピューロランドではジャンクフード食べ過ぎてめちゃくちゃ太ってしまった魔女が印象に残って
「マックに行き過ぎると魔女になるよ」
「じゃぁ、ほうきにまたがって空を飛ぶんですね」といい、
電話していると、
「今の相手は魔女ですか」という。

「昨日はぷかぷかの健康パン食べました」
「そういえば目がちょっと白くなってるね」
と毎日目の検査を楽しみにしているケンちゃんです。

★「ぷかぷか」のホームページは
 http://pukapuka-pan.xsrv.jp/
      

表現の好きなあなたへ

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 ぷかぷかではアートの部門を立ち上げます。絵を中心に、さまざまな造形もやってみたいと考えています。うまい、下手ではなく、一人一人が自分を自由に表現することを大事にします。

 言葉ではうまくコミュニケーションのとれない人も、たとえば絵を見ると、その人の思い、世界が見えてきます。その思い、世界をしっかり受け止める場所が、アート部門です。

 楽しくなるアートをします。元気になるアートをします。自分が自由になれるアートをします。自分の思いを思いっきり表現できるアートをします。みんなが幸せを感じられるようなアートをします。

 絵を描くことはもちろん、ひたすら文字を書くことも、粘土で何か作ることも、刺繍をすることも、織物をすることも、木を彫ることも、染め物をすることも、みんな等しくアートです。

 アートにはみんなの思いが詰まっています。なんともいえない魅力に満ちた世界があります。それはみんなの「私はここにいる」「私はこんなことを思っている」「私はこんな風に生きている」というメッセージです。そのメッセージをたくさんの人に届けたいと思っています。いわゆる関係者の中ではなく、もっと広い世界に向けて発信しようと思っています。

 作ったものを自己完結で終わらせず、社会とつながる手段にしていきたいと考えています。

 作品を誰かに「いいね」って言ってもらえて、その人に買ってもらえて、大切にしてもらえるなら、とても嬉しいことです。手にした人も、作った人も、お互いが嬉しい気持ちになる、そんな関係を大切にしたいと考えています。作った人にとっては、それが自分の生きていく上での仕事になるなら本当に嬉しい事です。ぷかぷかはそんなアートを目指します。

 利用者さんには、アートに専念できる環境、時間、材料、道具を提供します。
 まずは自分の思いを表現して下さい。思いを形にして下さい。そこが始まりです。
 美大出身のスタッフ2名がサポートしていきます。

 表現することが好きなあなた、その好きを仕事にしませんか?

 10月末、開所予定です。ぷかぷか3軒長屋の1軒です。10人募集します。

 問い合わせ:o45-453-8511 (高崎)
       pukapuka@ked.biglobe.ne.jp

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ぷかぷか3軒長屋

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1, 現在「工房」として借りている店舗付き住宅から、この秋、UR都市機構の空き店舗2軒に移ります。

2, パン屋の隣2店舗(204号室、205号室)が開きましたので、パン屋(203号室)とあわせて「ぷかぷか3軒長屋」にします。

3, パン屋の隣の204号室には、クッキー・ラスク工房、調理場が入ります。お総菜も販売します。「おかず屋 ぷかっぺ」(仮称)

4, その隣の205号室には、アートスペースが入ります。アート作品の販売もします。「アトリエ・ぷか」(仮称)

5, 店舗スペースは奥行き2メートルくらい。作業場との境は、四角の枠を
積み重ね、しゃれた感じで作業場が見えるようにします。

5, 3店舗はばらばらではなく、入り口まわりは統一性を持たせます。

6, 赤道から見て、ちょっとわくわくするような雰囲気を持った3軒長屋にします。

7, 表まわりは地域の子どもたち、大人たちが参加して、壁を塗ったり、ペンキを塗ったりします。地域のみんなで作ったお店、というイメージを大事にします。

8, 赤道を通るたびに、自分たちの作ったお店が並んでいる、というのは、気持ちのいいものです。単なるお店とお客さんという関係を超えるつながりがそこにはあります。そこからどんなものがうまれるのか、とても楽しみです。

9, 店舗の前の空きスペースには、イス、テーブルを置き、オープンカフェにします。いつも誰かがおしゃべりしていたり、ゆっくりお茶を飲んでいたり、本を読んでいたりする、そんなスペースにしようと思っています。

10,「アトリエぷか」の前では、天気のいい日には外で絵を描いている人がいて、そこに近所の子どもや大人も加わって、みんなで絵を描くような、そんな雰囲気ができるといいなと思います。自然にコミュニティスペースができます。

11,赤道を歩いていると、3軒長屋の前ではいつも誰かがなにかをやっていて、ちょっと立ち寄ってみようかな、と思えるような、そんな長屋にしたいと思います。

12,時には、イス、テーブルを全部取っ払って、お芝居をやったり、ミニ音楽会をやったり、大きな紙にみんなで絵を描いたり、紙芝居をやったり、人形劇をやったり、地場野菜の市場をやったり、フリーマーケットをやったり、連凧をみんなで作ったり、お正月には書き初め大会をやったり、炭火でパンを焼いたり、みんなが楽しめるイベントをやりたいと思っています。

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焼きたてのパンはどれもおいしく

先日行ったパン教室は、2回目ということもあり親子とも少しリラックスして行けました。

子供たちは前日からとても楽しみにしていた通り、バターロール・肉まん・ピザ・メロンパンといろいろなパンを作る手伝いをしてました。

今回も玉ねぎに涙している子供たち。楽しそうにパン生地を捏ねている姿。
とても楽しそうでした。
焼きたてのパンはどれも美味しく、予想以上の食欲。本当においしかったです。

また参加したいです。

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アルゴリズム体操

 パン屋のレジのそばでいつもなにかぶつぶつおしゃべりしているツジさんは(世界中のマイナーな都市の名前を言ったり、1980年代の歌謡曲の名前であったり、しっかり聞いていると、けっこうおもしろいです)、暗算の名人であり、記憶の達人でもあります。つい先日の3周年の記念イベントでは、小学校の2年生で習った「ふきのとう」という作品を、暗記だけを頼りに実に朗々と朗読してくれました。

 そのツジさん、なぜか歯磨きの時に歯を磨きながら「アルゴリズム体操」を歌うのです。歯ブラシをごしごしやりながらですから、結構歌いにくいと思うのですが、それでも毎日歯を磨きながら大きな声で一生懸命歌います。

♪あっち向いて二人で前ならえ こっち向いて二人で前ならえ … 手を横に あら危ない 頭を下げればぶつかりません…ぱっちんぱっちん がしんがしん ぱっちんぱっちん がしんがしん…♪

 歯を磨きながら一度歌ってみて下さい。けっこう大変です。これをでも、朝、昼、晩、と一日3回歌うそうです。

 「アルゴリズム体操」のあとは、少し時間をおいて「アルゴリズム行進」を歌います。
♪一歩進んで前ならえ  
一歩進んで偉い人 
 ひっくりかえってぺこりんこ…

 歌い終わったあと、歯ブラシをおき、気をつけをして「アルゴリズム体操、終わり!」と元気よく言って終わりになります。

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重度の障がいを持った子どもと一緒に自営業始めます

  ある集まりで、「子どもが養護学校卒業したら、一緒に自営業やります」といいだしたお母さんがいて、「おお、すげぇ!」と思ってしまいました。子どもは重度の障がいがあって、自分でなにか仕事をやる、というのはかなり難しいようでした。養護学校卒業後は「重度心身障害者の施設」に行く、というのがおきまりのコースだと思うのですが、「でもそれじゃあ、人生つまらないじゃないですか、子どもと一緒にわくわくするような商売をしたいんです」とあっけらかんといい、思わず拍手したくなりました。

 「それじゃ、人生つまらないじゃないですか」という言葉が光っていました。子どもと一緒に生きてきたお母さんの素敵な人生がそのまま見えるような気がしました。養護学校の進路指導は、こんな素敵な言葉にどう答えるんでしょうね。

 車いすに乗った重度の障がいを持った子どもと一緒に商売をするなんてことは、ふつうは思いつきません。子ども自身は手足を動かして働くのは無理なのですから。それでも、その子どもと一緒に商売をしたいといいます。働けない子どもと一緒に働くとはどういうことなのでしょう。

 そのときの集まりの自己紹介用紙に、そのお母さんはこんなことを書いていました。
 「ものを作る人がいれば、作れないけど、商品の販売によって人と関わり、相手を幸せな気持ちにできる人もいます。それは障がいがあるなしに関係ないと思います。ならば、重い障がいのある人にも仕事があってもいいし、彼らを輝かせる商品や、サービスの提供があればいいのに…と日々考えています。」
 「自分自身が趣味で手織りをしており、障がいのある子どもと生活しているからこそ、質感や色選びのヒントが得られて、ものづくりに反映されていると思っています。」

 働く、働けない、というときのイメージをこんな風に変えれば、働くことのできる人がもっと増えることになります。あるいは、一緒にいることの意味をこんな風に広げていくと、一緒に働く意味も、もっと豊かなものになります。
 そんなことに気がついて、重度の障がいを持った子どもと一緒に商売をしたい、というお母さんの言葉も、ようやくちゃんと受け止めることができたように思います。

 養護学校卒業後、どこかの重度心身障害者の施設に入るというおきまりのコースは親にとっては安心だと思います。でも、その安心の上に乗っかってしまうと、人生つまらないじゃないですか、と、あえて困難な「自営業」を選ぶお母さんの「志」にわくわくするほどの共感を覚えました。

 
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自分で作る、ということが一番なんですね。

先週土曜日はパン教室お世話になりました。
今回も皆さんの手際の良さに圧倒されながらも、楽しく参加しました。

英実子は生地をコネコネして、その後にウサギとお花を作って
焼いてもらいました。
本人はしっかり覚えていたみたいで、焼き上がったウサギとお花のパンを
嬉しそうに掴み、美味しそうに食べてました。
「自分で作る」という事が一番なんですね。

貴代子はロールパンが気に入ったみたいで2個も完食。ビックリです。

初参加の主人は、子供二人の面倒もあったので、なかなかスムーズに
参加するのが難しかったようですが、楽しかったみたいです。
食事も「もう食べられない!お腹いっぱい!」っと言いながら、ロールパン&肉まんをもう一つ。
美味しくいただいてました。
家でお土産のピザを食べながら、「本当に美味しいよね!」と。

また、主人が休みの時に参加したいと思っています。

本当に有り難うございました。

★毎日クリームパンを買いに来て下さるご家族です。

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タケちゃん

 タケちゃんは近くの小学校の個別支援級に通う自閉症の男の子。今まで何の関係もなかったのですが、映画「うまれる」の上映チケットを購入したお母さんが映画を見る間、多分落ち着いて映画を見られないタケちゃんを私が面倒を見ようということになり、そのために事前にタケちゃんと「お友達」になっておこうと思ったのです。

 で、パン屋に連れてきてもらったのですが、入り口でいきなり、「わ~!いやだ!」と大声出して、騒ぎ始めました。お母さんの話だと松ぼっくりが苦手なんだとか。お店にいたスタッフが慌てて松ぼっくりを片付けました。タケちゃん、お母さんになだめられて、恐る恐るお店に入ってきました。私と握手を交わし、自己紹介。

 パン屋ではお客さんに感謝の気持ちを込めて、利用者さんが描いた「ありがとうカード」を手渡しています。そのカードをタケちゃんも描きたいと言い始めました。同じくらいの大きさの白い画用紙と色鉛筆を渡して好きなように描いてもらいました。なにかのきっかけで、そばにいたツジさんがブルガリアの国旗を描いてあげてたりしてましたが、こういう突然始まるおつきあいがおもしろいですね。

 結局その日は完成しなくて、次の日にしっかり描き上げたタケちゃん特製の「ありがとうカード」を持ってきました。タケちゃんは他のカードと同じ扱いでお客さんに渡して欲しいみたいでしたが、すばらしいできだったので、記念にとっておいた方がいいと思いました。それで、お客さんに渡してしまうと、このカードはタケちゃんの手元に残らないんだよ、すごい上手にできたので、記念にとっておいた方がいいよ、と説得しましたが、どうしてもお客さんに渡して欲しいと言い張ります。いわわせた何人かのスタッフがみんなもったいないよ、と言ったのですが、お客さんに渡して欲しいの一点張り。

 じゃあ、いちばん目立つカウンターの後ろの壁に貼りだして、いつもお客さんに見てもらうのはどう?と提案したスタッフがいて、それならいい、とようやく納得。お母さんといっしょにパンをたくさん買い、ご機嫌な顔をして帰っていきました。

 タケちゃんとはまだ三日しか会ってないのですが、人と人の間にある「垣根」のようなものが全くない人だなと思いました。お店に来て、みんな初対面なのに、ずっと前から知り合いだったように、何のためらいもなく溶け込んでいました。

 こうやって霧が丘でどんどん関係を作っていってほしいなと思うのです。タケちゃんが霧が丘で生きていくために必要なものは、ハードな設備ではなく、あくまでやわらかな人間関係です。ぷかぷかとのおつきあいが、そういう関係の広がりのきっかけになってくれればいいなと思うのです。

 ぷかぷかも、地域の障がいを持った子どもたちが気楽に出入りできるお店でありたいと思います。

 映画「うまれる」は、上映する前からこんなすてきな新しい関係を作ってくれました。明日の上映会のあとはどんな関係が広がっていくんだろうと、今からわくわくしています。

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瀬谷区役所

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 「ぷかぷか」は毎日のように外販に出かけていきます。外販は言うまでもなく、パンを売ることですが、毎週木曜日に出かける瀬谷区役所では、単なるパンの売り買いを超えた、予想もしなかったおもしろい広がりがありました。

 お昼休みに販売するのですが、最初は5,000円前後だった売り上げが、3年たった今、40,000円を超えるほどに売り上げが伸びました。売り上げが8倍になったことは、それ自体驚異的なことですが、その中身をしっかり見ていくと、障がいのある人たちとのおつきあいをめぐっての新しい可能性を感じさせるものだったことがわかります。
 
 外販を始めるにあたって瀬谷区役所との最初の打ち合わせでは、ただ単にパンを販売する、ということでした。ところが始めて何ヶ月かたつと、ただ単にパンを売ったり買ったり、の関係にとどまらず、利用者さんと会うのをとても楽しみにするような、そんな関係になってきたのです。

 利用者さんたちのにぎやかな声を聞くと「あ、来た来た!」と、なんだかちょっとわくわくするという人、彼らに会うと元気になるという人、あたたかい気持ちになれるという人、彼らとお話ししているとすごく楽しいという人、そんな人たちが、外販を重ねる中で、少しずつ増えていったのです。

 障がいのある人たちとのこういう関係が、パンの販売を通してごく自然にできたことは、障がいのある人たちのパン販売の意味を大きく広げてくれたように思います。
 ここでの関係は、障がいのある人たちを「支援する」といった、上から目線の関係ではなく、「彼らといっしょに生きていきたいね」「いっしょに生きていった方がいいね」という対等な関係です。障がいのある人たちと、本当にいい出会いをしたんだなと思います。

 区役所の職員の方たちが、今まで障がいのある人たちとどのようなおつきあいをされていたのかわかりませんが、少なくとも外販の現場でのおつきあいはとても新鮮で、こういった関係がどんどん広がっていけば、ひょっとしたら区役所も、障がいのある人たちへの対応においては、少し変わるのではないかと思ったりします。障がいのある人たちへの対応が変わると、お年寄りの方たちを始め、あらゆる人たちへの対応が変わってきます。ベース部分の底上げと言っていいかもしれません。

 こういうことが、たとえば「障がいのある人たちとどう接していけばいいのか」といったことをテーマにした「研修会」ではなく、ただおいしいパンを買いに来ただけで、それを繰り返しているうちに、職員のみなさんが自然にこんな風に思うようになった、というのがおもしろいと思います。おいしいパンを買った、いわば「オマケ」みたいなものだと思います。ただこの「オマケ」は、それの生かしようによっては、「オマケ」が何倍にも価値あるものになる可能性を秘めています。

 売り上げが8倍に伸びたことはぷかぷかにとっては大きなことですが、区役所側にとっても、お金では換算できない大きな収穫が、この外販によって得られたのではないかと思います。それを区役所がどう生かしていくのか、区役所の「センス」と、「やる気」にかかっています。区役所がどんなふうに変わるのか、楽しみにしています。

     

3年たちました

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 霧が丘に「ぷかぷか」のお店が誕生して3年がたちました。
 障がいのある人たちといっしょに生きていきたい、とただそれだけを考えて、商売のことなど全く知らないままのスタートだったので、最初の1年目は本当に大変でした。恐ろしい勢いでお金が出ていき、つぶれなかったのが不思議なくらいです。

 天然酵母、国産小麦にこだわったパンは絶対売れる、と思っていたのですが、予想したほど売れ行きは伸びず、こんなにおいしいパンがどうして売れないのだろうと頭を抱え込む日々が続きました。それでも、牛乳も卵も入れないパンは素朴においしくて、少しずつお客様が増え、ずっと赤字だった収支も、3年目にしてようやく黒字になりました。

 お店が3年続いたことで、すばらしい時間を過ごすことができたと思っています。経営的には苦しいことばかりでしたが、それでもたくさんのお客様と出会ったり、利用者さんたちの成長ぶりに驚いたり、毎日の売り上げに一喜一憂したり、本当に充実した3年だったと思います。この3年はお店を支えて下さったお客様方からの、すばらしい「プレゼント」だったと思っています。ありがとうございました。

 パン屋を始めなければ出会えなかったお客様がたくさんいます。出会ったお客様の数だけ、いろいろなことを教わり、それはそのまま私たちのかけがえのない財産になっています。みなさまと出会えたこと、本当に嬉しく思っています。

 「こんなすてきなパン屋と出会って、本当によかったと思っています」と言ってくださるお客様がたくさんいます。嬉しいですね、こんな言葉を聞くと。おいしいパン、安心して食べられるパン、メルヘンのような店作り、それになんともいえない魅力にあふれた、にぎやかで、いつも一生懸命な利用者さんたち。そういうものと出会えた素直な喜びがお客様の言葉から伝わってきます。

 人と人との「出会い」は、お互いを豊かにします。そんな出会いをこれからもたくさん作っていきたいと思っています。

 お店が始まった頃、お母さんに抱っこされたり、背中に負ぶわれていた赤ちゃんたちが、今はすっかり大きくなって、お店にやってきます。初めて歩いてお店にやってきたときや、たどたどしくおしゃべりし始めたときは、自分の子どものように嬉しく思いました。お店を続けていくって、こういううれしい関係が続いていくことなんだ、って子どもたちから教わりました。出会った子どもたちに感謝!です。

 「ぷかぷか」では障がいのある人たちが当たり前のように働いています。いつもわけのわからないことをしゃべり続けている人がいます。接客がぎこちない方もいます。おしゃべりが上手く出来ない方もいます。でも、みんな元気に、一生懸命働いています。何よりも楽しい、あたたかい雰囲気があります。
 そういったことを子どもたちが小さな頃から見続けていることは、とても意味のあることだと思います。子どもたちが大きくなって、やがて社会を担うようになったとき、「ぷかぷか」で働いている障がいのある人たちのことを、ちょっとだけ思い出してほしいなと思っています。

 子どもたちには何の偏見もありません。私たちよりずっと素直に障がいのある人たちのことを見ています。
 優しい人だなと思うと、素直に抱きついてきます。おもしろいなと思うと、どんどん話しかけてきます。障がいがあると言うだけで引いてしまうのは大人だけです。
 子どもたちは大いなる「希望」です。その希望に、私は自分の夢を託したいと思っています。

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