ぷかぷか日記

「生きる」ということを深く感じる時間でした。

 6月17日(土)みどりアートパークで第一期と第三期演劇ワークショップの記録映画と、ぷかぷかのプロモーションビデオを上映します。

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 第一期みんなでワークショップの記録映画を見た人たちの感想がすごくいいので紹介します。

 

 

・映画はぷかぷかのパンのようにほっこりあたたかくて、胸にしみいるような作品でした。

・心がほっこりしました。演劇としてとか、メッセージとか関係なく、みんなといるだけで、そのままで、なんだか癒やされる感じがしました。

・とてもよかったです。出演者全員のファンになりました。まーさんがデフパペットシアターひとみの舞台にチャレンジしたシーンはなぜだか感動して涙が出ました。

・本当にステキだった!自分がいつも「こうしなくちゃ」「こうあるべき」「こんなふうにできない自分」にしょんぼり、とか感じてたこと、ここのみんなは全く思ってなくて、私もみんなみたいに自由になりたいな〜、って本当にまぶしく感じました。うまれながら自分にぐるぐるからみついていたロープを少しずつほどいていきたい!!と思いました。ぷかぷかいいね!!!

・そのままでいることが豊かな人生の基本ですね。自然体の彼らがとてもよかったです。

・心が温まり、元気が出ました。

・なぜ彼らといる時に、ゆるっと心地よいのか、わかった気がします。

・まーさんの姿に明日からも生きていく力をもらいました。感動しました。どの人にもまーさんのようなオリジナルで個性的なドラマがあるのだろうなと思いました。

・ちょっとできないことが多かったり、時間がかかったりするだけなのに、生きづらい世の中におかれている。私は心の底から、彼らは社会の子、社会の宝として、社会のど真ん中にいるべきだと思っています。彼らからもらえるものが本当にたくさんあるなとあらためて感じました。彼らが生きやすい世の中になれば、すべての人に幸せな世の中になるのにとつくづく思いました。

・私事ですが、昨日は自殺した友人のお葬式でした。心の整理がつかないまま、今日、こちらに伺い、「生きる」ということを深く感じる時間でした。みなさんの豊かな表情は、本当に心にしみました。こちらに足を運んで本当によかったです。

・一緒に生きていくことが自分を豊かにする。ジーンときました。とても素敵な時間でした。

・言葉にするのがもったいないくらいすばらしかった。涙が出ました。やっぱり心が洗われる!!わくわくする!!

・こんな風に一緒に社会で生きていけると楽しいよなー自然だよなーと改めて感じました。

 

 

 中に友人が自殺し、心の整理ができないまま映画を見て

《 「生きる」ということを深く感じる時間でした。 》

と書いた方がいました。

 そんなことまで考えたワークショップではありませんが、みんなが生き生きと生きる舞台は、生きることの意味がぐらついてしまうほどの経験した人の心にもしっかりと届くメッセージを含んでいたのだと思います。

 障がいのある人がどうとかこうとかいった議論をはるかに超えた、人が生きる上でもっと大事なものを作りだしていたのかも知れません。

 どうしてそんな舞台ができたのか、映画はしっかりと見せてくれます。

 第一期演劇ワークショップの記録映画は朝10時からです。ぜひおいで下さい。

 

 

うちの天使が

 ぷかぷかのスタッフの息子かずま君の話です。以前トイレでウンチがでたら赤飯炊きます、とお母さんが言ってた子どもです。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

 そのかずま君が運動会で走った話です。

 

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うちの天使が小学校初めての運動会で走りました!

しかも真っすぐ!(そこ大事)

いや、正確には真っすぐ走ってゴールした直後に直角に右折。
オーディエンスへ向かって突進したのですが、寸でのところで捕獲しました。

その後、「ぼくはまだゴールしてないんだよ!」と言い張り、泣き続けました。
先生も私も「ちゃんとゴールできてたよ」と何度言ってもダメで、困り果てていると、先生が

「白いテープを切りたかったのかも」

なるほど、テープは1位の子が切り、ビリチョンのカズマがゴールした時は、なーんにもなかった。
自分でテープを切って、“ぼくはゴールした!”と納得したかったのかもしれません。
ゴールのテープめがけて走ってみたら、途中でテープがなくなっちゃった!
で、右折。
アニメや漫画でも、かけっこのシーンでは、主人公が爽やか~にテープを切るのが印象的。
そんな場面を思い描いていたみたいです。

「じゃあ、あとで公園でもう一回かけっこする?」

と聞くと「うん」

と落ち着きました。

お弁当の時間になり、カズマを昼食の場所まで連れて行きながら運動場を見渡すと、ちょうどさっき走った50メートルの前でした。
児童達は移動して先生方がチラホラいるだけ。
そこに特別支援級の先生がおられたので、思わず
「今からもう一回走らせてもいいですか?テープを切りたかったみたいなんです」
とお願いしたら、
「どーぞ どーぞ!!」
「テープも使って下さい。◯◯先生ー!カズマ君が走るから、そこでテープ持って!」

と快諾いただき、この写真(^^)

先生方に見守られ、気持ちよーくゴールできたのでした。

 

 

 かずま君がいたことで生まれたステキな物語です。かずま君がフツーの子だったら、多分こんなことはありません。フツーの子でなかったからこそ、その場にいた人たちが心を一つにしてテープを切るかずま君を応援し、みんなが笑顔になり、あたたかな気持ちになったのだと思います。そういう幸福なひとときをかずま君はみんなにプレゼントしてくれたのだと思います。

 映画『しがらきから吹いてくる風』に登場するおばあさんは自閉症の孫を「この子は我が家の福の神ですよ」といってました。

 胎児性水俣病患者上村智子さんのお母さんは「この子は宝子ばい」といってました。

 かずま君のお母さんは「うちの天使が」と書いています。

 

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 相模原障害者殺傷事件の容疑者は「障がい者は不幸しか生まない」といいました。ふだん障がいのある人たちとおつきあいのない人であれば、なんとなくそうかなと思ってしまいます。

 でも私たちはそうじゃないと思っています。

 だからこそ、かずま君のような話をもっともっとオープンにしたいと思うのです。かずま君が作り出す幸せな日々です。

 hanaちゃんのお母さんはhanaちゃんと暮らす日々を、ゆうたくんのお母さんはゆうたくんと暮らす日々を幸せいっぱいと発信しています。ぷかぷかも負けずに、ぷかぷかさん達と過ごす日々を、みんな幸せ!と発信したいと思っています。

 ぷかぷかはぷかぷかさんたちを支援するよりも、彼らと幸せな日々を創り出すことにエネルギーを使っています。それこそが彼らといっしょに生きる理由だからです。相模原障害者殺傷事件を超える社会は、そんな日々の積み重ねの上にあると思います。

 

Puca Pucaな時間は、やわらかな時間、自由な空気

 『PucaPucaな時間』がかなり固まってきました。そのイメージ

 

Puca Pucaな時間は

障がいのある人といっしょに生きていくことで生まれる

やわらかな時間、自由な空気

こころとからだがゆるゆるになっていく風

みんながそこいるだけ嬉しくなる陽ざし

いつまでもねころがっていたい木かげ

そんなものでできている。

だから「ぷかぷか」は、誰にとっても居心地がいい。

 

障がいのある人と、どこまでもいっしょに生きていく。

ほっと一息つくと

「あなたが必要」といえる。

「あなたにいっしょにいてほしい」といえる。

まっすぐフェアに向き合うまなざしが美しい。

 

Puca Pucaな時間は

あなたが美しいと思える時間・・・

 

 

 

 障がいのある人たちといっしょに生きることは、気がついてみれば、新しい「文化」を生み出していました。それを『PucaPucaな時間』としてたくさんの人と共有していこうと思うのです。

 あれができない、これができない、といわれ続けてきた障がいのある人たちと新しい文化を生み出します。演劇ワークショップだけでなく、日々の活動においてもそれをやっていこうというわけです。

 息苦しくて窮屈な今の社会にあっては、この『PucaPucaな時間』は、私たちにとっては救いのようなものだと思います。ホッと一息つけます。自分を取り戻すことができます。

 

 あの忌まわしい相模原障害者殺傷事件は、障がいのある人を社会から排除する文化の、いわば暴走ではなかったかと思います。だからこそ、彼らを排除しない文化を、私たちはしっかり打ちたてる必要があると思います。

 『PucaPucaな時間』は、彼らを美しいと思える時間であり、彼らを美しいと思える文化です。「彼らが必要」「彼らにいっしょにいて欲しい」と思える文化です。そういう文化こそが、相模原障害者殺傷事件を超える社会を作り出すのだと思います。

 

  『PucaPucaな時間』は小さな冊子です。これで社会が変わるわけではありません。それでも、ぷかぷかが作ってきたたくさんのファンの存在は、ぷかぷかのような軟弱な活動でも社会をほんの少し変え得るという小さな希望を示しています。『PucaPucaな時間』は、その小さな希望を更にふくらませます。

 

創刊号の表紙

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  面白いのは、後半の1ページに作品を貼り付け、さわって楽しむページにします。印刷ではなく、実物にさわるのです。さわることを通してリアルに『PucaPucaな時間』にふれるというわけです。500部くらい作る予定なので、作品も500枚必要で、かなり大変です。今日20枚ほど作りました。

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 夏頃に完成予定です。

 

 

 6月17日(土)みどりアートパークでの上映会は、「Puca Pucaな時間」が映像を通して見えます。ぜひお越し下さい。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

ぷかぷかだより

毎月メンバーさんにお便りを出しています。その新しい「ぷかぷかだより」ができました。A4版の紙を六つに折ってありました。

これが表紙

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その裏がこれ

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表紙をめくると

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更にめくると

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更に開くと、ようやくお便りが

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アイデアはスタッフのうおずみでした。拍手拍手!

 

そういった偏見をひっくり返してしまうくらいの幸せが

 ゆうたくんの家族がhanaちゃんちに遊びに行ったそうです。

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 ゆうたくんも hanaちゃんも、いわゆる「重度障がい児」です。毎日毎日大変なことが起こります。でも大変なことを大変なことと受け止めず、「またやってくれました!」という感じで、なんだか楽しそうにFacebookに証拠写真と一緒にアップしています。

 「重度の障がい児がいて、毎日大変ね」と知らない人は思ってしまいます。「障害者といることは不幸なんじゃないか」と。でも、そういった偏見をひっくり返してしまうくらいの幸せが、Facebookやブログからはいっぱい伝わってきます。

 

 殺されてなお、名前すら言えない相模原障害者殺傷事件の犠牲者達の置かれている社会的状況は、障がいのある人たちへの、そういった偏見が生み出しています。親戚に障害者がいることがわかると商売に差し障りがある、だから名前は出さない、とまで津久井やまゆり園の保護者の方は言ってました。そんなことがまだあるのかと思いましたが、それが現実なんだろうと思います。

 今日のブログにあるような幸せな家族の写真は、そんな不幸な社会を変えていきます。ぷかぷかも、彼らといっしょに生きていく日々は幸せだよ、っていうメッセージをもっともっと発信したいと思います。

 

 

 相模原障害者殺傷事件の容疑者は

「障害者は不幸しか生まない」

 などと言ってました。

 ひょっとして容疑者が、ゆうたくんやhanaちゃんの家族に出会っていれば、多分あのような不幸な事件は起こさなかったのではないかと思います。

 ですから、ゆうたくんやhanaちゃんの家族は、この病んだ社会を救う、とても大事なメッセージを日々発信しているのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

なぜか分からないけど一瞬でぎゅーっと心を奪われて

  気がつくのが遅かったのですが、Facebookでこんないい記事を見つけました。オペラ『ロはロボットのロ』の公演をしたときのことを、すばらしい言葉で書いてくれていた方がいたのです。

 

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ふとしたきっかけで、オペラシアターこんにゃく座「ロはロボットのロ」の公演が3月下旬にあることを知り、こどもと一緒に楽しめるオペラって? どんな感じかしらと公開されている動画を見てみたら…なぜか分からないけど一瞬でぎゅーっと心を奪われて……これはダメだ、行かねば! となり、ささっとチケットを購入。

その後ちょっと調べて知ったことだけど、この公演は「ぷかぷか」というパン屋を営む高崎さんという方が「こども達に本物のオペラをプレゼントしたい」と計画したそうです。この方の文章を読んでいると、オペラの動画を見た時と似た感覚をおぼえました。

「オペラはひとときの夢の世界です。それを子どもたちに楽しんで欲しい。それをすると何かが変わるとか、何かリターンがある,というわけではありません。ほんのひととき、夢の世界を子どもたちが楽しむ、ただそれだけです。ただそれだけのために、たくさんの大人たちが資金集めに汗を流す。そういうことがすごくいいなと思うのです」

 

ひとときの夢の世界。
子どもが大人になっていく過程や、大人になってからも、色々な現実の中に生きる時に、記憶に残るか分からないけど、そんなキラキラしたものを心の真ん中に持っていられたら。それが心の糧に知らず知らずにでもなってくれたら。そんなことを願っているのです。

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 ここにも子どものことを思う優しい大人がいました。

 子ども達にオペラをプレゼントするのは「ひとときの夢の世界」を子ども達にプレゼントしたいと思ったから。その思いをしっかり受け止めてくれていたお母さんがいたんですね。うれしかったです。熱い「思い」は、こうやっていろんな人に伝わっていくんだろうと思いました。

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 何やるにしても、思いを込めてやること。それが一番大事ですね。

 ホームページを見てくれた人が19万人を超えたのも、思いを込めて「ぷかぷか」を立ち上げ、思いを込めて「ぷかぷかさん」たちのことを書き続けてきたからだと、オペラのことを書いてくれたお母さんのFacebook見ながらあらためて思いました。

 ヨコハマアートサイトが100万円もの助成金を出してくれたのも、思いを込めて演劇ワークショップをやり続け、思いを込めて申請書を書き、その思いが審査員に届いたからだと思います。

 「思い」の一番元にあるのは、「ぷかぷかさん」たちへの「思い」です。それは「支援」とかではなく、ただただ彼らといっしょに生きていきたいという「思い」です。いっしょに生きていった方がみんなが幸せになる、社会全体が幸福になる、という「思い」です。

 そんな「思い」に共感した人たちが、わざわざ長崎から講演に呼んでくれるのだろうと思います。

 

 

 オペラ『ロはロボットのロ』は10月に学校公演をやるそうで、強く頼めば横浜に来てくれるかも知れません。どなたかまた見たい!っていう方がいらっしゃいましたら、連絡下さい。来年3月末にオペラ『よだかの星』(宮澤賢治作)をやりませんか?とオペラシアターこんにゃく座から頼まれています。これも見たい!という方、連絡下さい。

045-453-8511もしくはpukapuka@ked.biglobe.ne.jp  高崎まで

 

ホームページ、5年で19万人を超える人が見てくれました

WordPress

 WordPressの連続講座を受けることにしました。今日(26日)から3日間、毎日東京まで通います。WordPressを使って新しいホームページを作りたいからです。QHMというソフトを使った今のホームページは、なんとか思いを伝えようと必死になって作っているうちに、いつの間にか情報がてんこ盛りになっていて、初めて訪れた人にとっては、とてもわかりにくいものになっていました。それをもう少しわかりやすく、もう少しセンスあるものにしようと、昨年プロボノ活動をやっているサービスグラントの中のママボノに新しいホームページの作成を依頼しました。育休中のママたちが一生懸命作ってくれたのがこれです。女性目線のやさしい雰囲気です。まだ作成途中です。 

http://pukapuka.or.jp

 

あえてチャレンジ

 これはWordPressを使っているので、WordPressを理解していないと、ここから先が作れません。更新もできません。それで思い切って連続講座を受けることにしたのです。多くの人が途中で挫折することの多いWordPressですが、ここであきらめてしまうと先へすすめないので、あえてチャレンジします。

 今日は初日で、なんとなくWordPressの構造が見えてきた、という感じです。明日はデザインの学習で、ちょっとわくわくしています。

 

 

5年で19万人

 現在のホームページはぷかぷかがはじまって2年目に作ったのですが、魅力ある情報を発信し続けたおかげで、5年で19万人を超える人が見てくれました。福祉事業所のホームページとしては驚異的な数値だと思います。

 先日はホームページを見て、どうしても話が聞きたいと長崎県から講演依頼がありました。社団法人長崎県手をつなぐ育成会というところです。東京ー長崎間の往復の航空券を払ってでもぷかぷかの話を聞きたいという人がいることがすごくうれしかったです。新しいプロモーションビデオと第3期演劇ワークショップの記録映画を抱えていこうと思っています。(この2本は6月17日(土)の午後、みどりアートパークで上映します。)

 

 

貴重な記録

 新しいホームページが動き出しても、今のホームページは今までの貴重な記録が残っていますので、リンクを張る形でそのまま残す予定です。

 ブログはWordPressの中で書けるのですが、今の「はてなブログ」がとても使いやすいので、こことリンクを張るか、コピーを貼り付けます。「はてなブログ」は見る人が多く、ホームページよりもあとでスタートしたのにアクセス数は20万を超えます。

 

 

泥臭い、ホッとするようなホームページ

 WordPressは自由にページを作ることができるので、ママボノの人たちに作っていただいたエレガントなホームページとは別に、手描きの泥臭いホームページも作ってみようかなと思っています。

 今『pucapucaな時間』という冊子を制作中ですが、ぷかぷかの空気感が伝わるような、泥臭い、ホッとするようなホームページができれば、と思っています。

 このところやることが多すぎて、新しいホームページが完成するのはかなり先になると思います。ちょっとずつ作っていきますので、楽しみにしていて下さい。

 今日は丸一日根詰めてパソコンに向かっていたせいか、さっきから背中が痛くて辛いです。あと2日、大丈夫かなぁ、とちょっと心配です。明日も早起きなので、今日はこの辺で。

 

満額回答

 ぷかぷかのメンバーさんと地域の人たちでやっている演劇ワークショップは講師料、会場費、舞台経費など約200万円ものお金がかかります。毎年あちこち助成金の申請をして、なんとかまかなっていますが、申請が通るかどうかわからない段階で、会場を押さえ、中身の計画を立てたりするので、本当にハラハラしながらの運営です。

 

 今朝、一番期待していたヨコハマアートサイトから「助成金交付決定通知書」が来ました。満額の100万円です(必要経費の半額)。

 

 選考委員会の評価は

「実績もあり、福祉施設による地域に根ざした活動として評価します。アーティストの選定や事業の展開手法も適切であると認め、満額回答とします。」

 うれしくてもう涙が出そうでした。こつこつやってきて、やっとここまで来た!という感じです。

 

 審査のポイントは

【芸術性】芸術的要素に対象活動項目の推進を期待できるか。

【地域協働】地域との連携・協力関係、または地域への貢献が期待できるか。

【将来性】実施活動により、活動または地域において将来的な発展や成長が期待できるか。

【実現性】経験・技術・人材など、事業実現のためのリソースを有し、具体的な計画があるか。

【収支バランス】適正勝つ実現可能か収支予算か。

 

 ヨコハマアートサイトは今年で3年目。去年通ったから今年も通るわけではなく、毎年新しく申請書を書きます。アート関係の団体が申請するので、キックオフミーティングや事業報告会では、クセのあるすごい団体が集まるので、毎年、圧倒されます。そんな団体の中で勝ち抜くので、申請書書きは本当に胃の痛くなる作業です。

 でも、審査のポイントに沿ってぷかぷかがやっていることを評価し直す作業は、本当に大変な作業ですが、事業の意味をいろんな角度から問い直すことになり、結果的に事業の質を高めることになります。助成金の申請作業をすることで「鍛えられた」といっていいくらいです。

 

 第3期演劇ワークショップの記録はこちらです。これも「鍛えられた」結果です。 

http://pukapuka-pan.xsrv.jp/index.php?minnnadewa-kushoppu%20dai3kinokiroku

 

 ワークショップの映像はこちら

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

 あと100万円、どこかから調達する必要があります。こういう事業に助成金出してくれるところがありましたら紹介して下さい。

障がいのある人もやっぱり努力が必要なんでしょうか?

 NHKのあさイチで 発達障害のことを考えるシリーズをやっています。今朝は「自分の《苦手》とどうつき合う」というテーマで話し合っていました。自閉症の人で感覚的に食べられないものを「わがまま」だと決めつけられたりしてみんな苦労しているのですが、そこをいろいろ工夫して乗り越えていった実例が紹介されていました。

 いろんな実例が紹介されて、すごくいい内容だったのですが、司会の柳沢さんが、苦手を克服するには

「障がいのある人もやっぱり努力が必要なんでしょうか?」

とゲストの大学教授に聞いたとき

「障がいのある人も努力は必要ですね。自分でできないときは誰かの助けを借りればいいんです」

と言っていました。

 それ自体は間違ってはいないと思うのですが、努力しようと思わない人たちはどうなんだろうと思いました。

 努力しようと思わない人を、まわりの人が努力した方がいいと判断し、無理に努力させようとすると、努力させられる側は苦痛になります。

 「努力しようと思わない」のは「怠けている」のか、というと決してそうではありません。

 hanaちゃんという重度の障がいを持った子どもがいます。hanaちゃんのお母さんは昔《療育ママ》だったと自分で言っています。療育することで「hanaちゃんにいろんなことができるようにしよう」と努力してきたそうです。ところがいろいろ努力してもhanaちゃんはなかなか思うようにできることが増えません。そんな中であるとき

 hanaちゃん自身は、いろんなことができるようになることを望んでいないのではないか、ということに気がついたというのです。

 hanaちゃんは一人で箸やスプーンを使ってご飯を食べられません。以前は一人でご飯が食べられるように、いろいろ訓練みたいなことをやったようです。でもよくよく考えてみたら、自分がそう思っていただけで、hanaちゃん自身は「一人でご飯が食べられるようになりたい」とはちっとも思っていないことに気がついた、というのです。

 hanaちゃんにはhanaちゃんの人生があり、お母さんにはお母さんの人生があります。お母さんの人生の《基準》でnahaちゃんの人生を決めるのはやめようと思った、といいます。そこで出てきたのが《hana基準》です。

ameblo.jp

 

 お母さんは《hana基準》というものを見つけて以来、自分の生きることが楽になったといいます。

 

 努力することは人間を成長させます。でもそれは、ある集団の中だけで通用することだということを私たちはいつも確認した方がいいように思います。(あさイチに出演していた大学教授も重い障がいを持った人とあまりおつきあいしていないのではないかと思いました。)

 世の中には「努力しよう、とか、がんばろうと思わない人」がいっぱいいて、その人達の生き方も大事にしたいと思うのです。彼らの生き方こそ、努力することやがんばることに疲れてしまった私たちを救ってくれる気がします。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

 それと努力する方向も考えた方がいいですね。障がいのある人たちは「社会に合わせる努力」を求められることが多いのですが、ぷかぷかで働くツジさんのお母さんは、それが《見当違いの努力》だった、とぷかぷかに来てから気がついたといいます。社会に合わせることが、本当にその人の幸福につながるのかどうか、といったことです。そういった《呪縛》のようなものから自由になることこそ大事な気がしています。 

映画『しがらきから吹いてくる風』無料公開中

 『しがらきから吹いてくる風』というドキュメンタリー映画が25日までユーチューブで公開されています。ぜひ見てください。

 信楽の街にはあたたかな風が吹いているといいます。信楽青年寮の青年達が 信楽の街で巻き起こしたゆるやかで、あたたかな風です。

 信楽は焼き物の街。陶工房のほとんどは夫婦か、親子でやっています。その中に信楽青年寮の青年達が入って行きます。そこでどんなおつきあいが生まれたかを映画は淡々と語ります。

 元々田舎の町のおおらかな雰囲気があったとはいえ、それでもそこに信楽青年寮の青年達が入り込むことで、新しい関係が生まれたことは間違いありません。

 映画ができたのは1990年です。あれからもう30年がたちます。「しがらきから吹いてくる風」は広がっていったのでしょうか?

 この映画を見ると、あれから30年もたった今、どうして相模原障害者殺傷事件は起こってしまったのだろうと、あらためて思います。

 風は止んでしまったのでしょうか? 

 やっぱりね、しがらきから吹いてくる風をしっかり受け止め、その風をあちこちで増やすことを私たちは怠っていたのだと思います。

 彼らが笑いながら生きていると、街にはやわらかな風が吹きます。彼らが笑いながら生きられるとき、その街で私たちもまた笑いながら生きることができます。街にやわらかな風が吹くから…

 最後のシーン、小室等さんの歌と彼らが道を歩く映像が重なるところ、最高にいいです。

 カメラを向けている監督に

「あんた、何やってるの?」

と聞く青年。笑っちゃいました。やわらかな風は、こういうところから吹き始めるのだと思います。

 彼らが引き起こすやわらかな風を止めてはいけない。もっともっと風を巻きおこしたい。今、この時代にあって、それを強く思います。

 

www.youtube.com

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