ヨッシーのお惣菜の材料の絵を白抜きにしてバンダナを作ろうと思っています。
来年2月に開店予定のアート屋わんどで販売予定です。
なんとも意味深い絵を見つけました。
両手で大事そうに抱えているのは「心」。ガイさんの思いが伝わって来るような絵です。
人間ドックを受けるため、鶴ヶ峰にある病院に行きました。たまたま鶴ヶ峰駅の改札口を久しぶりに通ったのですが、昔ここでワークショップ参加者と待ち合わせしたこともあって、とても懐かしい気がしました。
ワークショップは駅の近くの生活クラブ旭センターでやっていたので、朝、養護学校のチバ君たちと改札口で待ち合わせしました。チバ君は養護学校高等部の1年生でした。私は小学部で働いていたのですが、寄宿舎の舎監の仕事もやっていて、そこでチバ君たちと出会いました。寄宿舎には高等部の生徒が30人くらい寝泊まりしていました。昼間小学部で働き、そのまま夜、彼らの面倒を見るわけですから、今から思えば結構大変だったと思います。でも、小学部の子どもたちとは全く違う楽しさが寄宿舎にはあって、私は彼らにもいっぺんに惚れ込んでしまいました。
寄宿舎に入っている生徒たちは普通におしゃべりができました。そのおしゃべりがすごく楽しくて、この人たちと芝居作ったらすごく楽しいものができるだろうな、と思ったのがワークショップをやるきっかけでした。
予想は見事に的中。楽しい芝居ができあがっただけでなく、瀬谷の楽しいワークショップは彼らがいてこそ成り立つ場であることがだんだん見えてきました。
ワークショップを始めて半年くらいたった頃、参加していた地域の方が、
「最初は彼らのために何かできないかと参加していたのですが、やっていくうちに、むしろ支えられているのは私たちの方だということがだんだんわかってきました。」
と発言し、全くその通りだと思いました。
このあたりから、彼らと私たちの関係が大きく変わったように思います。私自身、なんだかんだいいながらも、どこかで「彼らのため」「彼らを支える」という思いがあったと思います。でもワークショップを重ねていく中で、彼らの存在がものすごく大切なことがわかってきたのです。「あなたに一緒にいて欲しい」「あなたがいないとほんとうに困る」と彼らに向かってはっきり言えるほどの関係です。
どちらかといえば社会から邪魔者扱いされるような彼らと、「いや、あなたがいないと困る」「あなたにいて欲しい」と懇願するような関係が生まれたわけですから、痛快としかいいようがありません。しかも、障がい者と共に生きねばならないとか、そういう理屈っぽいところからではなく、いっしょに楽しいワークショップをやっていく中で、気がついたらそういう関係になっていた、というところがおもしろいと思うのです。
もう、30年も前の話です。
小諸に「おむすび長屋」という福祉施設?があります。おむすび長屋は、もう30年ほど前になりますが、山間の廃屋を借りて、障がいのある人たちといっしょに味噌を造りながら暮らしを立てていこうというところから出発しました。その志に共感し、おむすび長屋を訪ねました。茅葺きの傾いた昔ながらの家で、なんだかホッとする雰囲気でした。コーイチローさんというおじさんが「ボーナスでたら、スナック行って、ジュース飲むんだよ」とうれしそうに語ってくれたことが未だに印象に残っています。あたたかな「暮らし」がそこにはありました。年に一度「スナック行って、ジュース飲むんだよ」うきうきしながら語るような、ささやかな楽しみもありました。
今のように福祉の制度も十分に整っていない時代でしたから、障がいのある人たちといっしょに暮らしを立てていくことは、よほどの「志」がないとできないことでした。強い「志」がないとできない事業であれば、次の若い世代に引き継げないと、15年ほど前、社会福祉法人になり、作業所とグループホームになりました。
建物は建て替えられましたが、「暮らし」のあたたかさがグループホームにはありました。そのグループホームにも「個別支援計画」なる指導体制の確立が求められ、
《地域で働き、地域で暮らす「場」が、次第に「トレーニング施設」へと様変わりしてゆくように思われます。》
と、今日届いた「おむすび通信」におむすび長屋の主・田中さんが嘆いていました。
《人のにおいのぷんぷんする連中に、しょうがねぇなあ、といいつつ、寄り添う》田中さんたちの姿勢が好きでした。そういう姿勢だったからこそ、そこでの「暮らし」「仕事」には「あたたかさ」がありました。
そんなところへ「個別支援計画」が入り込んだのです。事業をやっていく上で福祉サービスの報酬をもらう以上、やむを得ないこととはいえ、「個別支援計画」で描かれる彼らとの関係は、彼らに寄り添う、という人間くさい姿勢からはほど遠い関係になっています。
彼らに寄り添いながら、丁寧に暮らしと仕事を作ってきた田中さんたちにとっては、全く理解しがたい制度だろうと思います。福祉の世界がどういう方向を向いているかがよくわかります。
そんな中にあって尚、彼らとのあたたかなおつきあいこそ大事にしたいと私は思うのです。いっしょに生きていく、というのは、「ったくしょうがねぇなあ」といいつつ、今日もまた寄り添ってしまうような、そんなおつきあいであり、生き方ですから。
かわいいお地蔵さんを紹介します。
シンプルな造形で、こんなにも豊かな表情をしたお地蔵さん。見る人に深い安らぎを与えてくれます。
いろいろ計算の上に作ったのではなく、ほんの2,3分で、チャッチャッと作ってしまいました。にもかかわらず、この微妙なバランス。体の傾け方、手の添え方、偶然にできたとは思えないのです。
手の添え方と口の表情が絶妙です。
何をおしゃべりしているのでしょうか、ちょっと角度を変えてみると、また表情の違ったお地蔵さんになります。
すくめた首がお地蔵さんの表情を作っています。
この口と大きな鼻は何を語っているのでしょう。それと目。
なんだか貫禄のあるお地蔵さん
三人して何をおしゃべりしているのでしょうね。
こんなすてきなお地蔵さんを作る人は、ほんとうに地域の「宝」だと思います。「宝」は埋もれたままにしていると、全く意味がありません。洞窟に眠ったままです。掘り起こして、みんなが大事にして初めて「宝」になります。「宝」を見つけ出す「目」が大事ですね。
地域の方からうれしいメールが来ました。
「来年は、アートのお店も完成されるようですし、更にワークショップ第二弾などなど、どんどんぷかぷかの活動が広がっていきますね。
ぷかぷかのような存在は、これからの社会の希望ですね。
ぷかぷかのお店があるような地域は、必ず豊かな地域になっていくと確信しています。」
ぷかぷかは「今日よりもいい明日」を作っていこう、という「希望」を抱いていろんなことをやってきました。ぷかぷかをはじめたのも、街の中に障がいのある人たちの働くお店を作り、街の人たちとのいい出会いを作れば、彼らが社会の中でもう少し生きやすくなるだろうと考えたからです。彼らが生きやすくなるだけではなく、彼らが生きやすい社会は、誰もが生きやすくなる社会です。
社会の中に彼らの働く場所ができ、そのことで社会が少しでもいい方向へ変わっていくなら、これほどいいことはありません。
今年、地域の方たちといっしょにワークショップをやったのも、障がいのある人たちとふだんよりももっと楽しい出会いをしたかったからであり、「あなたがいないと困る」「あなたにいて欲しい」と心底思えるような関係を作りたかったからです。そこから今までにない新しいもの(具体的には芝居)を創りだし、それを大きなホールで上演することで、それをたくさんの人たちと共有したかったからです。
みどりアートパークでやった「表現の市場」はすごいエネルギーを爆発させた気がしました。あのエネルギーこそが街を、社会を変えていくのだと思います。「街が豊かになっていく」ってこういうことなんだと、彼らの強烈なエネルギーを全身に浴びながら思いました。もう、ほんとうに、感動して、涙がこぼれました。
「表現の市場」はあらかじめ綿密に計画されてできたものではありません。あったのは、こんなことやりたい、こんなことが実現できたらいいなという「希望」に支えられた漠然としたプランだけでした。それがあんなにもすさまじい舞台を生み出したのですから、言い出しっぺの私自身が驚いています。
「希望」の持てる物語を創り続けること、そのことがすごく大事だとあらためて思います。
未来に「希望」を感じることのできる絵があります。
こんなふうに鶏たちがにこにこしながら歩いていたら楽しいだろうなと思います。つくづく「平和」だな、と思うのです。「平和」な世界は、私たちの「希望」そのものです。ですから、この絵は私たちの「希望」を先取りしている気がするのです。
以前にも紹介した絵ですが、にこにこ笑っているおひさま、雲、Tシャツは、こんな笑顔で毎日すごそうよ、っていうケンさんのメッセージだと思うのです。この絵を見ると、心がじんわりあたたかくなります。そして、ああ、今日も元気に生きていこうって思うのです。どんなに辛いことがあっても、また生きていこうって思わせる「力」がこの絵にはあります。それを明日への「希望」と呼んでいいと思うのです。
ケンさんは毎日この絵を描きます。毎日同じパターンの絵ですが、それでもおひさま、雲、Tシャツの笑顔には励まされるのです。そこに「希望」を感じるからだと思います。そんな「希望」を毎日描き続けるケンさんて、ほんとうにすごい人だと思うのです。毎日「希望」を語り続けること、それが明日への希望に向かって社会を変えていくんだと思います。
そのケンさんに、昨日の帰りがけ、突然
「来年もよろしくお願いします」
なんていわれ、いや〜、うれしかったですね。今年いただいた、いちばんうれしい言葉でした。
来年2月には「おひさまの台所」の隣にアートのお店「アート屋わんど」が開店するのですが、アートを通して、メンバーさんたちのあたたかなメッセージをお届けしたいと思っています。
人と人との関係がどんどん薄らいでいく世の中にあって、人間ていいな、って思えるようなあたたかなメッセージ、人間に「希望」を抱けるような、そんなメッセージをお届けできたら、と思っています。
今年最後の日。大掃除のあと、みんなでささやかな打ち上げをしました。ささやかとはいえ、メンバーさん、スタッフを合わせると50人以上もいて、なかなか大変でした。
楽しい門松ができました。
『 コトノネ』という雑誌の取材がありました。
福祉の業界にあってはすばらしくセンスのいい雑誌です。表紙を開くとこんな言葉がありました。
新しい福祉の世界を切り開いていこう、という熱い志が伝わってくる雑誌です。会社の名前が「はたらくよろこびデザイン室」となっていて、思いがストレートに出ています。
ぷかぷかのホームページを見て、先日取材にきてくれました。私の話だけでなく、瀬谷区役所の外販の様子を取材したあと、障害支援課の係長の話も、外から見たぷかぷかの評価として取材していました。
昨日はカメラマン、アートディレクター、編集者の3名が見え、写真をバチバチ撮っていました。
ちょっと緊張しています。
ようやく気持ちがほぐれました。
二人とも違う方向を向いて、なかなかカメラの方を向いてくれません。
肝心なときに大あくび
自分たちの作ったクッキーを食べながら
2月号に載ります。4ページの取材記事とグラビアに写真が載るそうです。どんなふうに紹介されるのか、楽しみです。
給食の数をチェックするももこさん
この真剣な目が「おひさまの台所」の厨房を支えています。
しょうへいさんは今日もこんないい顔して働いていました。
メランジェにクープを入れるまーさん
緊張感みなぎるこの手元
障がいがある人と一緒に暮らす社会について掘り下げて考えるためのトピックス集です。