2024年9月21日ぷかぷかワークショップ
恒例の【ネーム・ウィズ・アクション】からスタート!
【チーム対抗!長並び】
5チームに分かれて身体が触れている状態でどのチームが一番長く並べるか対決!
みんな一生懸命足を伸ばしたり、手を伸ばしたり!
【4コーナーズ】
部屋を4つに分け、お題に合わせて自分の好きなコーナーへ移動する!
●好きな食べ物
・甘いもの ・辛いもの ・すっぱもの ・しょっぱいもの
●ぷかぷかの好きな仕事
・パン屋さん ・お惣菜屋さん ・おひさまの台所 ・わんど
そこから食べ物や、ぷかぷかにあるものを身体で作って表現。
みんなでぷかぷかの一つのパンを表現するチームがいたり、わんどで自分が描いたおくらを表現する人がいたり!
【あみちゃんとうたの練習】
「ねむりのうた」「あさのまがりかどまがれ」
【よっしーの作品鑑賞】
もう一度、プロジェクターでよっしーの作品をみんなで見る!
よっしーに質問タイム!
作者よっしーに「あれは何か?」「この人は何してる?」など聞いてみると、様々な答えが!どんな答えが返ってきたか…本番のお楽しみ!
【劇を作ってみよう!】
よっしーの作品から6つの場所をチョイス。そこから物語りを作ってみる!
●魚がいるところ(はるちゃん・あさちゃん・りえっち・たからくん・春野さん・てらちゃん・ひかりさん)
あさちゃん、てらちゃん、りえっちのくらげ三姉妹が泳いでいる。
そこへはるちゃん、たからくん魚がごはんを食べにやってくる。
くらげ三姉妹が、友達になろうと誘う。
みんなで松ぼっくりのごはんを食べる。
そこへのとなりの化石エリアの骨が骸骨になってやってくる。
骸骨も友達になり、一緒に松ぼっくりのごはんを食べ、みんなでくらげダンスを踊ったり、イルカジャンプをして朝までパーティー!
●観覧車(ばっさー・松井さん・ゆみっち・いっしー・ももちゃん)
みんなで輪になり、回る。
「次は五反田~五反田~」五反田に到着。
ももちゃんといっしーが喫茶店へ入り、コーヒーを注文。
再びみんなで輪になり、回る。
「次は上野~上野~」上野に到着。
ゆみっちとばっさーがプールで遊んでいる。
そこにいた松井さん、いっしー、ももちゃんも誘い、みんなで泳ぐ。
再びみんなで輪になり、回る。
「次は東京~東京~」東京に到着。
新人のばっさーと社員ゆみっち、いっしー、ももちゃんがパソコン仕事をしている。
社長の松井さんが監視している。
徹夜明けのばっさーが眠りそうになると、松井社長がおしりを叩く。
再びみんなで輪になり、回る。
「次は新橋~新橋~」新橋に到着。
さっきの会社の人たちみんなで「カンパーイ!」
酔っぱらい、眠る。
●泣いているぶたさんと人だかり(こんさん・よっしー・けーぼーさん・あずみちゃん)
木になったこんさん、よっしー、けーぼーさんをあずみちゃんが手入れしている。
そこへ、こんさんぶたが歩いてくる。するとよっしーおばけが現れ、こんさんぶたは驚いて泣いてしまう。
ピストルを持って寝っ転がっていたけーぼーさんが、ピストルでよっしーおばけを攻撃!
命中するが、よっしーおばけは止まらまい。
こんさんぶたの涙で、水いっぱいになったところを最後はみんなで泳いで退場。
●幽霊外人(しおりん・りんごちゃん・ちーやん・もっちゃん・そらくん)
しおりんがダイエットのために夜、走りに出かける。
すると、「幽霊外人」と書かれた鳥居を発見。恐る恐る入ってみる。
何にもないので安心して帰ろうとすると、潜んでいたりんごちゃん、ちーやん、もっちゃん、そらくんおばけがでてきてしおりんを追いかける。
囲まれたしおりんは手をおばけのかたちにされ幽霊外人の中へ連れていかれる。
するとそらくんおばけが脱走。みんなで探しに行き、無事見つかって帰ってくる。
「あ~よかった!」
●ダルマ(せつさん・ふたみん・大田さん・かずさん・しださん)
お福母さん一座のオーディション。大田お福母さんとしだ親父が審査員。
1番 演歌歌手のロビン・ヤングマン登場(かずさん)。しかし桜上水の「スナックあや」で、ちょっとやってしまって、歌を聞かせられないと。僕の歌は期待値で判断するということで一つよろしく!
2番 ジャグラーの三雲いおり登場(せつさん)。まずはフラフープ!そしてジャグリング!
最後はフラフープをしながらジャグリングを披露!お札歓迎!投げ銭歓迎!観客から投げ銭をもらう。
3番 しゃぼん玉ブラザーズ登場(ふたみん)。観客にもしゃぼん玉を吹くものをプレゼント。
しゃぼん玉ブラザーズが大きいしゃぼん玉を作る。
最後に観客からお手伝いを募り、自分はしゃぼん玉の中に入る!
オーディション終了!大田お福母さんより「全員合格!」
●緑のおじさん(高崎さん・横山さん・ハヤちゃん・みわっち・こまねっちさん)
夜になって、横山緑のおじさん(フランケン)がお腹が空いたのでラーメンを食べに行く。
調理人のこまねっちさんが一生懸命ラーメンを作っている。
みわっちとハヤちゃんカップルがラーメン屋に入ってくる。
緑のおじさんは女の子があんまりかわいいので、ナンパしようと思って近づく。
すると女の子にふざけんな!とパンチされる。
落ち込む緑のおじさん。調理人も一緒に落ち込む。
お詫びに赤い花束を女の子に送り、みわっち、ハヤちゃんカップルとこまねっち調理人を家へ招待する。
しかし部屋があんまり汚いので、みわっち、ハヤちゃんカップルとこまねっち調理人は掃除を始める。緑のおじさんの屋敷がとてもきれいになった!
昼休憩
【色んな歩き方をやってみよう!世界が変わるトランスフォーメーション!】
線を越えたら、動きがゆっくりになったり、ふにゃふにゃになったり、ロボットになったり、ゴリラになったり!みんな思い思いに表現しました!
【パン屋さんをやってみよう!】
ぷかぷかさんたちに教えてもらい、パン屋さんを演じてみる!
●仕込み
酵母、塩、水を合わせてこねる!(ばっさー・いっしー・ふたみん・ゆみっち・あさちゃん・こまねっちさん・大田さん・よっしー)
ばっさーがバター、ふたみんが卵、ゆみっちがぎび砂糖、他、強力粉(E65)を持ってくる。
いっしーはカスタードを、ふたみんはクロワッサン、ばっさーとあさちゃんはメロンパン、ゆみっちとこまねっちさんはメロル、よっしーはチョコパンを作る。
まずボールを置いて、強力粉を入れる。粉っぽいのでみんなむせる!
次に酵母、塩、水、作るパンによって砂糖やチョコを入れ、こねる!
生地ができたら寝かせるためにサランラップをする。
いっしーはひたすらカスタードを混ぜる。保冷剤で冷ましたら、冷蔵庫に入れて完成!
●発酵
発酵器に入れ12時間寝かす!(はるちゃん・あいさん・たからくん・ハヤちゃん・春野さん・あずみちゃん・かずさん)
みんなで生地になり、発酵器に入れられる。最初はべちゃっと寝転がっている。20度の発酵器の中で、ぷくぷくと発酵していき、だんだんと立ち上がり大きくなる。最後はみんなで手を繋ぎ一つになり、無事発酵し、朝を迎える。
●分割→休ませる→成型→二次発酵(1時間)→焼成(12~13分)→冷ます
(しおりん・横山さん・けーぼーさん・りんごちゃん・せれんちゃん・そらくん・もっちゃん)
発酵器をあける横山さん。生地を分割し、休ませる。その間みんな寝ながら待つ。
横山タイマーを押したつもりが、セレンタイマーが鳴る。生地をパンの形に成型。ハートやお星さまの形に。成型した生地をオーブンで発酵させる。大きいオーブンをセレンちゃんが持ってくる。セレンちゃんがオーブンを置くと振動でみんな飛び跳ねる。生地を発酵させている間、みんなまた寝る。またセレンタイマーが鳴る。二次発酵が終わり、パンを焼く。今度は横山タイマーが鳴り、パンが無事焼ける!
●クリームを入れたり、野菜をのせ、お店に出す 外販に行く
(こんさん・りえっち・ちーやん・ももちゃん・みわっち・松井さん・てらちゃん)
パンにクリームを入れる。りえっちとちーやんはクリームパン、ももちゃんとみわっちはチョココロネ、てらちゃんはクリームメロルを。
出来上がったパンを袋に入れる。袋に入れたパンをお店に出す。
外販組のてらちゃん、ちーやん、りえっちはパンを車に乗せる。みんなで運転し、外販へ!
ばっさーがお店に買いに来る。ペイペイでクリームメロルを買い、食べる。「おいしい!」
振り返り
終了
★ワークショップで歌った歌の原曲はこんな感じ
10月5日と6日に九州でワークショップやります。1時間ほどで簡単なお芝居を作ろうと思っています。今回は「ムンクの叫び」を手がかりに芝居を作ります。
まずはみんなでこんな顔をしましょう。こんな顔をしながら、どうしてこんな顔してるのだろう、と考えます。そこからお話が広がっていきます。
場所はどこなのか、何を見たのか、どんな気持ちなのか…
出たとこ勝負なので、どんな風にお話が広がっていくのか、全くわかりません。どうなっちゃうんだろう、というドキドキわくわく感をみんなで共有できれば、お話がぐんぐんふくらんでいきます。
参加者が20人くらいであれば、三つくらいにグループを分けるので、三つのお話ができます。
途中で中間発表をします。ほかのグループの前で芝居をします。実際に体を動かしてみると、お話が具体的に見えてきます。
「おもしろかった」とか、「つまらなかった」とか、「ここはこんな風にした方がおもしろいんじゃないか」とか、お互い感想を言い合いましょう。
芝居を見た人の意見は、芝居を更にふくらませてくれます。最後の発表に向けてテンションが上がります。あちこち修正し、ブラッシュアップしていきます。
さて発表です。事前に宣伝してお客さんにも来てもらいましょう。できればたくさん! 外からのお客さんがいた方が、舞台に立ったときテンションが上がって、いい芝居ができます。
さていよいよ発表。どきどき緊張しながら舞台に立ちましょう。いつもと違う自分に出会えます。こんなことやれちゃうんだ、という新しい気づき。ひょっとしたら新しい人生が始まったりするかも。
わずか1時間くらいのワークショップですが、ふだんの生活では経験できないドキドキわくわくがあります。そうして何よりもみんなであーだこーだ言いながら、体を動かしながら一つの作品を作ったこと。それを緊張感あふれる舞台で発表したこと。それはみんなで共有できる一つの熱い財産になります。
あ、おもしろそうって思ったら、ぜひあなたの街でもやりましょう。新しい出会い、気づきがてんこ盛りです。
そうそう、周りに障がいのある人達がいたらぜひ一緒にやりましょう。ふつうの人達だけでやるよりも、とんでもなくおもしろい芝居ができあがります。いっしょに生きていった方がいい、としみじみ思えます。
10月5日、6日、お近くの方はぜひご参加下さい。参加申し込みはチラシ下部にあるQRコードで。
2015年、初めてやった演劇ワークショップの記録映画ダイジェスト版。
初めての演劇ワークショップの記録を残したいと、たまたまぷかぷかにお客さんとしてきていた宮沢あけみさんを説得して記録映画を作り、そのダイジェスト版がこれです。
演劇ワークショップをやることで、ぷかぷかさん達との関係がグンと豊かになった気がします。だって、彼らがいなければ、こんな楽しい場はできないのですから。
今のぷかぷかのお店がなんだか楽しいのも、みんな彼等のおかげです。障害者を「支援する」のではなく、彼等に「支援されている」のがぷかぷかのお店であり、私たちです。
彼等のこと、社会の中でもっともっと大事にしたい…、何よりも楽しくいっしょに生きていきたい…、映像を見てあらためて思いました。
「これなんですか?」
「キリンです」
「え?これ、キリン?」
「そうです。キリンです」
以前、下のような絵を描いた人がいて、やっぱりキリンだと言ってました。
いずれも私たちが持っているキリンのイメージとは大きくかけ離れています。発想がすばらしく自由なんだと思います。
こういうキリンもありか、と思えれば、そういう人たちのいる社会の方が、持続可能な社会のように思います。キリンはこれだ!と決めつけ、イメージの広がりのない社会は、窮屈で、息苦しい。こんなガチガチの社会はどこかで行き詰まってしまいます。
ぷかぷかさん達といっしょに生きることで社会はゆるっと持続可能になる、ということです。効率優先で彼等を排除してきた社会が、彼等によって救われるのです。
こんな素敵な笑顔の人たちといっしょに生きていくこと、それが持続可能な社会を作っていきます。
『僕とオトウト』の上映会がありました。
その感想です。
●弟を支援する目線でなく、兄弟として伝わる伝わらないではなく、思いを壮真さんにぶつけるところがとてもよかったです。こんな丁寧な対話がとても大事ですよね。
●「今日行ってよかったね〜」と帰りの車の中で夫と話しました。夫は、障害を持つ人たちの家庭の様子を知ることが出来て、すごく自分自身の為にもなった、と。
私は、ゆうとさんの「ただ弟のことをもっと知りたいだけ」という素直な気持ちと
映画を創ってみたいという流れが自然でいいなぁと思いました。
お母さんのさっぱりした姿や家族への愛の深さも伝わってきました。お父さんもああいう形でしか表現できない方なのでしょうね。
私は自宅で子どもたちの造形教室をやっていて、いろんな障害を持った子どもたちと日々関わっています。そうまさんに絵を描かせてみたいなぁ、どんな表現をするんでしょうね〜
全てに正直な動物的反応をするそうまさん、きっと動物的な激しい絵を描くのではないでしょうか。絵の具も食べちゃうかな。
ひとつ気になったのは、映画の最後にゆうとさんの顔が数秒アップになったのですが、それに続いてそうまさんの顔も出てくるのだろうと思ったら、あれ?違いました。無言のゆうとさんの顔で終わってしまいました。『僕とオトウト』という題名からも、
私が感じた全体が物語っているものからも、最後にそうたさんの顔のアップも出たらいいのに、と少し思いました。会場での質問で手を挙げる勇気がありませんでしたが、
ゆうとさん一人のアップの映像で終わったのにはどんな意味(メッセージ)が込められていたのでしょうか。
●『僕とオトウト』を見た直後、昨年自死した兄にとても会いたくなりました。亡くなる前に精神の不調が見られていた兄とどれだけ向き合えたのかと反省と後悔と、後渡し自身が当時どのように兄のことを考えていたのか振り返るよい機会でした。
また映画のテーマとして、「障がい」「兄弟」のほかに「家族」という点も含まれていたことも興味深く感じました。
「母」「父」「兄」とそれぞれで壮真さんとの向き合い方、壮真さんのやりとりの仕方が違っていて、とても興味深かったです。その違いはどのような要因があるのだろうと色々考えました。壮真さんと過ごす時間なのか、社会的な立場なのか、ここの障害観なのか…
本や言葉だけでなく、映画という形だからこそ、見る人によってこうやっていろいろな観点で解釈できて、その後の豊かな対話が開けるんだなぁ、と思いました。社会をLIVEで変化するきっかけを作るチカラが「映画+対話」のこの企画にあると思い、素敵な場に参加できてよかったと感謝します。本当にありがとうございました。
●私は「そらくんとたからくん」の映画がきっかけで障がいのある人達のことを考えるようになりました。いろいろな考え方があり、いろんな人がいるのが当たり前のはずなのに、なかなか知らない、出会えていないことで、お互いにつながり合えていないような気がします。映画もですが、交流タイムがとてもよかったです。
●中1自閉症スペクトラム男子を育てています。お母様、素敵です。今現在の家族関係も素敵ですね。第2弾も期待しています。
うちは「姉とオトウト」です。姉弟仲はとてもいいです。高校3年の姉の本音がよくわからなくて、今日来させてもらったのですが、わからなくてもいいのかなと思いました。
●お兄さんはオトウトさんにじっくり話を聞いていたので感心した。オトウトさんもお兄ちゃんに一目置いて、大好きなんですね。
●上映後にトークタイムもあってとても勉強になりました。高校の教育現場で頑張ります。
●『僕とオトウト』を見て、兄弟の仲がとっても伝わりました。自分の障害者で、今回の映画はとってもよかったです。監督、高崎さんの話を聞いて、とてもいい勉強になりました。
●親の思いと兄弟の思いの違いは、やはり同世代であることでの併走の重みかと思います。私は親ですが、障害のある子どもとその兄弟双方がいかにそれぞれ独立して幸せになってくれるか、と同時に、障がいのある子どもにとって兄が一番の味方であってもらえないか、という思いが交差しています。それを両立させる家庭や社会、兄弟の支援や障がいのある子どもの居場所(通所や住まい)であってほしいと思っています。
映画についてはリアルで飾り気がなく、愛に満ちていて、監督のおっしゃる『切なさ』がとてもよく伝わってきました。感動しました。
一点、自分が関東生まれなのでしょうが、大阪弁で早口な会話がなかなか聞き取れず、字幕があればなぁと思いました。
●おもしろかったです。消化できていませんが、しみます。
●多角的に考えさせられた映画でした。
●火事になってしまって、その後、お父さんが「また、火事になったらもうお金が残っていないからこの子を売るしかない」といったのでびっくりしました。孫の小3女児お風呂に入って、入浴剤をなめてしまって驚いたけれど、面白かった。孫の小6女児性欲の場面にハッとしましたが、理解しなければと思いました。孫たちも飼い犬が布に押し付けて腰を振っているのを見かけて、面白いと自然に受け止めています。
21歳の障害を持った男の孫と同居していますが、家族のだれもが性欲に無頓着でした。彼もなんだかわからずに勝手に処理していたのですが、おねしょ状態になり、家族から非難され、隠れてユーチューブで女性のトイレ場面を見たりしていました。ある人から、それは性の処理の仕方をきちんと教えないからだと言われて、やっと気が付いた次第です。その辺は父親の役割にしてからは、問題行動は無くなりました。意外と落とし穴があるもので、今後も戸惑いながらゆくのでしょうが、映画を拝見して「わからなさ」と付き合う気持ちを持ち続けて行こうと思いました。
最後に、蛇足ですが、最首悟氏の「星子がいる」をお読みになっておられなかったら、ぜひおすすめします。私は最首塾のおしかけ塾生になって1年経過しましたが、最首ご夫妻の4番目のお子さん、重度心身障害を持って生まれた星子さんへの考えに触れて、孫との関係の在りようが変わりました。77歳の祖母
観ていて様々な思いが巡りましたが最後はやはり、本当の多様性を受け入れられる社会なら、きょうだいがこんなせつない思いなどせずにいられるのに…でした。
また、時を経て思いも重なり変化して来た監督のアフタートークもとてもよかったです。
舞台を歩き回る二人の若者とその中でトークを進める監督と高崎さんが、とても新鮮でとても楽しくて、、この場でこれがありなのか、とちょっと驚きましたが、それがとにかく良かった(^ ^)
それと、高崎さんがトークの中で仰っていたと思うのですが、「社会を変える次の仕掛け」はどんな事なのでしょう。気になって仕方ありません。
この監督さんの変化は障害児者を家族に持つご家庭ではよくあることなのではないかと
最後になりますが、実は、監督さんが話されていた「ちづる」、私は当時、鶴見養護学校
時代の彼女の担任でした。当時、自由奔放な、そして、不思議な感覚を持っている彼女
からたくさんのことを学ばせてもらいました。支援学校での児童生徒との関わり方を教わった
生徒の一人です。今でも細々とではありますが、ご本人、お母様との交流が続いています。
壮真くんて自由だなと思います。正直うらやましいくらい。
実習に行ったところでは勝手に畑のトマトを囓っていました。これがいいとは思いませんが、でも、こういう自由さっていいなと思うのです。
こういうときはこうしなきゃイカンとか、ああしなきゃイカンとか、こういうときはこれやっちゃぁだめとか、あれやっちゃぁだめとか、とにかくあらゆるところで様々な規範に私たちは縛られています。
壮真くんには、そういった規範に縛られるところがありません。ですから自分の思うままに生きてる。なんていい人生なんだろう、と思います。
壮真くんの生き方を見て、「いいね」って、素直に思える人生をせめて送りたいと思ったりするのです。「あれ、ちょっとまずいんじゃないの」なんて思うようなら、要注意です。ほんとうに自分らしく、自分に素直に生きているのか、チェックしましょう。
8月31日午後1時半から『僕とオトウト』の上映会やります。緑公会堂です。横浜線中山駅から徒歩5分
『僕とオトウト』に登場する壮真くんはいわゆる重度障害者。映画にチラッと出てくる養護学校を卒業したあとはどうしてるのだろうと思います。それは彼を受け入れた事業所だけの問題ではなく、私たちの作った社会が壮真くんをどんな風に受け入れたのだろう、という視点こそが大事な気がしています。つまり重度障がいの人たちを社会が、言い換えれば私たちがどんな風に受け入れているのか、ということ。どこまでも「私たち」にこだわります。そうすることで、「私たち」の責任がはっきりするからです。
色々できないことはあります。コミュニケーションもうまくとれません。だからといって「役に立たない人間」だとは思いません。映画の中ではお兄さんをしっかり支えています。
何よりも『僕とオトウト』というすばらしい映画ができたのは壮真くんのおかげです。「役に立たない人間」どころか、私たちにはできないかけがえのない仕事をやっているのです。
壮真くんが社会にいること、そのことがすばらしいことなんだと、私たちが素直に思えるかどうか。映画を見て、そんなことをみんなで話し合えたら、と思うのです。
こういう壮真くん、私は大好きです。
8月31日午後1時半から上映会やります。緑公会堂です。横浜線中山駅から徒歩5分
映画『大好き』の伊勢監督が「カントクのつぶやき」に
奈緒ちゃんは
「優生保護法」がいうように
「不良な子孫」だろうか…
「相模原事件の犯人」が言うように
「役に立たない人間」だろうか…
とつぶやいています。障がいのある人達の置かれている状況の核心を突くつぶやきだと思いました。
『僕とオトウト』の壮真くんは重度の障がいを持っています。私は映画見てるので、彼のことを「不良な子孫」だとか「役に立たない人間」とは思いません。でも映画見ていないと、「重度障害者」というだけで、「役に立たない人間」と思う人は結構いるかもしれません。そういう人たちにどんな言葉を届ければいいんだろうと思います。それが上映会のテーマのひとつ。
ほんとうは壮真くんを連れてきて、会場を走り回ってもらうとおもしろいなと思います。「きゃ〜、そーまく〜ん」なんて声で埋まればいいのですが、どうしていいかわからない人が結構続出するような気がします。
「どうしていいかわからない」という緊張感あふれる場面こそ、新しい気づきがあります。そうか、壮真くんてこういう人だったんだ、という大切な気づき。
昔養護学校の教員になった頃、毎日のように「どうしていいかわからない」場面に直面し、
「ヒャ〜、どうしよう、どうしよう」
と、オロオロするばかりでした。オロオロ、というのは人間がむき出しになる状態で、そういった状態だったからこそ、人として彼等と出会えた気がしています。オロオロしたからこそ、重度障がいの子どもたちに出会えた。
壮真くんは残念ながら上映会には来ません、でも映画にはいっぱい登場します。壮真くんが自分に迫ってきた感じで映画を見ましょう。さぁ、どうする?って。
8月31日午後1時半から上映会やります。緑公会堂です。横浜線中山駅から徒歩5分
『僕とオトウト』の上映会に
「孫の小学6年と3年の子が一緒に見てもよろしいでしょうか。従兄弟に障害のあるお兄さんがいるので、理解が深まると良いと思い、誘ってみました。」
という問い合わせがありました。
気持ちはわかりますが、人と人のおつきあいは、理解をした上でするものではありません。ただふつうにいいなと思ったらつきあうし、そうでなかったらつきあわない、ただそれだけです。
相手が障がいのある人であっても同じです。
養護学校の教員になった頃、障害児教育についての知識がまるでなかったので、夏休みは毎年のように研修に行かされました。横浜国大の先生の障害児教育に関する講義を聴くのです。子どもたちを理解する上で色々勉強にはなりましたが、それで子どもたちとのつきあいがうまくいったかというと、どうもそんな感じではありません。ま、理解というのはその程度のものです。気分的な安心、という程度。
最終的には、私自身が障がいのある子ども達をどう受け止めるか、というところだと思います。色々できないことはいっぱいありましたが、それでも彼等と過ごす日々はめっちゃ楽しく、何よりも彼等のそばにいると妙に心が安らいで、私は彼らに惚れ込んでしまったのです。この人たちとずっといっしょに生きていきたいな、と思うようになりました。そんな思いがぷかぷかを作りました。
理解はないよりあった方がいい。でもそれがなければ障がいのある人とおつきあいできないというものではなく、あくまでその人の感性の問題です。
子どもに理解させよう、なんて思わず、子どもにまかす。色々戸惑ったり、困ってしまったり、けんかになったり、どうにもならなくて泣き出してしまったり、色々あると思います。それでも子どもにまかす。そういった経験が子どもを豊かにするからです。子ども自身がそこから大事なものを学ぶからです。
『僕とオトウト』の監督も、オトウトの壮真くんといろんなことがあって、この映画ができあがったのだと思います。上映会に監督も来ますので、ぜひそのあたりのこと聞いてみて下さい。
障がいがある人と一緒に暮らす社会について掘り下げて考えるためのトピックス集です。