ぷかぷか日記

オペラ『ロはロボットのロ』の公演は 明日!

オペラ『ロはロボットのロ』の公演は いよいよ明日!

 

物語の最後

魔女との戦いにエネルギーを使い果たしたテトは、もう起き上がれません。

 ♪  あんた ロボットなんだろ、

   死んだりなんかしないんだろ

   お願い

   立ってよ

   テト〜

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  「死んだりなんかしないんだろ」と精一杯感情を殺して歌うココ、CDを何度聞いても、ここは涙が出てしまいます。

 

 ココはドリトル博士にテトを直してくれるように頼みます。はじめは渋っていた博士もココの熱意に動かされます。

 「何年、いや何十年かかるかも知れん。それでも待てるか」

 「待つよ、テトが帰ってくるのをずっと待ってるよ」

 と言うココのいわば宣言を受けて始まる歌がすばらしくいいです。

 

 ♪ 年月はイーストランドの川に浮かんだ舟のように

  イーストランドの丘に吹く風のように

  ゆっくりと流れていった

  テトはまだ眠りについている

  深い眠りについている

 

  ココはテトを待ち続けている

  テトが眠りから覚めるのを待ち続けている

  エドといっしょに パンを作りながら

  待ち続けている

  待ち続けて 今日もイーストランドに朝が来る

  新しい朝が来る ♪

 

(このシーン、魔女役の相原さんがテトにやっつけられたあと、5分くらいで着替えをし、気持ちを切り替えて歌います。歌役者ってすごいなと思います。明日、しっかり見ていてください。公演のあと、歌役者さんたちと握手会をやります。ぜひ魔女に声をかけてあげてください)

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 すばらしい朝が来ます。

 オペラ『ロはロボットのロ』は、希望に満ちた朝を迎える歌で終わります。

 

 

 ♪ テトのパンは あ

   あいおえおの あ

   晴れた日も 曇った日も 雨の日も

   哀しい時も 苦しい時も 淋しい時も

   やって来る

   朝の あ

   新しい希望と 新しい喜びと

   新しい元気が窓たたく

   朝の あ

   あ あ あ あ

   新しい朝の あ ♪

 

 

 子ども達とそんな元気な朝を迎えたいですね。前に見た方で、子ども達と毎朝この歌を歌っています、とメールをくれた方がいました。ぜひ子ども達といっしょに歌ってみてください。いつもの朝が、きっと輝いて見えます。

 

 

 ●オペラ『ロはロボットのロ』 ぜひおいで下さい。

 3月25日(土) 午後2時開演 みどりアートパークホールです。

 公演会場のみどりアートパークは横浜線長津田駅北口徒歩4分です。

 

 ●チケットまだたくさん売れ残っています。こんなにすばらしい公演、売れ残ると

  もったいないです。前に見た方はぜひぜひ宣伝してください。

  購入はぷかぷかアート屋わんど045-923-0282(近藤)、

  みどりアートパーク045-986-2441(遠藤)へお電話下さい。

 

 ●このオペラは子ども達にプレゼントします。ぜひお金をまわしてください。

  寄付箱はパン屋、カフェに置いてあります。

  郵便振替口座は 口座記号 00260-4  口座番号 97844

       加入者名 NPO法人ぷかぷか

 

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魔女の歌が子どもたちに届くといいな

 魔女の娘ジーンはパンが大好きです。特にテトの作ったパンがいちばんのお気に入り。

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ジーンの歌は豪快です。

♪ パパパパパンパン

 まるで魔法

 パパパパパンパン

 

 ヒバリより高く空を舞う

 マウントフジに はしごをかけて

 自由の女神と インド象をのせて

 青い地球をひとまたぎ

 

 パパパパパンパン 

 まるで魔法

 パパパパパンパン

 

 ロケットより高く空を舞う

 月のウサギを頭にのせて

 土星の輪っかを浮き輪に変えて

 青い銀河をひと泳ぎ

 

 パパパパパンパン

 

 もっともっとパンをちょうだい

 もっともっと

 もっともっともっとパンをちょうだい

 もっともっともっと

 もっともっともっともっとパンをちょうだい

 もっともっともっともっと

 もっともっともっともっともっと ♪

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 ところが魔女はパンが大嫌い、ロボットも大嫌い、ときて話がこじれます。

 

 魔女は一般的には嫌われ者です。ところが魔女の歌をよく聞いていると、ちゃんとスジが通っているのです。

 

  かつてお化けや精霊、妖精やらは人間の仲間だった。この世界には不思議なことがたくさんあり、そこにお化けや精霊、妖精がいた。ところが科学はその不思議な世界を隅に追いやってしまった。私たち魔女もそのせいでこの世界から居場所を失った、というわけです。ロボットは科学の象徴です。だから嫌いだと。

 子ども達はまだそういった世界とのおつきあいがあります。ぷかぷかができた頃、毎日のようにカフェの前の大きなケヤキの木にはトトロがすんでるお話をした子どもがいました。いつも日の暮れかかる頃来たので、

「もうちょっと暗くなると、トトロが傘を差してケヤキの上を飛ぶんだけどなぁ、あの辺だよ」

って、指さすと、子どもはからだを乗り出してじぃっとケヤキの上を見つめていました。

「そうそう、ねこバスも来るんだよ。すごいスピードでやって来るんだよ。はっぱのきっぷで乗れるみたいだから、はっぱを持ってあそこに立っていたら、ひょっとしたら乗れるかも」

なんて話を目をキラキラさせながら聞いていました。

 そんな子どもがもう4年生。つい先日は剣道着を着たままやって来て、今、稽古の帰りです、なんてちょっと太くなった声で言ってました。トトロの話は覚えているのかな、と思いました。

 

  オペラ「ロはロボットのロ」に登場する魔女は、私たち自身が見失っている不思議な世界を生きているのです。魔女の歌が子どもたちに届くといいな、と思っています。

 魔女の歌、しっかり聞いてください。

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オペラ『ロはロボットのロ』 ぜひおいで下さい。

3月25日(土) 午後2時開演 みどりアートパークホールです。

公演会場のみどりアートパークは横浜線長津田駅北口徒歩4分です。

 

 チケット購入はぷかぷかアート屋わんど045-923-0282(近藤)、みどりアートパーク045-986-2441(遠藤)へお電話下さい。

 

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お金をまわす

 ぷかぷかを始めるとき、大変なお金がかかりました。でも、実績のない事業所は信用がなく、どこからも助成金は出ませんでした。やむなく自分の退職金をはたくことになりました。事業がうまくいくかどうかの確信もないまま、大金を差し出すことは、本当にきつい決断でした。

 でも、あれから7年たった今は、あの時、退職金を銀行にあずけなくてよかった、としみじみ思います。お金が必要だったぷかぷかにまわしたからこそ、今のぷかぷかがあります。おいしいパンのお店「カフェベーカリーぷかぷか」、おいしい食事のお店「ぷかぷかカフェ」、おいしいお弁当、お惣菜のお店「おひさまの台所」、アート作品を作り出す「アート屋わんど」と、にぎやかな、楽しいお店が4軒もできました。現在40人もの障がいのある人たちが楽しく働いています。40人もの障がいのある人たちの働く場ができたことは、すごいことだと思います。

 ぷかぷかはただお店が4軒あるだけではありません。障がいのある人が40人働いているだけではありません。

 そこからたくさんの素敵な物語が生まれたのです。

 物語は街を豊かにしました。

 銀行にあずけていれば、何も生まなかったお金が、ぷかぷかにまわすことで、こんなにも素敵な物語を生み出したのです。

 

ここからぷかぷかの物語が始まりました。

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オーブンを運び込みます。

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地域の子ども達といっしょにパン教室

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地域の人たちといっしょに運動会

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子どもの誕生会でいっしょに撮影

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クローバーまつりでバームクーヘンを焼きました。

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 クローバーまつりで恐竜の門を作りました。

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近所の子どもとお話

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区民まつりで地産地消のブースをデザイン

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地域の人たちと一緒に大きなクジラの絵を描きました。

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マルシェ

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日本フィルハーモニーのチェロ奏者と太鼓のコラボ。相模原障害者殺傷事件で犠牲になった方々へ捧げる「レクエム」を演奏しました。この時はpvプロボノとNHKが取材に来ました。

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秋コレ・ぷかぷかファッションショーのモデルさんたちを地域の人たちと一緒に作りました。

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街をパレード

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演劇ワークショップに参加

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「表現の市場」の舞台にも立ちました。

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アート屋わんどでは『セロ弾きのゴーシュ・ぷかぷか版』の背景画、小道具を作りました。

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 『表現の市場』での舞台   みどりアートパーク

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  おひさまの台所

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街を歩く

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ぷかぷかステークホルダー 

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 これはぷかぷかが生みだした物語のほんの一部です。

  これがお金が必要だったぷかぷかにお金をまわすことで作り出すことができた素敵な物語です。新しい歴史です。これが「お金を必要なところにまわす」ことの意味です。

 日本財団は助成金を出すとき、助成金の金額を超える「新しい価値」をどれだけ作り出せるかで審査するそうです。ぷかぷかは最初にまわしたお金の何倍もの「新しい価値」を作り出したように思うのです。

 お金をまわさず、銀行にあずけていれば、多分、何も生まれませんでした。物語を記録したたくさんの写真見ていると、こういったものが一切なかったとすれば、社会の大変な損失と言っていいくらいです。逆に言えば、お金をまわすことで、それくらい社会にとって大切なものを作り出した、ということです。

 

 

 子ども達にオペラをゆめ基金ではお金を必要としています。ぜひお金をまわしてください。

 前回のオペラを見た子ども達は家で毎日のように

 ♪ テトのパンは あ 

と歌っていたそうです。オペラは子ども達の心にそんなものを残してくれました。ゆめ基金にお金をまわすのは、そういったものを作り出すためです。

 

 寄付箱はパン屋、カフェに置いてあります。

 郵便振替口座は 口座記号 00260-4  口座番号 97844

       加入者名 NPO法人ぷかぷか

 

オペラ『ロはロボットのロ』 ぜひおいで下さい。

3月25日(土) 午後2時開演 みどりアートパークホールです。

公演会場のみどりアートパークは横浜線長津田駅北口徒歩4分です。

 

 チケット購入はぷかぷかアート屋わんど045-923-0282(近藤)、みどりアートパーク045-986-2441(遠藤)へお電話下さい。

 

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こいつは悪いやつだけれど、助けなければ、私たちはもっと悪いやつになる

 テトは空は飛べないし、走るのも、跳び箱も苦手な性能の悪いロボットです。完璧さを目指すロボットの中にあっては、できないロボット、弱いロボットです。弱いからこそ、そこには人間味があり、こんなおもしろい物語が生まれるのだと思います。鉄腕アトムではあり得ない物語なのです。

 テトはココというパン屋の娘に恋をします。ココもテトが好きになります。ココが歌います。階段の上でたった一人で歌う「ココのアリア」、すばらしい歌です。

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♪ チョコレートの夜空に

 粉砂糖の星がまたたき始める…

 テト あんたも今頃 眠っているの?

 ロボットは眠るの?

 ロボットは夢見るの?

 寝ても覚めても

 あんたのことを思ってる

 … ロボットは誰かを思ったりするの?

 ……

 

 オペラの終盤、金貸しのマニーがココの家に火をつけます。テトはココを助けに行きます。

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 ドリトル博士には聞こえないココの叫びがテトには聞こえます。

 ココを助けにテトは燃えさかる炎の中に飛び込みます。

 ココを見つけ、助け出そうとするとき、金貸しのマニーもけがをしていて、「助けてくれ!」と頼みます。テトは拒否します。でも、ココは言います。

「助けてあげて、こいつは悪いやつだけれど、助けなければ、私たちはもっと悪いやつになる。」

 重い言葉です。作者鄭義信(チョン・ウイシン)さんのやさしいところです(鄭さんは昔黒テントの役者だった頃、私がやっていたワークショップの進行役できたことがあります。昔からこういうやさしいところのある人でした)。

 燃えさかる炎の中での、いちばんエキサイトする、いちばんのクライマックスの場面です。

 

♪ それはまるで奇跡のようだった

  猛り狂う火の中から

  崩れ落ちんとする家の中から

  ロボットが少女と男を抱え

  ゆっくりと姿を現した

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♪ 街の人たちは水をかけるのも忘れ

 しばらく三人を見つめた

 それから歓声が沸き上がり

 街の人たちは抱き合った

 生きていることの喜びを確かめ合った

 ……

 

 

オペラ『ロはロボットのロ』 ぜひおいで下さい。

3月25日(土) 午後2時開演 みどりアートパークホールです。

公演会場のみどりアートパークは横浜線長津田駅北口徒歩4分です。

 

 チケット購入はぷかぷかアート屋わんど045-923-0282(近藤)、みどりアートパーク045-986-2441(遠藤)へお電話下さい。

 

 子ども達に素敵なオペラをプレゼントしたい方は「子ども達にオペラをゆめ基金」への寄付をお願いします。

 寄付箱はパン屋、カフェに置いてあります。

 郵便振替口座は 口座記号 00260-4  口座番号 97844

       加入者名 NPO法人ぷかぷか

 

 

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ライ麦を作ったおかげで、自分が磨かれて、自分の生き方に自信が出ました

 栃木の上野長一さんのライ麦畑を見に行きました。ぷかぷかのパンに上野さんのライ麦を使うことになり、それなら畑を見に行こう、ということになって、パンを焼いている渡辺と二人で見に行ってきました。

  とにかく広い畑で、この写真くらいの畑が17枚もあるそうで、それを上野さん一人でやっているというので、頭がくらくらしました。

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 上野さんは30年ほど前、ルヴァンという有名なパン屋から依頼されてライ麦を作り始めました。ライ麦は2メートル以上も伸びるために機械がすぐにだめになり、収穫が大変だそうです。何度も失敗を重ね、今があるようでした。

 「もうけだけを考えたらやらないよね。でもライ麦を作ったおかげで、いろんな人の縁をいただいて、自分が磨かれて、自分の生き方に自信が出ました。」「苦労の多いライ麦を作るのは、自分の生き方。順風満帆じゃおもしろくないよね。何かがあって次が見える」(ルヴァン甲田幹夫さん、上野長一さん「パン友」対談)

  「ライ麦を作ったおかげで、自分が磨かれて、自分の生き方に自信が出ました」とか「順風満帆じゃおもしろくないよね。何かがあって次が見える」という上野さんの言葉がすごくいいと思いました。

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 家がでっかいのにびっくりしました。

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梁が太いのにもびっくり

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  部屋の扉がすばらしい

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お土産のライ麦パンを奥さんの礼子さんもおいしいおいしいといって食べていました。

私たちは上野さんのお米で作ったポン菓子をごちそうになりました。これがすごくおいしかったです。材料のお米のおいしさがそのまま出ていました。

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 上野さんがシュロの葉っぱでバッタを作り始めました。

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

名人です。

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奥さんの礼子さんは昔、養護教諭をやっていたそうで、障がいのある人たちのこと大好きだったそうです。以前働いていた施設の人たちがやってきて、家に立ち寄ってごろんと昼寝する姿を見て幸せを感じたといいます。ならば、と「あの、ぷかぷかで毎年旅行に行くのですが、ここに立ち寄っていいですか?」と聞いたところ、あっさりOK。大歓迎だと。せっかくなのでポン菓子やお米のラベルをぷかぷかで作りましょう、ということになり、近々画伯を連れてきてお二人の似顔絵を描くことになりました。似顔絵の入ったラベルを作るのです。

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ぜひ来て下さい、と上野さん

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 ぷかぷかで上野さんのポン菓子やお米も売ろうかと思っています。上野さんのライ麦の入ったパンは火曜日と木曜日に焼きます。

 

 

子ども達にわくわくする夢の世界、見せてあげてください

 今日、みどりアートパークであった三人のおじさんたちの山猫合奏団による『どんぐりと山猫』、すごくおもしろかったです。力強い朗読と、パワーあふれるピアノ。また新しい『どんぐりと山猫』を見た気がしました。本当にすばらしい舞台でした。

 最後の場面、金色のどんぐりが、だんだん光を失い、元のどんぐりの色に変わったとき、山猫も別当もきのこの馬車も見えなくなります。一郎はどんぐりを入れたますを持って自分の家の前に立っていたのです。それからあと、山ねこ拝というはがきは、もうきませんでした…

 朗読を聞きながら、現実の世界に戻ったとき、なんだかちょっと寂しい思いがしました。それくらい『どんぐりと山猫』という夢の世界にどっぷりとつかっていたのです。すごく楽しかったのです。

 

 800円という低料金なのに、席は半分くらいしか埋まっていませんでした。なんかすごくもったいない気がしました。あと150席、子ども達が来ていれば、150人の子どもの心が豊かなもので満たされていたと思うのです。本の世界をもっと豊かにした『どんぐりと山猫』を味わえたと思うのです。

 宣伝が行き渡らなかったこととか、親のアンテナが情報をキャッチできなかったとか、いろいろ原因はあったと思いますが、せっかくの舞台が本当にもったいない気がしました。

 

 今度の土曜日3月25日、いよいよオペラ『ロはロボットのロ』の公演です。まだチケットが売れ残っています。空席ができると、すごくもったいないです。前回見た方は、ぜひまわりのお友達に声をかけてください。

 子ども達にわくわくする夢の世界、見せてあげてください。

 前回見た人たちの感想です。

pukapuka-pan.hatenablog.com

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オペラ『ロはロボットのロ』の公演まであと一週間

 オペラ『ロはロボットのロ』の公演まであと一週間です。

 チケットまだお求めでない方は、お急ぎ下さい。一般公演はこれが最後になります。

 見ないと、絶対に損!です。

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 公演は3月25日(土)午後2時開演、みどりアートパークホールです。

 みどりアートパークは横浜線長津田駅北口徒歩4分です。

 「25日は長男の誕生日で、誕生日デートとしてオペラに行くので、今からどんなに喜んでくれるかな?と楽しみしています。」

というメールも来ました。いい誕生日デートになるといいですね。

 

チケット購入はぷかぷかアート屋わんど045-923-0282(近藤)、みどりアートパーク045-986-2441(遠藤)へお電話下さい。ぷかぷかへのメールでも結構です。pukapuka@ked.biglobe.ne.jp 高崎

 

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pukapuka-pan.hatenablog.com

ゆうたくんと三人で素敵な人生を歩んでいるんだなと思いました。

 先日ぷかぷかの見学に来られた埼玉県戸田市の川島庸さんが映画『ぷかぷか』上映会のお知らせをFacebookでシェアしてくれました。こんなうれしいコメントがついていました。お二人が見たのは第3期演劇ワークショップの記録映画の試写版です。
 
●●●
妻と二人で試作版を少しばかり拝見させて頂きましたが、それだけで涙が溢れて止まらないんです。
つまり感謝に他なりませんでした。
このような場を作ってくれて、ひととしての存在価値の証明をしてくれていて、本当にありがとう。
本当に愉しくて愉快なのです。
たくさんの方々にこの愉快な世界に関心をもってもらいたいのです。
彼らの突き抜けた表現は、はちゃめちゃで、時に私たちを果てしない宇宙へと連れていってくれるファンタジーになり得ます。
そのファンタジーを楽しむ心をみんなにおすそ分けしてくれるために、彼ら彼女らはこの地球に現れてくれたのかも知れない。
そしてそれを本当に楽しんでくれる大人たちが、本当に愉しい芝居を作られた。そしてそれをまたたくさんの方々に楽しんでもらい今また映像化されより、さらにたくさんの方々に今度は映画での観る体験をする機会をつくられた。
その事実に僕は嬉しくて涙が止まりません。観ないと、そしてこの愉しさを知らないと 人生損です。
●●●
 
見学に来られたときの話をブログにアップされています。

ameblo.jp

 お母さんのブログはこちら

ameblo.jp

  お二人ともいいセンスですね。

 見学に来られたとき、息子さんのゆうたくんといっしょに食事されていましたが、ゆうたくん、ちっともじっとしていなくて、なかなかの大物でした。それでもお父さんとお母さん、ゆうたくんといいおつきあいをしながら、しっかり私と話をしました。ゆうたくんがそばにいて大変という話はひとこともありませんでした。

 ゆうたくんと三人で素敵な人生を歩んでいるんだなと思いました。ゆうたくん、なかなかの大物で、多分いろいろ大変なことがあるのだと思いますが、お二人の雰囲気はその大変さをちっとも感じさせなくて、ゆうたくんとの日々が楽しくてしょうがないといった感じでした。ゆうたくんとの人生、楽しいよ、っていっぱい発信して欲しいですね。マイナスイメージの多い障がいのある子どもと、こんな楽しい人生を送ってるっていうメッセージは、みんなに希望をもたらします。

 

 そういえば昔『うまれる』という映画の中で、重度の障がいを持ったお母さんが「おお、よく来たよく来たって、受け止めましたね」って子どもが生まれたときのことを話していて、トラちゃんを中心にした三人の人生は輝いていました。 

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 目の前の子どもが好き! 障がいがあっても好き!という気持ちが大事なんだと思います。それが人生が素敵なものになるかどうかを決めるんだ、とゆうたくん一家やトラちゃん一家を見ていて思います。私も障がいのある子どもに惚れ込んだばっかりに人生が100倍くらい楽しくなったと思っています。

 障がいのある人たちのことが好きになると、人生が素敵になる。いい話だと思いませんか?

踊るパン教室なんて初めてです

3月18日、パン教室がありました。スタッフの永瀬からの報告です。(高崎はヨコハマアートサイトの報告会のため欠席しました)

今日のメニューは菜種ロール、フーガス、あんまん、ハウスパーカーサンド、スープ
苺ジャム

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まずはテーブル分けして生地をこねます。ユキちゃんはプロの手つき

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ナオコさんも頑張ります

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さぁ!のってきましたよ~

 

で、踊ります。
はい!えびかにビクス!

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続いてケンタウルス体操も踊り、近藤真彦、松田聖子、郷ひろみメドレー、ゲスの極み乙女…など、ツジさんコンサートが終わる頃にこね上がりました(^^;)
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スープの具材を切ります。
舞茸、レンコン、人参、じゃが芋、セロリなど、野菜たっぷりのカレースープでした。

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苺ジャムをつくります。
春ですね~

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ナオコさん。何を考えているのかな~?

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ハウスパーカーサンドには、鶏肉の香草焼きを挟みます。

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ディルやローレルなど、ハーブを使ってお肉に下味を付け、パン粉をまぶして揚げ焼きにします。

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焼きはカフェの2人が担当

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いつもパン屋に来てくださるお客様が初参加でした。
すっかりメンバーさんとお友達

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フーガスから成形します
みんな自由な形づくり

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ハートあり

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なめこあり

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つぎはハウスパーカーサンドの成形です。
楕円に伸ばした生地にハケで油を塗り二つ折りにします。
焼き上げてから手で開くと油を塗ったところでキレイにはがれます。
菜種ロールの成形
60回もパン教室をやっていると(それくらいやってますよね?)、丸め作業もあっと言う間にこの仕上がり。
美しい…

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フーガスの焼き上がり

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苺ジャムもできました。
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ホカホカあんまんです

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できあがり!

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いただきまーすと食べ始めたのが12時過ぎ。
食べ終わったのは1時前。
回を重ねるごとに早くなります。

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仲良くお片づけ。
参加された方から「踊るパン教室なんて初めてです」と感想をいただきました。
確かに(^^;)
これぞぷかぷか
楽しいパン教室でした。



 

映画の中の彼らは、もう、「あれができない、これができない、役に立たない人たち」ではありません。

 映画『ぷかぷか』を上映します。第一期と第三期みんなでワークショップの記録映画です。日時は6月17日(土) 10時は第一期みんなでワークショップの記録映画、13時半は第三期の記録映画と、新しいプロモーションビデオ。場所はみどりアートパークホールです。

 どうしてこの映画を今上映するのかというと、相模原障害者殺傷事件を超える社会をどうやって作っていくかの手がかりをつかみたいからです。事件の容疑者は「障害者はいない方がいい」とか「生きている意味がない」などと言いました。「それはちがう」「間違ってる」と言葉で反論するだけでは、容疑者のような人間を生み出した社会は変わりません。社会を変えないと、また同じような事件が起きます。横浜市瀬谷区で障がいのある人たちのグループホームの建設計画が住民の反対でつぶされた事件がありましたが、「障害者はここに来るな」「ここに住むな」という主張は容疑者の言っていることと本質的には変わりません。障害者はなんとなくいや、理解力が低い、生産性が低い、社会の負担、と考える人は多いと思います。

 そんな中で、社会をいい方向へ変えるにはどうしたらいいのか、ということです。

 それはやはり「障がいのある人たちはこの社会にいた方がいい」「障がいのある人たちは生きてて意味がある」という言葉に共感する人を増やすことだろうと思います。そのためには「この社会にいた方がいい」「生きてて意味がある」と誰もが思えるような事実を作り出すことだと思います。

 ぷかぷかは街の中に障がいのある人たちの働くお店を作り、「ぷかぷかが好き!」「ぷかぷかのファンです」という人たちをたくさん作り出してきました。それはお店で彼らと出会い「彼らはこの社会にいた方がいい」「彼らは生きてて意味がある」と思った人たちです。そういう人たちを増やすことで、ぷかぷかのまわりの地域社会を少しずつ変えてきました。

 映画『ぷかぷか』は障がいのある人たちと地域の人たちがいっしょに芝居作り=演劇ワークショップをやった記録です。あれができない、これができないといわれている人たちと、いっしょに新しい芝居を作ったのです。彼らを「支援」するとか、「やってあげる」関係ではなく、どこまでもフェアに向き合い、いっしょに作りました。

 彼らといっしょにやる芝居作りはほんとうに楽しいです。楽しいだけでなく、作り出す芝居の幅が彼らがいることでグ〜ンと広がり、彼らは本当になくてはならない存在です。

 「障がいのある人たちは社会にいた方がいい」そのことがよく見える映画です。新しいものを創り出す活動の中で「障がいのある人たちがいた方がいい」と思えることは、障がいのある人たちとの関係に新しい希望、新しい可能性をもたらしたと思います。彼らといっしょにやった演劇ワークショップは、そういった新しい希望と可能性を生み出したと言っていいと思います。

 映画の中の彼らは、もう、「あれができない、これができない、役に立たない人たち」ではありません。彼らがいなければ、芝居作りが成り立たないほどの存在なのです。

 

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