ぷかぷか日記

ごちそうさまでした

うれしいメールが来ましたので紹介します。

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おひさまの台所の皆様

 

こんにちは。

土曜日は豪華なオードブルを届けて頂いてありがとうございました。

どのお料理もとても美味しかったです。

 

おじいちゃん、おばあちゃんも一緒に16日に10歳になる息子の一足早い誕生日祝いでした。

障がいの親の会で知って、カフェに伺ったのがぷかぷかさんとの出会いでした。

行く前は利用者さんがどんなところでどんな風に働いているのだろうという興味と応援の気持ちでしたが、伺ったら美味しいから、雰囲気が良いから、コストパフォーマンスが良いから、好きなお店になりました。

一度オードブルを頼んでみたかったので、チャンスがめぐってきて嬉しかったです。

おじいちゃんは前から春巻きがお気に入りで今回は他にも色々なお料理が食べられて、おばあちゃん共々大満足してもらえました。

ぷかぷかしんぶんとリーフレットを見ながら、今度はぷかぷかカフェに行ってみたいと言うので、近いうちに連れていってあげようと思っています。

皆でゆっくりと美味しいランチを食べて、お惣菜とパンを買って帰る日を楽しみにしています。

本当にこのたびはごちそうさまでした。

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悩むおじさん−2  とても深いところを揺すぶられ…

 近所の悩むおじさんことオーヤさんがワークショップの感想を送ってきました。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 発表会の直前のワークショップに仕事が休めなくて参加できないかもと言っていたオーヤさん、仕事が忙しいのにワークショップがますますおもしろくなって、更に悩みが深くなったようです。

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 今回、チームに分かれて「挨拶を無視される」「さいふを落とした」「こまっている」の芝居をすることや、皆でむっつり大王のお面を作り嫌なことを言うことを初めてやりました。
 芝居では、それぞれのテーマについて、どのような場面を表現するかを皆で考え発表しました。
「さいふを落とした」という芝居では、実際はもっと焦りそうだけど、思ったことを表現できない、もどかしさがありましたが、ヨッシーが穴を掘って財布をさがす芝居をしたときは、驚きとともに、笑えました。こんなことは思いつかないし、できないという感じです。

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 芝居を通し、普段の生活では、考えないことや感じないことを経験することができました。

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芝居の面白さってこんなところにあるのかと思いました。

 むっつり大王では、各々がイメージするむっつり顏のお面を作り、かぶって嫌なことを言いました。
お面をかぶるだけで、普段言えないことを言えたことに驚きました。

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 むっつり大王が登場する劇は、どんなことになるか予想できませんが、面白くなりそうです。
 非常に楽しみです。

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 発表会直前のワークショップ、オーヤさんはどうするのかなぁ、と楽しみにしています。仕事を取るのか、ワークショップを取るのか、まじめなサラリーマン人生を送ってきたオーヤさんにとっては、人生の大きな分かれ目と言っていいほどのこれは出来事になると思います。

 私の話を聞いて、なんだかおもしろそうって思ってワークショップに参加したのですが、まさか自分の人生とこういう形で向き合うことになるとは思ってもみなかったのではないかと思います。でもね、こういうことがあるから、ワークショップはおもしろいんですよ。それだけワークショップでやっていることは、人間にとって、とても深いところを揺さぶるのだと思います。

 ちょっとだけですが、新しい人生が始まるのか、それとも今まで通りの人生なのか。どちらが正しいというものでもありません。大事なことは思いっきり悩むこと。悩んで悩んで悩みきって欲しいなと思います。

「プチプチシートとチラシでアートな富士山」ワークショップ

こんにちは、わんどのゆっこです。

朝から大荒れの天気でしたね。

青葉台駅は冠水してバス乗り場の階段に滝が出現していました!

雨が上がったかなあ、と外に出てみたらびっくりするほどの暖かさです。

気候の変化がこんなに激しいと体がついていかないですよね。

わんどは3人もお休みで、いつもより人が少なく寂しい一日でした。

 

遅くなりましたが、先週12月2日(水)に行ったワークショップの様子を紹介します♪

アート案内人金子光史さんを招いてのワークショップ第3弾です。

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100㎝×200㎝の真っ白な紙を囲んで、自己紹介タイム。

シュウイチさんは吃音があってとてもシャイなんですが、自分の言葉であいさつをしようと一生懸命です。その気持ちが伝わるので、みんなじっと耳を澄ませてシュウイチさんの声を待っています。そしてその気持ちがシュウイチさんにもしっかり届いて、この後大きな声で自分の名前を紹介できました。

 

今日は総勢19名で富士山をつくります。

制限時間は一時間、さあスタートです!!

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富士山のアウトラインを描くという重大任務を任せられたのはみずきくんとこうしろうくん。

 

写真のコラージュやプチプチシートのスタンプがメインの素材ですが、

絵を描く、手形、足型、なんだって良いんです。

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できたーー!!

 

一時間という短い時間で一気に作り上げました。

メンバーさんは初めはそれぞれのペースで取りかかってましたが

案内人の金子さんから次々に飛んでくる指示と

こどもたちの熱と勢いに引っ張られ

あれあれ、ゆっくりじっくり考える暇なんてないぞー(◎o◎)

ということに気付いたようです。

絵の具やスタンプなど欲しいものを自分で取りに行くようになり

これやりたい!あれしてみたい!という意欲がどんどん湧いてきているのを感じました♪

 

あえて短い時間にすることで、みんなのエネルギーが遠慮なくあふれて絡み合って

ギュギュっと濃縮されたようです。

 

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 富士山をバックに記念の一枚。

この日、このメンバーだからできあがった作品です。

 

 

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はじけたエネルギーで作り上げられた富士山は

わんどギャラリーにて1月末まで展示しますので、ぜひご覧ください!

 

アート案内人の金子光史さん主催の『くすくすミュージアム』でも

わんどで作った富士山を紹介していただきました!

→“きょうのまねきねこ” 2015/12/18 Vol.332 見えないものがつながっていく 

http://www.curious.co.jp/kuskusmuseum/manekineko/manekineko.html

 

明日の土曜営業日は特別なイベントはなく、アトリエでクリスマスやお正月グッズを制作します。

一枚一枚手作りのクリスマスカードやぽち袋など紙もの新作にも挑戦しています。

ぜひお立ち寄りくださいませ☆

 

なんだか面白い、特別なお兄さんお姉さんたち

ぽんちゃんから再び娘さんがワークショップに参加する理由についてメールがありました。

 

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昨日ははっきりとは書かなかったのですが
娘に「障がい」や「障がい者」という言葉を使ったこともないし
教えたことがありません。
 
カフェベーカリーぷかぷかで働く人たち=ぷかぷかさん
 
私は娘にメンバーさんたちのことをそう伝えているし、
娘もそのまま認識しているはずです。
 
「障がい」という言葉や概念を知らない娘にとって
メンバーさんたちは、他の大人たちとどこも違わないのだと思います。
 
それどころか、自分が出逢った大人たちよりも
なんだか面白い、特別なお兄さんお姉さんたちだと思っているのではないでしょうか。
 
以前、ぷかぷか5周年イベントで辻さんの歌を聞いたことがあります。
 
歯磨きしながら歌う姿がおもしろくて仕方がなかったようで、
家でもよく「歌のお兄さん」の話をしていました。
 
そして、しばらく後のパン教室に参加した時に、試食の時間、辻さんが娘の隣にすわって来ました。
その瞬間、娘はこっそりと、すごーく、嬉しそうな顔をしたのです。

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それは、例えば「有名人が偶然隣の席に座ってきた」ときのような
びっくりやら嬉しいやら、恥ずかしいやら、何とも言えない感覚というか…
 
端から見ると、そんな感じに見えました。
 
娘にとってメンバーさんたちは、テレビに出ている人たちに近いような存在なのかもしれません。
よく子ども番組に出てくる、歌のお兄さんやお姉さんのような。
 
ああ、だから、そんな憧れで大すきな人たちとワークショップでたくさん触れ合えて
距離が近づいて、それで嬉しいのかもしれませんね。
 
娘がワークショップを楽しみにしている理由は、きっとひとつではないのかもしれません。
 
これからの娘がメンバーさんたちとどういう関係を築いていくのか、楽しみです。
また次回、娘と一緒に参加させていただきます。

 

街の宝

 セノーさんが毎日のように行っていたマックのお店が閉店したと、従業員の方から連絡がありました。以前にもわんどのワークショップに参加され、セノーさんの働くところを見ることができてよかった、とメールがありました。

 「健康のためにマックは買いません」なんて、わざわざマックのお店に行って言うなんて人はセノーさんぐらいしかいません。それでもこんなあたたかな関係ができてしまうんですから、セノーさんてすごい人だな、なんて感心してしまいます。こういう人はやっぱり街の宝だと思います。

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私は中学校の支援学級の仕事をしながら時々セノーさんのお家の近くのマックで働いています。
何年か前はセノーさんは毎日のように仕事帰りにきてはセットを買って帰ってましたが最近は身体に悪いからと挨拶だけで帰っていきます。
お店で働く私たちにとってセノーさんは買わないけれど大切なお客様です。
顔を見ないとどうしてるかしらと心配になります。
セノーさんの健康を考え私たちも買わないで帰るように話をしてますので安心してくださいね。
今日は金子先生のワークショップも楽しかったのですがセノーさんの働くところを見ることができたこと、そしてぷかぷかがとっても素敵な場所だとわかり最高の一日でした。

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数日前、閉店のお知らせが来ました。

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けんちゃんが毎日のように顔だしてくれたマクドナルドのお店は11月30日をもって閉店いたしました。
今まで楽しい会話ありがとうございました。
これできっと痩せますね。目も白くなりますね。

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Facebookでメッセージが送られてきたので、送り主のFacebook見たら写真が載っていて、セノーさん、「あ、よく知ってるよ」と大喜びしていました。よほど親しくしていたのでしょうね。

「ねぇ、セノーさん、目も白くなりますねって書いてあるんだけど、白くなった?」

 

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豊かな地域に暮らせることに感謝しています

近所の子どもが、今度ぷかぷかに「ありがとうカード」をプレゼントしてくれるみたいです。メンバーさんが一枚一枚思いを込めて描いている「ありがとうカード」を近所の子どもがまっすぐに受け止めてくれて、そこからまたおもしろい物語が始まって…。「ありがとうカード」が作り出す地域の豊かさです。

 

5歳の次男坊、海慈が
おもしろいものを作っていました。

海慈は、ぷかぷかさんからいただく
ありがとうカードが大好き。

お買い物に行くと、
あの絵がいい!
やっぱりこっちがいい!
と散々迷った末に、たくさんのカードの中から選ばせていただいています。(お忙しいのにお付き合いくださってありがたいです。。。)

帰宅すると、
メンバーさんが描いている
味わいある絵を
じっくり見ながら
ありがとうカードを
引き出しにしまいます。

これは僕がもらったもの
これはお母さんがもらったもの
これはお兄ちゃんがもらったもの
、、、
いつまでも
覚えています。

いつしか、我が家では
ありがとうカードを
引き出しにしまうのは
海慈の仕事になりました

そんな彼が
先日、
大量の折り紙を
はさみで切っていました

くりかえし
くりかえし
随分長い時間をかけて
四つ切りにしています

見守っていると
こんどは、
一枚一枚
絵を描き始めました。

これもまた
じっくりと長い時間をかけて
描いているのです。

いつもはさらさらと描いては
私に見せてくれるので

何かとても集中しているなあ、、と私も興味津々。

ざっと数えて見ると100枚近くあります。

しびれを切らして
『何を作っているの?』って尋ねてみました。

そうしたら

『ありがとうカードだよ』

『僕が、ありがとう!って渡すの』

ああ!!!
なるほど!

やっと繋がりました!

*****
もしかしたら
ぷかぷかさんでのお買い物の時に

かいじからの
ありがとうカードがプレゼントされるかもしれません。
その時は、どうぞもらってあげてください〓

いつも
ぷかぷかのみなさんからの
あたたかい「ありがとう」をいただいています。

豊かな地域に暮らせることに感謝しています。

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「福祉」は「新しいカルチャーを生み出し得る創造的作業」

昨日、読売福祉文化賞の授賞式に行ってきました。

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 審査員の一人が、「読売福祉賞」ではなく「読売福祉文化賞」となっている理由について話してくれました。

 

 《「福祉」という言葉から抱きがちな「施し」のようなイメージを打破し、本来はそこから新しいトレンドやカルチャーを生み出し得る創造的作業だと思うからあえて「福祉文化」と表現しました…》

 

 すばらしい発想だと思いました。「新しいカルチャーを生み出し得る創造的作業」という言葉がいいですね。目から鱗、というか、仕事、もっともっとがんばろうって思いました。

 「福祉」が「新しいカルチャーを生み出し得る創造的作業」として機能するなら、社会はもっともっと豊かになると思います。

 障がいのある人たちと地域の人たちが一緒にやる演劇ワークショップは、30年ほど前に始めたのですが、当初から、ここで生み出すものは「新しい文化」じゃないか、って言っていたのですが、振り向く人は全くいませんでした。それが今、「新しいカルチャーを生み出し得る創造的作業」として認められ、ほんとうにうれしい気がしました。

 ワークショップだけでなく、ぷかぷかの日々の仕事も、障がいのある人たちが、ありのままの自分でいられる場所を作り出したり(障がいのある人たちにとって、その親御さん達にとって、これは希望の物語です)、彼らのありのままの姿が、たくさんの「ぷかぷかのファン」を作り出し、それが地域社会を豊かにしていることを考えれば、新しい文化を生み出している創造的な作業ではないかと思ったりするのです。

 

 

 

 

娘は、もしかしたら、そんな楽しそうな大人たちを見て とても居心地よく、楽しかったのではないか。

ぽんちゃんからワークショップの感想が届きました。子どもがどうして長い時間にわたるワークショップに参加できたんだろう、という疑問から見えてきたすばらしい感想です。

 

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2回目のワークショップに参加してから、ずっと不思議に思っていたことがあります。

この日、6歳の娘を初めて連れて参加しました。
私が「ぷかぷかに行く」というと、「一緒にいく!」と言ってついてきたのです。

9時から16時まで、そんなに長い時間を室内で過ごせるわけがないだろう。
私はワークショップの中に入り込んでしまうので、

娘は途中で飽きてしまうだろうから、お昼からはパパに迎えにきてもらおう。

そんな気持ちで参加したのですが、お昼になっても「最後までいる!」と言う娘。
全くの予想外でした。

なぜ、娘はここにいたがるのだろう?
そんなに内容に参加しているわけでもなかったので、不思議でなりませんでした。

そもそも彼女は、注目されることがとても苦手で
始めの名前の紹介などは壁にひっついて動かず、ヤダヤダと言うので、
代わりに私が娘の紹介をしたりしました。

私も、無理にやらせても意味がないと思ったし
みなさんも「いいよ、嫌なんだね、大丈夫だよ」という雰囲気があったので
娘のことはあまり気にせず、わりとほったらかしにしていました。

その後少しして、チームに分かれて、怪獣になるというワークがあり
私は後ろの方にいたので、娘を背中に乗せて腰をかがませ、娘に足を伸ばすように言って「しっぽ」を表現させました。

それは楽しんでいたようで、後からも何度も「怪獣のしっぽになったあー」と
嬉しそうに話していました。

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その後、娘が参加したと言えば、歌を歌う時。
私が車の運転中によく「ぴかぴかぴかぴか….」と歌うので
それが気に入っていたのか、あみちゃんのピアノに合わせて一緒に歌っていました。

途中であみちゃんから「よお!」という箇所を、動作付きで歌うようにと指示があったことも彼女をとても楽しませていました。

それ以外は、他の子どもたちと部屋の中を行ったり来たり、
カーテンに隠れたり、ポールに登ったり、きゃっきゃっきゃとやっていたのですが

本当に最後まで「もう帰りたい」と一度も言うこともなく、楽しんでいたのです。

試しに「また次も行く?」と聞くと
「行くーーーー!!!」と大はりきりで答えたのです。

どうしてだろう?
確かにお友だちと遊んで楽しかったのかもしれないけれど
こんなに長い時間室内にいるなんて、ちょっと考えられない….

娘がワークショップを気に入った理由が知りたくて
ずっと考えていたのですが、なかなかピンとこなくて、考え込んでしまいました。

3回目のワークショップの日を、娘は心待ちにしていました。

最初の名前の紹介は、いつも通り、嫌がって部屋の外まで出て行ってしまいました。
ちゃんとドアの影からみんなのことを見ていたようですが…

この日は、午前中、他の子どもの参加者がいませんでしたので、もしかしたらすぐに飽きてしまうのかな?と少し心配になりましたが、全くそんなことはなく、ひとりでポールに登ったり、みんなと一緒に歌ったり、部屋の隅っこで見ていたり…

お昼からは他の子たちも来たので、一緒に駆け回ったりしていましたが、なんとなく、彼女がワークショップに来たがるのは、お友だちと遊べるから
という理由だけではない、気がしていました。

それ以外の理由が何かあるんじゃないか?
でもやっぱり、答えがなかなか見つかりません。

このままでは高崎さんにワークショップの感想を送れない…
モヤモヤ

そんな日々の中、今日、娘が家の中でゆみっちのマネをしたのです。

「ゆみっちでーす」

ゆみっちがアクションをしながら自己紹介をした時のマネでした。
両手を横に広げ、一歩足を前に出しながら「ゆみっちでーす」と言うのです。

やけに楽しそうに、何度もやります。
私のマネもしていました。

「タルトの好きなぽんちゃんです」

ケラケラケラケラ笑いながらいろんな人のマネをしはじめました。
「ももちゃんは何が好きだった?」なんて聞いてきたりして。

「娘の周りにいる大人たちで、こんなに楽しそうにしている大人たちが
一体どれほどいるのだろう?」

ふとそんなことを思いました。

ぷかぷかのみなさんは、私とそう歳が変わりません。
見た目はお若い方ばかりですが、娘にとっては「大人の人たち」

楽しそうにしているぷかぷかのみなさんを見て(みなさんにつられて)
楽しそうにしている、他の大人たち。

娘は、もしかしたら、そんな楽しそうな大人たちを見て
とても居心地よく、楽しかったのではないか。

そんな風に思ったら、ずっと抱えていた疑問がすっと腑に落ちた気がしました。

ワークショップ参加者のみなさん、心から楽しそうに参加されています。
私も、とても楽しい。

そしてもしかしたら、そんな風に自分が楽しんでいる姿を、娘に見せる機会が
今まであまりなかったのも。

たいてい毎日こなさなければならない作業に追われていて
せかせかと「こわい」お母さんをやっているわけですから…

誰からも否定されることもなく
「こうでなくちゃいけない」というプレッシャーもなく
あるがままの自分で、今を楽しんでいる。

そんな大人たちの姿が子どもたちの目にどう映ったのか…

高崎さんがブログに書いていましたが
赤ちゃんの横顔の写真を見ながら思い浮かんだキャプションが
「きみがここで見たことが未来の社会を豊かにするんだよ」だった、と。

まさに、それなんだ、と思いました。

娘がここで目にし、触れて、感じた、ぷかぷかのメンバーさんの「ありのままの姿」は、この未来への希望だったのではないか。

ワークショップ(ぷかぷか)は、大人も子どもも「ありのまま」を認められる場です。

大人も子どもも、普段は「こうあらねばならない」という見えない何かからの
プレッシャーを感じながら生活していますから、
それがない場というのは、子どもにとっても新鮮だったのではないでしょうか。

そして、ぷかぷかのメンバーさんが「ありのままの姿」でいられているのは
「ありのままの姿でいいんだよ」と、認めてくれる確かな存在(高崎さん)がいるからこそ。

彼らを見て、彼らと触れて、ありのままの自分を取り戻す大人たち。
(高崎さんご自身もそうなのではと感じます)

そんな大人たちと同じようにありのままを認められ、心地よく、その場が大すきになる子どもたち。
そうした子どもたちが、一体どんな未来をつくっていくのか…

改めて、今ぷかぷかのみなさんたちと出逢えたことの意味の大きさを感じています。

ありのままの彼らが作り出す豊かなもの

 養護学校の保護者の方から、先日の講演会の感想が送られてきました。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 ぷかぷかは「障がいのある人たちが、ありのままの自分でいられること」「そういう形で仕事が成り立つこと」「彼らのありのままがお客さんの心を癒やしていること」、そういったことをこの5年で少しずつ作り出してきました。それは障がいのある人たちの親御さんにとっては「希望」につながる物語だったようです。

 障がいのある人たちの多くは、社会の基準に合わせるべく、日々大変な努力をしています。障がいのある人たちの「ありのままの自分は社会の中で通用しない」ということが一般的な通念になっているからです。

 でも、ぷかぷかは、その「ありのままの自分は社会の中で通用しない」という一般的な通念を実際の仕事の現場でひっくり返したのではないか、と思っています。ありのままの自分で仕事が成り立っているからです。どうしてそんなふうになったのかを少し書きたいと思います。

 

 私は養護学校で教員をやっているときに、養護学校の子どもたち、生徒たちに惚れ込み、彼らと一緒に生きていきたいと思って、定年退職後、彼らと一緒に生きる場として「ぷかぷか」を立ち上げました。

 ありのままの彼らに惚れ込んだものの、仕事の現場でありのままの彼らが通用するかどうかは正直不安でした。接客などというものは全く経験がなかったので、講師を呼んで接客の講習会を開いたりしました。

 ところが、期待していた講習会にはなんともいえない違和感を覚えました。要するに接客マニュアルがあって、その通りにしなさいと講師は言うのですが、その通りにすればするほど、《彼ららしさ》がなくなっていくのです。

 マニュアルにある接客用語(「お待たせいたしました」「かしこまりました」「少々お待ちください」「申し訳ございません」「恐れ入ります」等)は、彼ら自身の言葉ではありません。ですから、この言葉を繰り返すだけのマニュアルは、やればやるほど彼ららしさがなくなって、私にとっては気持ちの悪いほどでした。

 彼ららしさがなくなるのであれば、彼らと一緒に生きていきたいと思って始めた「ぷかぷか」の意味がなくなるので、講習会は一日でやめました。

 お客さんに不愉快な思いをさせない、ということだけ守ってもらえば、あとは自分の言葉で気持ちを伝えればいい、というところでマニュアルなしの接客が始まりました。ヘタでもいい、心を込めて接客すれば、お客さんにその心はきっと届くと思っていました。

  接客マニュアルがなくて、いちばん不安だったのは彼ら自身だったと思います。寄りかかるものがないので、それぞれほんとうに一生懸命考えて接客しました。その一生懸命さがお客さんにはしっかり届いたようでした。

 カフェに来たお客さんからこんなメールをいただいたことがあります。

 

 《丁寧に、慎重にコーヒーをテーブルに
おいてくれたお店の方。
心がこもっていて、一生懸命なのが
すごく伝わりました。また行きますネ!》

 

 このときのメンバーさん、緊張のあまりコーヒーカップを持つ手が震えていたのですが、お客さんにはメンバーさんの思いがそのまま伝わっていたようです。心のこもらないマニュアル化された接客ばかりの世の中にあって、ぎくしゃくしつつも自分で一生懸命考えてやる接客は新鮮で、お客さんの心をぽっとあたためたのではないかと思います。

 こんなメールもありました。

 

《メンバーのユミさんが「すごいねー、いっぱい食べるねー」と厨房に話しているのが微笑ましく、明るい彼女にひとときの幸せをいただきました。また、たくさんパンのおかわりをしに、笑顔をいただきに、カフェに行きますね。》

 

 「ひとときの幸せをいただきました」とか「笑顔をいただきにカフェに行きますね」という言葉がほんとうにうれしいです。こんな言葉はマニュアルによる接客からはまず出てきません。

 

「なんかゆったりとした空間で、すごく良かった。」とか「今日はやわらかい時間を過ごさせていただきました。」といったメールもいただきました。

 

 こういった言葉は障がいのある人たちのありのままの接客が生み出す「新しい価値」といっていいほどのものだと思います。一流ホテルのレストランの接客でも、こんな言葉は多分生み出せません。

 それはまた彼らとの新しい「出会い」だと思います。その出会いが生み出した「なんかゆったりとした空間で、すごく良かった。」とか「今日はやわらかい時間を過ごさせていただきました。」といった言葉からは「豊かな空間、時間」がイメージできます。

 障がいのある人たちの、あるがままの接客が、お客さん達に「豊かな空間、時間」を提供しているというわけです。「ぷかぷかが好き!」とか「ぷかぷかのファンです」というお客さんがどんどん増えているのも、彼らが作り出す豊かなものにふれたせいだと思います。

 

 ぷかぷかは、「障がいのある人たちが、ありのままの自分でいられる」場所なのです。そしてそのことで今までにない豊かなものを生み出しているのだと思います。

 

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第3回 ひだまりハンドメイドバザール

わんどのkonです。

昨日12月6日(日)は、長津田のみなみ台で行われた『ひだまりハンドメイドバザール』にて販売をしてきました。

 

今回は、わんどメンバーのノボさんとももこさんが一緒に参加してくださいました。

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ブースに並んだわんどのグッズです。

作家さんが少しずつ増え、商品にも磨きがかかってきています。

クリスマスシリーズが特に人気でした。

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パン屋さんのパン、ラスク、クッキーも販売。

たくさんの方が買ってくださり、完売しました!

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会場では、かわいい手作り雑貨をはじめ、お菓子、コーヒー、ワークショップ、おはなし会などのブースが並ぶなか、地域の人たちが集まり、ゆったりとした時間が流れていました。

 

足を運んでくださったお客様から、嬉しいお言葉もかけていただきました。

 

プラ板でこんなにきれいに作れるんですね!」

 

「〇〇さんの絵、素敵ですね!」

 

「折り紙でこんなものまで作れるんですか?」

 

「このピンバッジ、早速つけますね。」

 

わんどの商品は、消費するものではないため、パンのように全て売り切れることはありませんが、こんなふうにメンバーさんの才能を知ってもらい、ずっとそばに置いてもらえたら嬉しいですね。

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