ぷかぷか日記

ルールに縛られている私たちの人生よりも楽しそうな人生

早稲田大学の「共生社会と言葉」という講座で、『Secret of Pukapuka』の上映と、私の話をしてきました。

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 映画はぷかぷかの楽しい雰囲気を存分に伝えたようでした。こんなに笑顔で働ける環境がうらやましい、という感想もありました。私は彼らとおつきあいすることでいろんな「規範」がとれ、生きることがすごく楽になった、という話をしたのですが、これは若い学生さんたちの気持ちをずいぶん揺り動かしたようでした。障がいのある人とおつきあいして、生きることが楽になった、なんていう人はあまりいませんから。

 何よりも学生さんの中にある障がいのある人たちのネガティブなイメージが、映画を見たり私の話を聞いたりすることでポジティブなイメージに変わったことは、すごくよかったと思います。障がいのある人たちのグループホーム反対を叫ぶ人たちを相手にこの映画を上映したときは始まって5分もたたないうちに、こんないいところばかり撮った映画は見たくないと言われ、泣く泣く上映を中止したことがあります。そんな頭がガチガチになった大人たちに比べると、なんて頭の柔らかい人たちなんだと思いました。こういう人たちにこそ希望があると思いました。

 それと「共生社会」がどんなものか、何を生み出すか、が映画から少し具体的に見えたのではないかと思います。「共生社会」は、アーダコーダ議論を重ねてできるものではありません。彼らといっしょに生きていく関係をとにかく作る、そこにこそ「共生社会」は生まれてきます。映画はそれを見せてくれたように思います。

 以下、学生さんたちの感想です。来週はぷかぷかさんたちを連れて行って「すごろくワークショップ」をやる予定です。そのあとぷかぷかさんとの出会いの体験を詩のワークショップをやることで振り返ってみようと思っています。時間が1時間弱しかないので、かなり厳しいワークショップになりそうですが、ただ感想を言うのではなく、詩のワークショップという形で、体験をお互い共有し、もう少し掘り下げられたら、と思っています。

 

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本気で共生社会を作ろうとしている人たちに役に立つ情報こそ県は発信すべき

神奈川県が今年も『共生社会実現フォーラム』をやるそうです。

www.pref.kanagawa.jp

 こんなことやって、何が実現するのか、と思います。

 去年の共生社会実現フォーラムには、パネルディスカッションのパネラーとして参加、ぷかぷかさんたちのパフォーマンス(歌)もやりました。パネラーの発言時間は6分と制限され、何か話が深まる、といったことははじめから考えていないような集まりでした。

www.pukapuka.or.jp

 

 費用対効果の観点から去年はどういう評価をし、今年は何を作り出そうとしているのか、を県のホームページから質問してみようと思います。質問するだけでは、多分何も出てこないので、新しい提案もしてみようと思います。こういう「共生社会を作るためにやってますよ」というアリバイ作りのようなイベントに多額のお金を使うのではなく、ヨコハマアートサイト(アートを通して社会を豊かにしようと活動しているグループに助成金を出している)のように、共生社会に向けて様々な活動をしているグループに助成金を出すようにしたらどうか、という提案です。

 申請書にはこんなことを書きます。

 1、共生社会という観点から、今の社会のどんなことが問題なのか。現状の分析。

 2.その問題を解決するために、何をするのか。問題に対しての新しい提案。

 3,その提案は社会にどのような波及効果があるか、どんなことが期待できるか。

 4,そのための予算

 といったことを書き、公平性が担保できる第三機関に審査を依頼し、上位30チームを決める。1年間の活動の報告会はオープンにし、活動成果はネット上でいつでも見られるようにします。

 という風にすれば、共生社会を作りたいと考えているグループにとってはとても役に立つ情報に触れることができます。県が考えている「共生社会実現フォーラム」の企画には、本気で共生社会を作ろうとしている人たちに役に立つ情報がほとんどありません。税金の無駄使いです。だったらヨコハマアートサイトのようなことをやってもいいのではないかという提案です。 

 

創英大学文化祭で、大きなクジラの絵を描く

2019年10月20日(日)近くの創英大学の文化祭にぷかぷかさんと一緒に行ってきました。小さなお店ではマシュマロを焼いてクラッカーで挟む「マシュマロスモア」の販売と、ぷかぷかの焼き菓子の販売をしてきました。創英の学生さんも一緒に販売しました。

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 午後に大きなクジラの絵をみんなで描きました。ぷかぷかさん、学生さん、子どもたちが、寄ってたかって描きました。大きなクジラの絵の製作は以前ぷかぷかでもやったのですが、外でやるのは初めてです。色鉛筆、サインペン、絵の具等、好きなもので好きなように描きます。木の枝の先に布を巻き付けたとても描きにくい筆もあります。

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 ここからスタート。小さな枠を好きな絵で埋めていくと、自然にクジラの絵ができあがります。真ん中に座り込んで描けるように、全体を2枚に分けています。

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 2枚をつなぎ合わせて完成。

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  本館の正面の壁に張り出したかったのですが、屋上は業者しか登れないそうで、やむなく隣のバルコニーに。

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 なんとなくマンボウのようなクジラ

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 ほんの1時間半ほどの時間でしたが、こんなにステキなクジラの絵が、みんなのチカラでできあがりました。

 障がいのある人たちとの「ふれあい」とか「交流」よりも、もっと中身のある「おつきあい」、新しいものを創り出すクリエイティブな関係ができたと思います。

 「ともに生きる社会を作ろう」とか「共生社会を作ろう」とか言う人は多いのですが、何を作り出すのか、なかなか見えてきません。

 大きなクジラの絵をみんなで作ろう!っていえば、短い時間で、こんなすてきな作品ができあがります。「ともに生きる社会」「共生社会」が何を作り出すかが、具体的に見えてきます。

 みなさん、お疲れ様でした。楽しかったですね。機会があればまたやりましょう。

 創英大学の学生さんとは11月に入ってから。ぷかぷかさんと一緒に演劇ワークショップをやります。

第7回かながわ福祉サービス大賞 先進事例に応募

 第7回かながわ福祉サービス大賞 先進事例募集中! とあって、知り合いから勧められたので、応募することにしました。「地域」がテーマです。A4で2枚しか書けないので、ざっとしか書けなかったのですが、それでも「先進事例」といっていいほどのものは、多少は書けたかなという気がします。

 

 

地域と様々な形でつながる

                       横浜市緑区霧が丘4丁目17-3 

                                NPO法人ぷかぷか 

                                理事長   高崎 明 

1.はじめに   

 NPO法人ぷかぷかは、様々な形で地域とつながっています。知的障がいの人たちの働くお店(パン屋、お惣菜屋、食堂、アートスタジオ)は、街の中で「ぷかぷかさんが好き!」(「ぷかぷかさん」とはぷかぷかで働く障がいのある人たちのこと)というたくさんのファンを作り出しました。ぷかぷかさんと地域の人たちが一緒になって芝居作りやパン教室をやっています。大学に出かけ、授業の中でぷかぷかさんと学生さんが様々な形でおつきあいする場面を作っています。区役所で人権研修会をぷかぷかさんといっしょにやっています。企業を対象にした研修会をやったり、企業にアートを提供しています。 

 

 2,取り組みの紹介

 2−1 地域を耕し、豊かにする

  ぷかぷかさんたちは、自分を押し殺して社会に合わせるのではなく、そのままの自分で働いています。そのままの彼らの魅力(ほっこりあたたかな雰囲気)に気がついたたくさんの人たちが、彼らのファンになりました。障がいのある人たちと地域のたくさんの人たちがいい出会いをする、という形でぷかぷかは地域を耕し、豊かにしてきました。ぷかぷかにあっては、障がいのある人たちは、支援の対象ではなく、地域を耕し、豊かにする、というすばらしい働きをしています。

 

 2−2 演劇ワークショップ-社会を豊かにし、一緒に生きる理由を芝居で表現  

  ぷかぷかさんたちと地域の人たちでいっしょに芝居作りをしています。月一回集  まり、6ヶ月かけて芝居を作ります。できあがった芝居は大きなホール(300人収容)の舞台で発表します。演劇ワークショップの場の楽しさを中心になって支えているのはぷかぷかさんたちです。ですからいっしょにやっていると、ぷかぷかさん(障がいのある人)に向かって「あなたにいてほしい」「あなたが必要」と自然に思えてきます。そういう関係で芝居を作っていくと、できあがった芝居も、彼らといっしょに生きていった方がいい理由を無理なく表現できます。ぷかぷかさんたちはいろんなところで私たちとは発想が違うので、できあがってくる芝居の幅が健常者だけで作るときよりもはるかに幅の広いものができます。ですから、彼らといっしょにつくる芝居は、幅の広い分、社会を豊かにします。

 

2−3 大学を耕し、豊かにする

 大学の講義の中でぷかぷかさんと一緒に「すごろくワークショップ」「演劇ワークショップ」を行ったり、ぷかぷかさんとの出会いを「詩のワークショップ」の形で表現したりします。単なる交流ではなく、一緒に新しいものを創り出す関係を作っています。詩を元にした長さ7〜8㍍の絵巻物をいっしょにつくった大学もあります(東洋英和女学院大学、桜美林大学、創英大学、早稲田大学)。立教大学では「哲学対話」をやりました。

 

2−4 区役所で人権研修会

  区役所の人権研修会で、ぷかぷかさんが講師として出かけてお話ししたり、「すごろくワークショップ」をやったりして、本物の、中身のある人権研修会をやっています(青葉区役所、緑区役所、保土ケ谷区役所、瀬谷区役所)。人権問題の当事者の話を聞き、彼らと直接おつきあいすることこそ本物の人権研修です。

 

2−5企業と連携

 「ぷかぷかしんぶん」に載せた「生産性のない人が社会に必要な理由」の記事が、印刷業界の全国紙に取り上げられ(印刷業界も障害者雇用には発想の転換が必要と考えている)、それがきっかけで全国から印刷会社の社長さん十数名がぷかぷかで研修を行いました。業界紙にぷかぷかさんの絵を取り入れたところもあります。いろいろおつきあいのある太陽住建はニューヨークで行われたSDGs(持続可能な開発目標)の集まりで発表したレポートの表紙にぷかぷかさんの描いた絵を使い、ぷかぷかのメッセージを世界中に伝えてくれました。

 

 3,考察

 ぷかぷかは「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい」を法人の理念にしています。「障がいのある人たちと一緒に生きていく」というフラットな関係が、今までにない新しい価値を生み出しました。彼らは、あれができないこれができない、ではなく、「社会を耕し、社会を豊かにする存在である」という新しい価値です。それが地域との様々な豊かなつながりを作ってくれたと思っています。

 

4,おわりに

 「支援」という上から目線で障がいのある人たちを見るのではなく、「一緒に生きていく」というフラットな関係を作ると、まわりの社会がどんどん豊かになっていく、という実例を示すことができたと思っています。

これは全ての事業所に向けられたものだと思います。

先日津久井やまゆり園の事件に関して神奈川県に対し質問状を送りました。

pukapuka-pan.xsrv.jp

 

 それに対し、古くからの友人がコメントをくれました。

 

《 高崎さんの問いは、根源的で、共同会に留まらず、今の入所はもちろん、ボクたち通所の施設にとっても、答えに窮するものだと思います。 でも、そこから逃げていては、改善はないので、この問いは重要ですし、これは全ての事業所に向けられたものだと思います。》

 

 どうして重要だと思いますか?どうしてすべての事業所に向けられたものだと思いますか?と聞きました。

 

《 現在の障害者施設は、基本できない人たちの面倒をみるところだと考えられていると思います 。共に生きる、共に支えあう人たち、とは考えられていないのだと思います 。

 そして、以前高崎さんが書かれていたように、今の障害者施設では、仕事として障害のある人たちと出会っているけれど、人としては出会っていないのではないかと思います 。そして、それはやまゆり園に限らず、障害者施設全般に言えることではないかと思います 。

 もちろん、仕事として向き合うことが悪いわけではありません。 問題はその仕事の中身です。 障害のある人たちをどう認識し、どういう施設や、どういう社会を目指すか、その具体化として日々障害のある人たちとどう向き合っていくのか、ということが重要であり、そういう意味で、高崎さんの問いは、すべての障害者施設にとって、根本的な問いだと思います。》

 

 事件直後、「どうして支援施設でこんな事件が起こるんですか?」と聞いた人がいました。その時はうまく説明できませんでしたが、今は、「支援」という関係こそが大きな問題だと思っています。

 障害者施設のほとんどは障害者を「支援」しています。「支援」は、相手に何かやってあげるという上から目線の関係です。相手をはじめから見下している関係です。

 障がいのある人たちは、確かにできないことがたくさんあります。でも、よくつきあってみると、私たちにはない、すばらしいものをたくさん持っていることが見えてきます。私たちよりもできるものもたくさんあります。

 「支援」という関係は、そういったものを見えなくします。相手に対する謙虚さがなくなるからです。

 いつも見下していると、相手と人としてつきあうことができなくなります。相手を「拘束」しても、何も感じなくなります。やまゆり園の現場にはそういったものがあったのではないかと思います。

 

 支援の現場で、どうしてあのような事件が起こったのかを調べるためには、現場の検証は絶対に必要です。障がいのある人たちと施設の職員はどういう関係にあったのか、という検証です。これは支援をしている障害者施設すべてに関わる問題だろうと思います。

 「これは全ての事業所に向けられたものだと思います。」という友人の指摘の通りです。

 

 津久井やまゆり園の事件について100本を超えるブログを書いてきました。あちこちのサイトに投稿してきたのですが、障害者を支援するサイト2カ所から排除されました。支援という関係についていろいろ書いたので、多分痛いところにちくちく刺さったのだと思います。ひとつは確か「障害者を排除しない」といった名前のついたサイトでした。もう笑っちゃいますね。

 

 

 これはぷかぷかさんにしか描けない絵、私たちには描けない絵です。こういうものを掘り起こし、社会に出していくことこそ、私たちの仕事だと思います。相手を見下してしまったら、こういう絵のすばらしさは見えなくなります。

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こんなにも楽しく関われるなんて、思ってもみませんでした。

 ぷかぷかの近くの創英大学でぷかぷかさんと学生さんですごろくワークショップをやりました。ほとんどの学生さんは障がいのある人とのおつきあいが初めてだったので、とても新鮮な出会いがあったようでした。

 おつきあいしてみたら、私たちと感じ方も考え方も同じ、ということがわかり、障がいのある人たちのイメージが180度変わりました、という人がたくさんいました。

 ほんのちょっとおつきあいしただけで、人はこんなふうに変わります。要はそういうおつきあいの場を作るかどうかだけです。

  相模原障害者殺傷事件を超える社会を作る、というのは、こういうおつきあいの場をあちこちで作ることだと思います。全国の福祉事業所が、こういうことを地域でやっていけば、社会は確実に変わります。

 でも、多分ほとんどの事業所はやらないだろうな、と思います。なぜなのか。そこにこそ、事件を取り巻く福祉事業所の問題があるように思います。

 

 創英大学では、イメージが180度変わるだけでなく、一緒に新しいものを創り出すところまで関係を深めて行きたいと考えています。このあと、アートのワークショップ、演劇ワークショップ、ぷかぷかさんとの出会いを詩にまとめるワークショップが続きます。一日ぷかぷかで働く「体験実習」もやります。学生さんたちがどんな風に変わっていくのか、すごく楽しみにしています。

 

 すごろくの中に「誕生日にプレゼントしてほしいもの」というのがあって、その時にサイトーさんが

「ものじゃなくて、お父さんとお母さんの愛情だけあればいい」

といい、それを聞いた学生さんが

「世の中にこんな優しい気持ちを持っている人がいるんだ」

ってびっくりしました、と発言していました。

 障がいのある人たちへは上から目線で見る人がほとんどの中で、こんなふうにぷかぷかさんの発言に素直に驚く、というところがすごくいいなと思いました。こういう出会いこそ大事にしたいと思うのです。

 すごろくワークショップは、よくある「ふれあい」ではなく、出会うことで、お互いの世界が広がるような関係を作っていくのです。

 

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いっしょにすごろくを見ながら駒を進めていきます。

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ぷかぷかさんと腕相撲 「キャー、この人、すごい!」

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みんなで手を繋いでぐるぐる回る。「こんなこと、久しぶり!」

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第六期演劇ワークショップ第2回 ドングリの帽子を作る

次から次にやることが出てきて、先月のワークショップの記録、まとめるのを忘れていました。

 

 ドングリのいろんな写真を見ながらドングリのシェイプ。

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 ドングリのシェイプを元に『ドングリとおじいさん』というお話を作りました。

 

みんなすごく乗ってお話作りしていましたが、一番おもしろかったのは、仮面ライダーに変身するドングリが

 「おれはドングリの王子だ」

とカッコよく言ったとき、ショーへーじいさんは

「ここは田舎じゃ。不届き者!」

と、追っ払ってしまった話。即興で作ったお話でしたが、笑っちゃいました。ショーへーさんの言葉はいつも哲学的です。

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 ドングリの帽子を作りました。久しぶりのものつくり。みんな集中して帽子を作りました。作ったあとは、それぞれの工夫を凝らしたお披露目。

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 お披露目のあとは、グループごとに「世界一」の理由を考え、発表。「愛のドングリ」「平和を守るドングリ」「転がるドングリ」「もめ事の多いドングリ」「個性の強いドングリ」が登場。

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「愛のドングリ」チーム

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「平和を守るドングリ」チーム

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「個性の強いドングリ」チーム

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ドングリ同士の「めんどな争い」にいい加減うんざりした山猫が「やかまし〜!」と叫ぶ歌

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次回はもう少しお話を詰めていきたいのですが、さて、どうなりますか。

見ていて、心が耕されたような気がします。

 創英大学で『Secret of Pukapuka』を上映してきました。30分弱の短い映画なのに、学生さんたちはすばらしい感想を書いてくれました。来週はぷかぷかさんとすごろくワークショップ、その次の週は文化祭で小さなお店を一緒にやったり、大きなクジラの絵を一緒に描いたりします。更にはぷかぷかのお店まで体験実習に来ます。そういったぷかぷかさんとの活動が今からすごく楽しみ!って書いてくれました。映画見て、私の話をちょっと聞いただけで、障がいのある人たちに会うのを楽しみにしてるって、なんかすごいなと思います。

 障がいのある人たちのグループホーム建設反対運動をやっている人たちにこの同じ映画を見せたときは、「こんないいところばかり撮った映画は見たくない。もうやめてくれ」と言われ、始まって5分もしないうちに上映中止に追い込まれました。

 この差は何なんでしょうね。

 反対運動の大人たちは、学生さんよりもはるかに人生経験を積んだ人たちです。

 なんだかなぁ、という感じです。

 

 学生さんたちの感想読んでみてください。なんかね、一生懸命考えながら書いているところがすごくいいなと思うのです。若いっていいですね。希望を感じます。

 

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神奈川県にあらためて質問状送りました。

神奈川県への質問状、いろんな方からアドバイスをいただき、本日まとめたものを神奈川県のホームページ「私の提案」から送りました。

今まで神奈川県を責めるような感じで書いていましたが、それでは問題の解決につながらないので、神奈川県こそ、事件を乗り越え、未来に向かうべき、という視点で質問を書きました。

 

 

 このたびは、津久井やまゆり園の事件に関する質問に、回答をいただき、ありがとうございました。

 ただ回答を見ると、私の質問の意図が十分伝わっていなかった気がします。そのため、質問の意図と、いただいた回答がかなりずれていました。質問の意図を今一度明確にした上で、再度質問したいと思います。

 まず、質問の背景を説明します。

 人間の思考は、その人がいる環境に育てられ、その影響を大きく受けます。行動も、その思考から出てきます。重度障害のある人たちと一緒の現場にいる支援者も同じことが言えます。

 県としては、今、被告自身に聞き取りはできません。でも、やまゆり園の支援の中身、現場の環境の検証はできます。特に気になるのは一部報道により、身体拘束が日常的に行われていたことがうかがわれることです。

 津久井やまゆり園の中で、彼が働いていた現場では、支援者は重度障害の人たちとどのように関わっていたのでしょうか。

 被告が手紙に書いた「車いすに一生縛られている気の毒な利用者」というのは、「支援者が利用者を車いすに一生縛る」という実態ではないでしょうか?

 こうした実態を見つめ直すことは、事件を乗り越え、未来に向かうための県の役割、責務だと思います。

 もし県がその検証を怠るなら、事件の温床が残されたままになります。

 

 

以下、質問です。

 前回の質問1)の意図は、はやまゆり園の危機管理に関してではありません。

「なぜ、あのような事件が起こったのか」運営法人は施設利用者、家族および県民に対してきちんと説明する責任があります。

 今回の事件は、支援する人間が、支援している重度障害のある人たちを惨殺する、という信じられないような事件であり、社会に大変な衝撃を与えました。

 やまゆり園で起こった事件であったにもかかわらず、そのやまゆり園の運営法人は謝罪も説明も一切していません。運営法人は社会的責任の大きい社会福祉法人です。

1)ー① 一切の謝罪、説明がなかったことについて、県は指導を入れたのでしょうか? 指導を入れていれば、どのような指導を入れたのか、その結果どうだったのか、をお答えください。

 指導をしていないのであれば、なぜ指導を入れなかったのか理由を書いてください。

1)ー② そもそも、県としては、事件に対する津久井やまゆり園の責任は、危機管理の観点のみだと考えているのでしょうか?この点についてお答えください。

 

 質問2)は、主に、雇用主としての職員育成に関する質問です。

 2)ー① 回答に 「共同会の人材育成や人権教育に不足があったとは言えない」とありますが、それにもかかわらず事件はおきました。だからこそ、人材育成、人権教育がどのようになされてきたのかの検証が必要だと思います。この点についてどう考えますか?

 2)ー② 県や共同会が有効と考えている「人材教育、人権教育」があっても、「長時間の身体拘束が当然とするような」現場の実態がありました。なぜだと思いますか?お答えください。

 2)ー③ また、教育よりも、そうした現場実態の方が被告の心に強く影響したと考えます。教育という抽象的なものよりも、実態というリアルなものの方が人の心に大きな影響を与えるからです。このことについて、どう思われますか?

 

 

3)回答に「共同会は、第五期中期計画の重点施策の一つに、身体拘束ゼロに向けた取組の推進を掲げています。」とありました。身体拘束ゼロに向けた取り組みですから、事件当時は身体拘束がゼロではなかった。つまり身体拘束があったと解釈できます。身体拘束は条件を満たさなければ、虐待であり、明確な人権侵害です。

 そういう職場環境で事件は起こりました。どうしてあのような事件が起こったのか検証するとき、被疑者の働いていた職場環境はとても大きな要因を持っていると考えます。ものの考え方に大きな影響を与えるからです。

 

 3)ー① 身体拘束があったことは日々の日報などで知り得ることです。指定管理先のモニタリングを行う義務は、県にあります。施設設置の責任者として、県は身体拘束の実情を、どう把握していましたか?

 身体拘束は明らかに人権侵害です。それに対し、どのような指導を入れましたか?その結果、どのような改善結果がありましたが。お答えください。

 

 3)ー② 共同会のホームページの表現では第五期中期計画は今年の3月にまとめられたものです。それまで不適切な身体拘束が続いていたのでしょうか?お答えください。

 

 3)ー③ 事件検証委員会の報告書は、被疑者の働いていた現場の支援状況について一言も触れていません。現場の支援状況が被疑者に与える影響を考えると、事件を検証する上ではとてもまずいと思います。県としてはどのように考えますか?

 

 

穴の開いた靴下の話と、遅さとしての文化

 『スロー・イズ・ビューティフル』という本に「もっと多く、もっと遠く、もっと早く、もっと豊かに」といった経済至上主義に対し、「時間をどんどん換金するようなこれまでの生き方をやめにして、金を減らしてでもゆったりとして人間らしい時間を取り戻そう。」「人間らしい時間、ペースというものがあるはずだ。それは本来ゆったりとしたもののはず。そんな時間のことを文化というのではないだろうか」。そして、本来の「文化」に備わっているはずの「小ささ」と「遅さ」に固執しよう、という。

 

 してみれば、ぷかぷかさんたちと過ごすゆったりとした時間、「遅さ」に固執しなくても自然に遅くなってしまう時間こそ文化であり、経済至上主義から社会を救うものではないか、と思ったりしました。

 先日のブログで紹介しましたが、帰りの会の「連絡事項」として、穴の開いた靴下をみんなに見せ「これを友達とかがりたいと思います」と大まじめに発表したイクミンと、その発表をおおらかに楽しんでいたぷかぷかの雰囲気は、「遅さとしての文化」を象徴していると思いました。

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 そんなつまらないことを「連絡事項」でいうな、時間がもったいない、というのが、経済至上主義です。その経済至上主義が地球環境を壊滅的に破壊し、地球温暖化をもたらしています。最近の異常気象は、地球環境が再生の限界を超えていることを実感させます。トランプ大統領は、それをフェイクだといい、日本の首相はその大統領をノーベル平和賞に推薦したといいます。恥ずかしい限りです。

 

 そんなことを考えると、連絡事項として発表した穴の開いた靴下の話とそれをおおらかに受け止めたぷかぷかの帰りの会は、人間らしい時間を取り戻すすばらしい時間だったとあらためて思うのです。

 ぷかぷかにはこんなふうに「穏やかに過ぎていく心地よい時間」があります。この時間こそが、いつも時間に追われているような私たちを救ってくれるように思うのです。だからこそ、彼らを大事にしたいし、一緒に生きていきたいと思うのです。

 

 穏やかに過ぎていく心地よい時間からは、こんな絵が生まれます。

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