ぷかぷか日記

みんなでワークショップ

  • 「希望」を語り続ける
    朝日夕刊素粒子にいい言葉がありました。 《 難病の人も、障害を持つ人も、すべての人が「希望」を語れる社会でありたい。政治は、私たちは何をすべきか 》  私は養護学校の教員時代、障がいのある子どもたちに惚れ込み、彼らといっしょに生きていきたいと思ってぷかぷかを立ち上げました。「いっしょに生きていきたい」という「希望」からぷかぷかは出発したのです。「いっしょに生きていく」って、どういうことなのか、何をすればいいのか、何をしたいのか、といったことをひたすらぷかぷか日記に書き続けました。  その結果が、今のぷかぷかです。はじめからしっかりした構想なり、ビジョンがあったわけではありません。本当に行き当たりばったりでした。それでもしつこく、ああしたい、こうしたい、と「希望」を語り続けるうちに、今のぷかぷかができたのです。  演劇ワークショップも、1985年、養護学校で働き始めて4年目、こんなおもしろい人たちとワークショップやったら、今までにないおもしろい芝居ができると思ってはじめました。学校ではうまく生かせない彼らの面白さ、魅力が、もっともっと生かせるんじゃないか、いや、生かしたい、と思ったのです。  演劇ワークショップは人が自由になれる空間です。お互いが自由になれる空間で彼らと芝居作りをやれば、何かとんでもないものができそうな気がしたのです。そして、それを通して彼らともっと深い出会いをしたいと思っていました。  彼らと一緒にやる演劇ワークショップの「希望」です。  当時フィリピンからそのメソッドを取り入れていた演劇集団「68/71黒色テント」の事務所に行き、その「希望」を語りました。当時「68/71黒色テント」は障がいのある人たちと演劇ワークショップをやるなどということは全く考えていませんでした。そもそも、演劇をする集団であり、障がいのある人たちとのおつきあいは全くありませんでした。そんなところへ「障がいのある人たちと一緒に演劇ワークショップやりたい!絶対おもしろいものができる。」と飛び込んでいった私も、今思えば、相当無茶でしたが、「希望」で熱くなった頭はひたすら前に進むのみで、「どうして障がいのある人たちとやるのか」「そこで何を生み出したいのか」といったことを延々熱っぽく話したことを覚えています。  横浜から2時間近くかかる黒テントの事務所まで、何度も何度も通い、結局窓口になった成沢さんが根負けして、1984年に初めての養護学校の子どもたち、生徒たちと地域の人たちによる演劇ワークショップが横浜で実現したのです。「ちゅうたのくうそう」という絵本を元に、簡単な芝居を作りました。ちゅうたというネズミが空想の中で猫をやっつけるお話です。みんなならどんな空想で猫をやっつけますか?というのがテーマの芝居作りでした。          どんな芝居を作ったのかはもう忘れてしまいましたが、養護学校の子ども、生徒たちとやるワークショップの面白さは、想像を遙かに超えていました。その面白さに「68/71黒色テント」の成沢さんも気がつき、以来彼らとの演劇ワークショップにもう35年もつきあってくれています。成沢さんも、あの時彼らと出会ったのだと思います。そして惚れ込んでしまった。もう、やみつきになるくらいに。  次の年には6ヶ月の演劇ワークショップをやりました。そして第2期目の記録が『みんなでワークショップ』という映画になっています。35年も前に、彼らといっしょに生きる世界を実現していたのです。彼らと新しいものを一緒に生み出す関係が始まっていたのです。 www.pukapuka.or.jp  現在やっている演劇ワークショップの進行役は成沢さんの主宰する演劇デザインギルドの人たちがやり、成沢さんは舞台監督をやっています。  「希望」を語り続けること、そのことがどんなときも大事な気がします。  7月25日(土)26日(日) 第6期演劇ワークショップ記録映画をYouTubeで公開しています。 www.youtube.com
  • 私は、ここに描いた空を、湖を、木々を愛していると
     今朝の朝日新聞「折々のことば」  不出来な私の過去のように  下手ですが精一杯  心を込めて描きました。                 石垣りん 「私」は、ここに描いた空を、湖を、木々を愛していると「きっぱりと思っている」。 ●●●  思い出したのは昨日東久留米の上映会で見た第5期演劇ワークショップの記録映画『ほらクマ学校を卒業した三人』。  ぷかぷかさんと地域の人たちが悪戦苦闘しながら6ヶ月かけて芝居を作った時の記録映画です。できあがった芝居は決して上出来とはいえなくて、昨日の上映会では「シュールでわかりにくい」といった意見も出ました。  それでも私は見て欲しいと思うのです。  下手ですが、精一杯心を込めた描いたものです。  私は、ここに描いた空を、湖を、木々を愛していると、きっぱりと思っています。  あの6ヶ月、私たちがぷかぷかさん達とどのように生き、何を作り出したのか、を見て欲しいのです。  舞台での発表が終わった直後、参加した地域のおじさんが息を切らしながら「すごかった…ほんとうにすごかった…」と言葉少なに語る場面があります。ぷかぷかさん達とどんな出会いがあったのか、この途切れ途切れの言葉がすべてを語っています。  津久井やまゆり園事件が起こってしまうような社会にあって、障がいのある人たちに対し「すごかった…ほんとうにすごかった…」と語れるような関係、場を作り続けることは、すごく大事なことだと思います。何よりもみんながあそこで輝いていたのだから。  だから、私は、ここに描いた空を、湖を、木々を愛していると、きっぱりと思っているのです。  あなたの街でぜひ上映してください。上映に関する問合せはこちら www.pukapuka.or.jp
  • ぷかぷかさん達といっしょにワークショップやって、生きる価値がないなんてとんでもない、と思った。
    明日2月11日(火)東久留米で第5期演劇ワークショップの記録映画『ほらクマ学校を卒業した三人』と『Secret of Pukapuka』の上映をします。  第5期演劇ワークショップには栃木から毎回新幹線に乗って参加した方がいました。中学生の息子さんが「新聞を読んで感想を書こう」という宿題に取り組んでいるときにたまたま朝日新聞に載った「障害者と一緒 豊かな生」という記事を見つけ、それがきっかけで親子で参加することになりました。  お母さんの方は、最後の反省会の時、ぷかぷかさんといっしょにやったワークショップが楽しくて楽しくて…と話ながら号泣してしまいました。号泣するほどの関係がぷかぷかさん達との間にあったのです。どうしてそんな関係が生まれたのか、お母さんと息子さんの感想を紹介します。 ●お母さんの感想から   みんなすごく素直で思ったことをストレートに表現するから、リアルで人間味があってとても魅力的に思えて、私はぷかぷかさんの大ファンになっていました。私にとってそこは自然と笑顔になれる場所で、優しい空間でした。そんな彼女、彼たちと一緒に立った舞台。やり切った感、ハンパなかった。ぷかぷかさんたち一人ひとりとふれあった思い出が頭の中で駆け巡り、みんなで頑張った喜びと終わってしまった寂しさとが複雑にからみあって、涙がこぼれ落ちてしまいました。本番直前、廊下の片隅でセノーさんと手を繋ぎ練習したときのあのいい表情も脳裏に焼き付いて離れません。  私が最後に泣き崩れてしまったとき、ボルトくんが背中を支えに来てくれました。彼はずっと大丈夫?と声をかけてくれていました。私が落ち着くのを待って手をはなそうとする時も「もう手をはなしても大丈夫かな?」「放すよ、いいかな?」って言って自分の席にもどられました。今まで生きてきてこんなに優しい言葉をかけてもらったことがあったかいなと、やさしさが心に響いて本当に癒されました。彼のやさしさに心から“ありがとう”と言いたいです。誰かと心で繋がれることって何よりも力になる。私も人の喜びや悲しみにそっと寄り添えることができる人間になりたいと思います。 ●息子さんの感想から 中学二年生の夏休み。「相模原殺傷事件」が起きた。「障害者は生きる価値がない」と。あまりの衝撃に朝起きて顔も洗わず、テレビのニュースにしがみついていたのをよく覚えている。 僕は被告のような思想は誰の心にもあるのではないかって、それがずっと心の奥で引っかかってきた。例えば街で障害者の方が突然大きな声を出す様子に嫌悪感を抱き、関わりたくないと思ってきた自分。中学生になり、知的障害者施設にボランティアに行こう!と誘われたときに、障害者の方は怖いという勝手な思い込みで、「行きたくない。それだけは勘弁して」と言い張った自分。それは僕も無意識に差別する側に立ち回っていて、被告の発想と心の奥底で繋がっているのではないかと。僕の心は弱くて醜い。“やっぱ俺は、クズだな・・・”と思ってずっと過ごしてきた。 一年後の夏休み、“新聞を読んで感想を書こう”という宿題のため新聞の記事を探していたら、〝障害者と一緒 豊かな生″という見出しに目が留まった。ぷかぷかパン屋さんの記事だった。僕はなぜかその記事を捨てずに取っていた。高校生になったある日、たまたま付けたテレビ番組にぷかぷかさんや高崎さんがでていてあの新聞記事とリンクしたことに少し驚いた。母からワークショップに誘われたときは、どうしようか悩んだが、高崎さんのいう豊かになるってなんだろう、それが知りたくて確かめたいと思った。 (2017年7月25日朝日新聞) ぷかぷかさんと接してきておもしろかったり、ときにはむっとしてしまったり、いろいろあったけれど、何よりも僕は人前で表現するとかが嫌で嫌で、そこから逃げていた自分だったように思う。リハーサルの日もそう。僕にも役があり、しかもオオカミのかぶりものまであるとわかったとき、やっぱり今日は部活にいっておけばよかったなと後悔した。舞台に立つなんてなれないことに身体はどっと疲れた。しかし、ぷかぷかさんたちはニコニコ元気、とてもいい笑顔だった。疲れた顔をしているのは僕だけで「なんでこの人たち笑っていられるんだろう」と不思議だった。その姿を見ていて、ぷかぷかさんたちはやらされてるとかでなくて、自由にありのままの姿で表現することを楽しんでいる。特に一緒にオオカミ役をやったしょうくん(こうきくん)が♪なんでもいいから一番になーれ♪と歌っている姿がきらきらと輝いてとっても印象的だった。僕にはやらされているという気持ちがずっとどこかにあった。ぷかぷかさんと僕の違いはそういう心の違いだと思った。 本番当日。舞台も終わり、最後に円陣を組んでみんなの意見を聞いていたとき、しょうくんが泣きながら、この演劇に対しての思いを話しているのを聞いて、心にぐっと突き刺さるものがあった。僕の前で悪ふざけしたり、おどけてみせるしょうくんしかみえていなかったので、あんなしっかりした思いで頑張ってきたんだと、それに比べ僕はなんなんだ。本番はでたくないと、なんか駄々をこねている小学生のようだったと恥ずかしくて穴があったらはいりたくなった。そして、元気の出ない僕に「着替えよう」とか「頑張ろう」と声をかけ続けてくれたしょうくんや、相手を思いやり大切にするぷかぷかさんたちの姿をみて、生きる価値がないなんてとんでもないぞ。なんて生きる価値のある人たちだろうと思った。 一緒に参加した母はこの半年、本当に楽しそうだった。最後に母が泣いているのを見たとき、この人はぷかぷかさんたちと心と心で向き合って同じ気持ちを感じてきたんだなと思った。 来年は部活を頑張ろうと思う。でも、いつか大学生とか社会人になって、また改めて参加してみたい。そのときは母に負けないように心の底から楽しみたいと思う。高崎さんのいう何が豊かになるのか今の僕にはまだわからないけれど、恥ずかしくてたまらんかった舞台に、ぷかぷかさんたちと一緒に立ててよかったと今、思っている。ありがとうございました。 しょうくんへ 僕なんかと一緒にオオカミ、やりにくかったよね。ごめんなさい。そしてありがとう。 いつかまたしょうくんと一緒に豚でも馬でもなんでも、タッグを組んでやりたいです。   演劇ワークショップという場は、こんな素晴らしい関係を作ってしまうチカラがあります。明日上映する映画には、そのチカラがいっぱい写っています。ぜひ見に来て下さい。  やまゆり園事件の公判が続いています。先日も書きましたが、事件であらわになった問題は、被告を裁いてすむことではありません。やっぱり私たち自身が障がいのある人たちとどんな風におつきあいし、どんな風にこの時代を一緒に生きていくのか、ということが問われていると思います。  その問いに対するひとつの答えが、明日上映する映画にはあります。  いつも言うことですが「支援」とか「なにかやってあげる」という上から目線の関係では、こういったものは生まれません。ではどうしたらいいのか、そのヒントが映画にはあります。 
  • それを掛け合わせたからこそ、あんなに魅力溢れる舞台になる
    浅川さん親子の演劇ワークショップ体験記。 「できないから助けてあげる、支援するというのが今の福祉の考え方のような気がします。でも私は、できないことを補い合うのではなくて、一人ひとりの持っているパワー(好きなこととか得意なこと)を出し合う方が社会は豊かになるんじゃないかなと息子たちを育てながら思うようになりました。  ぷかぷかの舞台はまさにそれを体現していたと思います。ぷかぷかさんを助けるために地域の人が出るのではなく、ぷかぷかさんだから出来ることと地域の人だから出来ること、それを掛け合わせたからこそあんなに魅力溢れる舞台になるのだろうと改めて思いました。」      ズバリ本質を突いていますね。以前からぷかぷかさんが生み出す価値を「1」、スタッフが生み出す価値を「1」とすると、ぷかぷかは1+1が5になるくらいの価値を生み出してる、と語ってきました。それを浅川さんは別の言葉で語ってくれたように思います。  「支援」という関係では、支援する側の幅のものしか生まれないので、1+1は、どこまで行っても1のままです。もったいない話です。「障がいのある人」という「社会的資源」が生かされないままになっています。これは社会的損失です。  結局は相手の中に何を見るのか、ということだと思います。価値あるものを見つけられるかどうか、です。  表現の市場の舞台は、それが花開きます。1+1=5を見てください。 ameblo.jp
  • 湯船につかると〝ゆっくりゆきちゃん〟を歌うのが習慣になってしまった
     『どんぐりと山猫』一郎が山猫に会いに行くところは「ゆっくりゆきちゃん」の歌に合わせてゆっくり歩きます。その歌を歌ったのが、ひよりちゃんのグループ。右の方、オレンジ色のシャツがひよりちゃん。  で、そのひよりちゃん、毎日お風呂で「ゆっくりゆきちゃん」をうたっているそうです。 ●●● 表現の市場は終わってしまったのですが、我が家でまだまだ進行中です! というのは、いつも〝ゆっくりゆきちゃん〟の歌をお風呂で練習していたので、湯船につかると〝ゆっくりゆきちゃん〟を歌うのが習慣になってしまったのです(笑) それで今ごろになってですが 日和が上手になってきています(笑) 今まで日和は顔を洗うのが適当で、指先でちょちょっと撫でて終わり!とか言っていたのですが、〝ゆっくりゆきちゃん〟の歌詞に「ゆっくりがおを〜♪ ゆっくり洗い〜♪」とあるので、ここで実際に湯船のお湯で顔を洗うようにしたら、ゆきちゃん効果でゆっくり洗うようになりました(笑) という事で、私たちは毎晩お風呂で表現の市場の舞台進行中です!╰(´︶`)╯♡    お風呂上がりのひよりちゃん    「あの広場のうた」熱唱。ひよりちゃん、気合いが入っています。
  • 『表現の市場』はぷかぷかさん達にとって、素晴らしい体験の場
     しょうへいさんがワークショップのことをずっと日記に書いていた、とお母さんが日記を届けてくれました。  みんなで「ゆっくりゆきちゃん」の歌を練習したときの日記です。  「ゆっくりゆきちゃん」をうたいながら一郎は山ねこのところへ  これは配役を決めたときの話で、しょうへいさんは、マサトさん、ヒカリさんと三人で馬車別当をやることになりました。マサトさんは地域のおじさんです。 マサトさんはこんなおじさん。ぷかぷかさん達と、こんなすてきな出会いをしました。 www.pukapuka.or.jp  こんな出会いがあるのが演劇ワークショップ。お互い「あなたにいて欲しい」と思える出会いがたくさんあります。  こんなおじさんといっしょに今回、馬車別当の役をやったのです。手に持っているのは馬の鞭。 左からしょうへいさん、マサトさん、ヒカリさん。登場するときの振り付けが最高に面白かった。伊藤多恵さんの振り付けをイマムーが指導しました。 山猫役のハヤチャンからは葉巻の煙を吹きかけられます。 ハヤチャンから葉巻の煙を吹きかけられる。ハヤチャンの隣が馬車別当役のしょうへいさん。煙を吹きかけられて顔をしかめているのがマサトさん。  お母さんからのメモによれば、本番の朝、メモに書いたセリフを一人で読んで出かけたそうです。  『表現の市場』は、ぷかぷかさん達にとって、素晴らしい体験の場だったと思います。いろんな人と出会い、思いを表現し、ドキドキしながら照明のバチッと当たった、緊張感あふれる舞台に立ったのです。こんな体験はふだんの暮らしの中ではまず体験できません。人生の幅がぐ〜んと広がったと思います。
  • 舞台の真ん中には、目には見えない柱が立っていた。
    第6回表現の市場で『どんぐりと山猫ーぷかぷか版』の発表をしました。  10年前、 「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい」「その方がトク!」 と、一本の柱を立てました。その柱に共感する人が少しずつ、少しずつ増えてきました。  いっしょに生きてると、ほっこりあたたかな、楽しい物語がたくさん生まれました。  いっしょに生きてると、ゆるい、ホッとできる空気感が生まれました。  いっしょに生きてると、ぷかぷかさんが好き!というファンがたくさんできました。  いっしょに生きてると、障がいのある人たちは社会を耕し、豊かにする、ということが見えてきました。  舞台の最後、思いを込めて「あの広場のうた」をうたいました。   ♪  ……     歌が生まれ  人は踊り出し     物語がはじまる  あの広場がここに       昔 広場に一本の柱     ここに立てよう  目には見えない柱を       昔 広場に一本の柱     ここではじまったぷかぷか  いまここで ♪  舞台の真ん中には、目には見えない柱が立っていたのです。  障がいのある人たちと一緒に生きていくことで、あんなにも素晴らしい舞台ができたのです。いっしょに生きていくと何が生まれるか、がよく見えたと思います。ここで生みだしたものは新しい「価値」といっていいと思います。この「価値」は社会を豊かにします。  同じようの障がいのある人たちにかかわりながら、津久井やまゆり園ではあの悲惨な事件が起きました。  何がちがうのか。  あまりの落差にめまいがしそうですが、ここをしっかり見つめていくことが、今、すごく大事な気がします。犯人の特異性のせいにしてしまうと、大事なものを見逃してしまいます。  あの事件と、下の写真の文字が作り出す世界とのちがいはどこにあるのか、ということです。  ●見に来た人たちの感想 ・とてつもなく大きなエネルギーを感じました。元気をたくさんいただきました。 ・たくさんの人の力が、とてもほっこりあたたかくしてくれました。もっとたくさんの人に見て欲しいです。 ・とてもレベルが高く、びっくりしました。 ・とても自由で、楽しい時間でした。 ・不思議な気持ちです。なんだか楽しかったです。 ・時間があっという間に過ぎてしまいました。 ・心があたたかくなる舞台でした。 ・お客さんが非常に多く、素晴らしかったです。 ・続けていくって大変ですよね。有料にしてもよいのかな、と思います。 ・「表現の市場」いつまでも継続して欲しいと思います。 ・何かをやってみようという気持ちになりました。 ・舞台に立つ人たちは、とても輝いていて、素晴らしかった。一生懸命なみなさんに感動し、勇気づけられた。 ・こうでなかったらいけないというのがなく、素晴らしかった。 ・このようなすてきなメッセージをこれからも発信してください。 ・アラジンの太鼓では感動して、涙が出ました。 ・和太鼓、すごい迫力。ポップ、太鼓を交えたミュージカルっぽくて面白かったです。 ・和太鼓といえば筋肉ムキムキの男の人が力強くたたいているというイメージだったのが覆されました。 ・観客との一体感が素晴らしい。 ・見事です。自分の子どもにも教えて欲しい。 ・「ほうきぼし」だいちゃんがかすんでしまうほど、粒違いの演奏ぶり。 ・シーホースの「みどりがめ」のお話は、人間の本質を突くようなセリフで、ドキッとしました。飼われていたときは餌の心配はなかったけれど、楽しくもない。川の生活は本当のいる場所ではない…って、なんか今の自分の心境にも近くて。 ・紙芝居の内容が深い。音と光の演出が新しく、面白かった。 ・メッセージが込められている素晴らしい活動。 ・ラポエアガールのナルコビックは楽しく体を動かし、全身を使えてとてもよいと思いました。 ・とってもよかったよ。 ・千本桜がよかった。 ・みなせたのみなさんのファンキースタイルでの「あるある」最高でした。 ・体を張ったメッセージに感服 ・みなせたの方の「あるある」を聞いて、私も歩けるうちは駅で階段を使おうと思いました。 ・私も子ども二人と電車、バスを利用する際の「あるある」で、わかります。車イスのあんなデザインのものがあるなんて知りませんでした。 ・車イスの大変さをwest side storyに載せて楽しく伝えてくださり、ありがたかった。 ・世間をやわらかく風刺するという芸能の原点を考えさせられて、非常によかった。 ・小学校で車イス体験授業がありますが、乗ったり押したりの体験をするより、みなせたさんのミュージカルを見る方が、よほど学びになると思いました。車イスに乗って街へ出てみると、世間の無関心や冷たさがわかるともいわれてますが、当事者の目線で授業をして欲しいです。 ・チェロと太鼓の間に「チケット レコード」というつぶやきが入り、自閉の方のつぶやきが楽器のように聞こえてよかったです。 ・素晴らしいコラボ。いつも息がぴったりで、回を重ねるごとに深まっている様子が、すてきだなと思っています。 ・演奏中は表情の硬いだいちゃんが、演奏が終わった瞬間にニコッとなるのがよかった。 ・ダイちゃんの太鼓が力強くてとてもカッコイイ! ・モンゴルを思い出させてくれて感謝します。 ・相鉄ーJR開通の新線をすぐに組み込んでいるのが、さすが!と思いました。 ・はっぱの最後の歌には涙が出てきた。 ・はっぱオールスターズ、最高に楽しくて感動しました。 ・いかりや直樹さんのおしゃべりよかったです。 ・『どんぐりと山猫』音楽、舞台美術が素晴らしかったです。 ・すべて手作りで、驚いた。 ・『どんぐりと山猫』みんないっしょに何かするのっていいなと思いました。 ・ぷかぷかさんだけでなく、地域の子どもやおじさん、おばさんもいっしょに楽しそうなのがよかったです。 ・『どんぐりと山猫』のセリフ、「認め合う」一人ひとりにその言葉があると、生きやすい世の中になると思いました。 ・暖かいステージ、ジンときました。 ・ぷかぷかの舞台の最後の歌「あの広場のうた」は、いつも感動します。 ・ななちゃん、かわいかった。  ●「表現の市場」の夜、舞台の感想をすぐにブログにアップした方がいました。 ameblo.jp  ●新聞記者の方は  劇が終わったときに、もう少し見ていたい!えーもう終わってしまうの!と いう気持ちがわき上がってきました。    ハイライトのどんぐりの「優しさと寛容が~」というセリフが、大きな声ではなかったのが心に残りました。大事なことって意外とこんな感じなんだろうなと思わせる素敵なシーンでした。  そして、最後の歌になぜかじんわりきてしまいました。    いわゆる健常者といわれる人たちが集まってやっても、うまい下手がどうだとか、メッセージ性がどうだとか、考えてしまって、こんなに素直ににこにこしながら劇をみるなんてことないのではないかと思います。    10何人もの記者が難しい顔をして横浜地裁に缶詰になっても何も生み出さない という現状が本当に情けなくなりますが、どうにか、一緒に生きる社会を少しでも 伝えられる原稿にできればと思います。  ●ワークショップに参加した人はFacebookにこんな感想書き込んでいました。  「(ぷかぷかさんは)自由だねえ」  もともと私ひとりで参加する予定だった ぷかぷかの演劇ワークショップに三女を連れて行ったのは、何度目かのワークショップのあった土曜日にたまたま夫が休日出勤になったせいだ。 3人姉妹の中でも一番人見知りで一番内弁慶の彼女は、最初の日は部屋の外で漫画を読んでいるわ、練習室の中では壁に貼りついて”ひとりで遠巻きに眺める”わ、誰かに声をかけられると背中の毛を逆立てるように睨むという、まるで人に懐かない野良猫のようだった。ま、予想はしていたけど(^^;)   それが、1月の練習日に衣装の試着があって、すごくファンタスティックな、つまり、ぷかぷかチックな「どんぐりの帽子」が出てきたら突然スイッチが入ったのだ。その後は、私よりも早くセリフを覚え、ぷかぷかのテーマソングを歌い、コンちゃんと笛を吹き、時々行方不明になるセノーさんを探すという200%コミッターに変貌した。   本番前日、当日となると、やっぱり緊張感がただようし、ワサワサしてるし、舞台上は照明で汗をかくほど暑いし、たぶんそんな空気感が苦手なセノーさんは本番当日のリハーサルに姿を見せなかった。セノーさんと一緒の私たちのチームはセノーさん(熊役)不在の時のセリフ回しも用意した。そして昼やすみ。お弁当を食べた後のみんなが思い思いにゴロゴロする練習室で、伴奏者が席を外したピアノから、ポロロンと流れ始めた「さそり座の女」。   セノーさんだよ!   三女の目が輝いた。誰に聴かせるでもなく、セノーさんが弾いていた。その次の瞬間、三女が言ったのが冒頭の 「自由だねえ…」。   そう、そうそうそうそう!この感じ。 「台本は、変えられる」のだ。 言いたくないセリフは直前でも変えちゃうとか、舞台に出たくない時は出なくていいとか、だけど、大丈夫って声を掛けたら次のシーンでは出られるとか、ぷかぷかの歌が始まったら客席から乱入する青年が出てくるとか、次々に出てくる「予定外」「予想外」をみんなが「おお!」「それもいいね~」って受けとめる感じがあれば、ちゃんと”仲間”でいられるんだということ、助け合えるんだということ、一緒なら恐れることは何もないんだということ。それを、受容とか、共生とか、そんな手あかのついた言葉を1万個並べるより、すとんと理解させてくれる、やっぱり、ぷかぷかさんってすげえなって思うし、一緒にいさせてくれて、ありがとう♡ ●記録映画のための音を録音しに来ていた人は  表現の市場楽しかった!なぜどこが楽しいのか考えてみると、彼彼女たちは‪心が広く他人に立ち入りすぎず自分らしさを持っているからかもしれなくて、妬んだり画策したりせず本当に興味のあることだけにめちゃこだわり集中し誰にも似ていないし似ようともしないなんて、みんなそうありたいと思ってるんじゃないかな。 10年後か20年後かにはこのひとたちががっつりみんなと混ざってたら未来面白いだろうと思う。いまの障害者という呼び名は、社会で暮らすため混ざるため生きるために乗り越えなくてはならない障害がある「被障害者」という意味だとするとこの障害は社会ががんばれば無くすことができて、そうしたら障害者はいなくなっちゃうよね、あらら!なーんておもいます。
  • 第六期演劇ワークショップ第2回 ドングリの帽子を作る
    次から次にやることが出てきて、先月のワークショップの記録、まとめるのを忘れていました。  ドングリのいろんな写真を見ながらドングリのシェイプ。  ドングリのシェイプを元に『ドングリとおじいさん』というお話を作りました。 みんなすごく乗ってお話作りしていましたが、一番おもしろかったのは、仮面ライダーに変身するドングリが  「おれはドングリの王子だ」 とカッコよく言ったとき、ショーへーじいさんは 「ここは田舎じゃ。不届き者!」 と、追っ払ってしまった話。即興で作ったお話でしたが、笑っちゃいました。ショーへーさんの言葉はいつも哲学的です。  ドングリの帽子を作りました。久しぶりのものつくり。みんな集中して帽子を作りました。作ったあとは、それぞれの工夫を凝らしたお披露目。  お披露目のあとは、グループごとに「世界一」の理由を考え、発表。「愛のドングリ」「平和を守るドングリ」「転がるドングリ」「もめ事の多いドングリ」「個性の強いドングリ」が登場。 「愛のドングリ」チーム   「平和を守るドングリ」チーム 「個性の強いドングリ」チーム ドングリ同士の「めんどな争い」にいい加減うんざりした山猫が「やかまし〜!」と叫ぶ歌 次回はもう少しお話を詰めていきたいのですが、さて、どうなりますか。
  • ワークショップ一回目からこんなに楽しくて、これからどーなっちゃうんでしょうか!
    8月17日(土)第六期演劇ワークショップが始まりました。今回は地域の人たちの参加が多く、ぷかぷかさんを入れて全部で40人ほど。リハーサル室がいっぱいの感じでした。  参加希望者が多いのは、ワークショップの魅力が伝わっていることで、とてもうれしいのですが、それでも会場のキャパシティがあるので、芝居を作っていく上では、なかなか厳しいところがあります。特に本番の舞台を考えると、相当工夫しないと、みんなで舞台に立てない感じがあります。  こんなに人が…  まずはギブミーシェイプで心と体をほぐしながら、お互いの関係を作ります。体を使っていろんなものを表現します。撮影用のカメラが目に入り、そのカメラを支える「三脚」を作ることにしました。7,8人のグループの中で、どうやったら三脚が表現できるか話し合います。話がまとまったら、すぐに体で表現してみます。  なんとなくそれっぽいものができればいいのです。大事なことは、これを作っていく過程で、仲間と話し合いをすること、表現することを通して、心と体を自由にすること、お互い親しくなることです。  朝、通りかかった公園で見た「ベンチ」が2番目の問題。ベンチを作るだけではつまらないので、「朝のベンチ」「昼のベンチ」「夜のベンチ」の短いお話を作ります。形を作るだけでなく、そこから物語を起こしていく作業はとても楽しいです。  午後、「ドングリと山猫」のお話を朗読しました。絵本を見せながら朗読すると、子どもたちも集中して聞いていました。  朗読を聞いたあと、山猫の待つ草原に行くまでの森の風景をシェイプで表現しました。  初めての人が多いのに、みんなどんどん表現していきます。ふだんこういうことはあまりやらないから、心も体も、みるみる自由になります。ここがワークショップのすばらしいところです、  初めて参加のひよりちゃん アイドルのボルトさん かわいくてかわいくて…押しつぶさないかとハラハラ かわいいナナちゃんと 地域の人とこんな笑顔で 《 先日はステキな一日をありがとうございました。親子三人(四人?)で参加させていただき、とっても自由な時間を体験しました。   てらちゃんが、「ひっつきむし~」って言ってくっついて歓迎してくれたおかげで、遅れての参加だったにも関わらず、親子共々、リラックスして楽しむことができました。ホント、てらちゃんには、かないません!どっぷり、宮沢賢治ワールドのこのお話を、ぷかぷかさんたちがどのように導いてくれるのか。。!それを、こんなに近くで見ることができるとは!ワークショップ一回目からこんなに楽しくて、これからどーなっちゃうんでしょうか!楽しみでしかありません 》  (みか)   朗読を聞く親子三人、いい時間を過ごしていました。      次回はドングリの帽子をみんなで作り、その帽子をかぶってドングリになってみようと思っています。そうして誰が一番えらいかの言い合いをします。 「なんといったって頭のとがってるのがいちばんえらいんです。そしてわたしがいちばんとがっています。」 「いいえ、ちがいます。まるいのがえらいのです。いちばんまるいのはわたしです。」 「大きなことだよ。大きなのがいちばんえらいんだよ。わたしがいちばん大きいからわたしがえらいんだよ。」 といった具合に。ただ言葉で言ったのではおもしろくないので、これをダンスで表現するとか、おもしろい形でできたら、と思っています。  どんな風に芝居ができあがっていくのか、楽しみにしていてください。  お金の話をします。演劇ワークショップを6ヶ月続け、最後にホールの舞台で発表すると進行役、ピアニスト、舞台監督などの人件費、リハーサル室、ホールなどの会場費、音響設備、照明設備など付帯設備使用料、舞台制作のための材料費など、全部で200万円を超えるお金が必要です。横浜アートサイトの審査を受け、100万円はもらえることになりましたが、あと130万円ほど足りません。  演劇ワークショップは、収益を生まない事業ですが、社会的にとても大事な事業なので、収益を生まなくても続けていかなければならないと思っています。  ぷかぷかがいっぱい儲かっていれば、そのもうけからお金が出せるのですが、残念ながら、かつかつの経営で、はっきり言ってとても貧乏です。いい仕事をしようと、国の基準の5倍もスタッフがいるので、運営がすごく大変なのです。それでもオペラをやったり、上映会をやったり、演劇ワークショップをやったりで、社会を豊かにするための活動は、腹を減らしてでも、しっかり続けていこうと思っています。   演劇ワークショップが生み出す文化は   「障がいのある人たちを排除しない文化」   「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい、という文化」   「〈生産性〉とはちがう評価軸を持った文化」 今、社会にとって、とても大事な文化だと思います。だからこそ、続ける必要があります。  ぜひ応援してください。具体的には事業を行うための寄付をお願いします。   寄付は、お互いが気持ちよく暮らせる社会への〈投資〉です。自分が目指す社会を実現するために汗を流す一つの方法です。  ぷかぷかは「横浜夢ファンド」(市民活動推進基金)の登録団体になっています。夢ファンドに寄付をしていただくとぷかぷかにお金が入ります(寄付の申込書の希望する団体の欄に「NPO法人ぷかぷか」とお書きください)。税制上の優遇措置があります。詳しくは下記サイトをご覧下さい。 横浜夢ファンド http://archive.city.yokohama.lg.jp/shimin/tishin/shiminkatsudou/fund/gaiyou.html 寄付をお考えの方へ http://archive.city.yokohama.lg.jp/shimin/tishin/shiminkatsudou/fund/kifu.html ★寄付の申込書の希望する団体の欄に「NPO法人ぷかぷか」とお書きください。 横浜市 基金の活用 http://archive.city.yokohama.lg.jp/shimin/tishin/shiminkatsudou/fund/katuyou.html 横浜市 税制上の優遇措置 http://archive.city.yokohama.lg.jp/shimin/tishin/shiminkatsudou/fund/tax.html 障がいのある人もない人もお互いが気持ちよく暮らせる社会を、一緒に作っていきましょう。
  • 第6期演劇ワークショップが始まります。
     8月17日(土)から第6期演劇ワークショップが始まります。取り扱う題材は宮澤賢治の『ドングリと山猫』です。  山猫からこんなはがきが来るところから物語は始まります。  もう字を見ただけで楽しくなるようなこんなはがき、どんな物語を引き起こすのでしょう。それはオペラと同じ、ひとときの夢の世界です。  わくわくするようなひとときの夢の世界をぷかぷかさんたちと6ヶ月かけて作ります。来年1月26日(日)『表現の市場』の舞台で発表します。楽しみにしていてください。  ぷかぷかは「ともに生きる社会を作ろう」も「共生社会を作ろう」もいいません。社会を作ろう、などと漠然とした話では、世の中、何も変わらないと思っているからです。  それよりも目の前の障がいのある人(ぷかぷかさん)といっしょに何をするのか、何を作り出すのか、というところで実際に何かをやった方が、社会が確実に変わっていきます。何よりも楽しい!です。  この「楽しい」というところが大事だと思います。演劇ワークショップが続けられるのは、この「楽しい」があるからです。ぷかぷかさんたちといっしょに芝居を作るのが楽しいのです。彼らに何かやってあげるとか、支援する、といった関係では、「楽しい」は出てきません。  この「楽しい!」こそが、彼らといっしょに生きる一番の理由です。これがあるから、彼らとの関係が楽しいものを次々に作り出し、社会を豊かにします。  彼らといっしょに作る芝居は、彼らとはいっしょに生きていった方がいい、彼らは社会にいた方がいい、彼らがいることで社会が豊かになる、ということを明確に伝えます。「ともに生きる社会」「共生社会」が何を創り出すのかも。  相模原障害者殺傷事件の犯人が言った「障害者はいない方がいい」「障害者は不幸しか生まない」といった言葉も、「それはちがう!」と彼らといっしょに作った芝居は明確に否定します。「障がいのある人たちはいた方がいい」「障がいのある人たちはまわりの人たちをほっこり幸せな気持ちにする」「社会を豊かにする」ということが、芝居を見るとすぐにわかります。  何よりも事件を超える社会がどういうものであるか、芝居を見ると少しずつ見えてきます。  ま、そんなこんなの思いを込めて第6期演劇ワークショップが始まります。何が生まれるか、楽しみにしていてください。来年1月26日(日)『表現の市場』で発表します。今から予定あけておいてください。見なきゃソン!ですよ。
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